様々な小説の2次小説とオリジナル小説

「茜、そっち行った」

「うん!」

 犬の首を持つ獣人コボルト。4匹ほどのその群れに遭遇した茜とのどかと舞は辛くもその迎撃に成功していた。
 撫でる様に振られた直刀の一撃で、のどかはやすやすとコボルトの首を切り飛ばす。まるで泥粘土で出来た人形のように、さしたる抵抗もなく切りきざまれるコボルト。興奮すると赤く光るらしいのどかの目が、薄暗い迷宮の中で残像を引きながら煌く。

「やぁ!」

 勇ましいとは言えない茜の声。仲間を切り裂かれたコボルトがのどかをすり抜けて茜に踊りかかる。
 しかしその茜も、最早コボルト如きがどうこうできる身体能力ではなかった。

「えい!」

 茜の直刀がコボルトの肩口に切り込む。薄い身体の少女のものとは思えぬ膂力がそのままコボルトの腕を切り飛ばす。

「ばいばい」

 追いついたのどかの一撃が、絶叫するコボルトの頭を縦に切り裂いた。



「大体、事情はわかったよ・・・」

 あれから一通り情事に耽った後、小一時間ほどもしてようやく3人はまともに会話ができるくらいには落ち着いた。着衣は乱れ、というか蟻の攻撃によりレジスト(偽)が発動したらしい夕闇舞の制服は飛散し、白い下着のみを身に着けた格好である。
 その下着も、精液や愛液でじっとりと濡れており、あたりには隠微な香りが漂っていた。

「とても信じられない。自分が、人間じゃなくなっちゃったなんてね」

「ごめんね。私、舞を失いたくなかったの・・・」

「・・あ・・・・ありがとう」

 茜の言葉に照れながらお礼を言う舞。

「それで、あなたは?」

「私は、秋風のどかよ。舞さんと同じで茜の不死人よ」

「のどかさん・・・」

「のどか、でいいよ」

 のどかはそう言って白い歯を見せて笑ってみせる。はっとするほどの美人というわけではない。だが愛らしいその表情は、彼女が愛情を注がれて育って来たことを如実に示していた。前向きな彼女は、多くの人を勇気付けてきたことだろう。

「私も、舞でいいよ」

「わかった。舞、これからもよろしくね」



「ふぅ、何とかなったね。お疲れ様」

「うん」

 4体のコボルトを撃退し、茜は肩で息をしながらものどかに笑いかけた。のどかは息ひとつ乱していない。それもそのはず。のどかはもはや呼吸をしていないのだ。

「それで、ね。茜、その・・・」

 のどかが妙に歯切れ悪くもじもじしている。
 その下半身を見て、茜はすぐに用件を察した。

「起っちゃった。すごい苦しい」

 少女の下着からは、隆々としたペニスが伸び上がっていた。のどかがもじもじと太ももを擦り合わせる度に、大きな乳房がぷるぷると揺れる。

「うん、わかった」

 茜自身もどきどきと心臓を高鳴らせながら、のどかの足元に跪いた。彼女の腕ほどもあるペニスの幹に、そっと舌を這わせる。

「ひうっ!」

 びくり、とのどか振るえ、乳房がぷるんと揺れる。茜は左手で肉棒を扱きながら、ちゅっちゅとキスの雨を降らせていく。

「あ、あう!きもち、きもちいいよ、茜ぇ!ああ!そこ、そこいい!もっとちゅうしてぇ!」

 のどかのリクエストに答えて、しこしことペニスを扱きながら肉棒へのキスを続ける茜。逞しい男根に唇が触れる度、言い様のない快感が茜の子宮に響く。

「んちゅ、ちゅ、ちゅ、んちゅ、ちゅうううう」

「はうっ、ああ!ああ!ああああ!」

 びくびくと震えるのどかの淫蕩な表情を、舌から見上げる茜。やがて茜の唇が亀頭まで届き、赤黒く腫れ上がったそこをちろりと赤い舌が舐めた。

「ひゃん!」

 しっかり者ののどかが自分の舌の動きで嬌声を上げる。そのギャップがうれしくて、茜の舌使いについつい熱がこもる。亀頭を小さな口にほおばり、雁首に舌を這わせながら唇で扱いてやる。
 のどかがびくびくと痙攣するように震え始め亀頭が一回りほども大きくなる。
 その時。

『「スキル:強制搾取」が発動しました。一定範囲内の崩壊中の生体細胞から、強制的に生体エネルギーを搾取します』

「んん!」

 茜がのどかのペニスをくわえたまま振り向けば、首を切り飛ばされたコボルトの死骸が茜の白い尻をつかんで膣口に赤黒いグロテスクな肉棒を押し付けていた。

「ん!んん!んんん!」

「ああ!茜、いい!すっごいいい!」

 亀頭を口に含んだまま呻く茜の舌が気持ちいいらしく、思わずのどかの腰が動く。喉を突かれぬように反射的に腰を引いた茜の膣口が、コボルトの亀頭を自ら飲みこんだ。

「ぷはっ!はい、入っちゃった!はいっちゃったよう!ちゅ、ぴちゅ、ちゅぱっ、あひぃ!ちんぽ!ちんぽきもちいい!!」

 亀頭がもぐるや否やがんがんと突き上げるコボルトのペニス。ぱんぱんと白い尻が軽快な音を鳴らす中、茜は無我夢中でのどかのペニスを唇と舌で攻め立てる。

「ああ!茜いい!いいよ!とっても!とってもいい!!!!最高なの!ちんぽアクメきちゃうよぉぉぉ!」

 どっぴゅううううううううううううううううううう!!!

 のどかの亀頭から、大量のザーメンが盛大に吐き出される。茜の口の中に吐き出されたザーメンは、茜の中ののどかの魂に吸収され茜は歓喜に包まれる。

「あふぅ!!すごい!すごいよぉ!子宮にちんぽあたってるよぉ!ザーメンおいしくて、おいしくてすごいよぉ!!うぷ!」

 歓喜を叫ぶ茜の口の中に、ふたたびのどかのペニスがもぐりこむ。その手は茜の服の中に潜り込み、膨らみきらない愛らしい乳房の頂を見つけ出してやさしく摘む。

「ひぅん!」

「茜、もっと!もっとして!もっとザーメンびゅくびゅく出させてぇ!!!」

「うん、んちゅ、ぴちゃ、ちゅ、わかった、んちゅ、もっと、ちゅぱっ、もっとザーメン飲ませてね、んちゅ」

 すると更に3体のコボルトが立ち上がり、ペニスをしゃぶりながら尻を突き出す茜の両側に殺到した。

「おちんぽいっぱいだぁ」

 茜は子宮を貫かれ、ペニスをしゃぶりながら二本の死骸のちんぽをしこしこと手で扱く。あまった一匹は、後ろに回って子宮を突くコボルトを押しのけるようにして、茜の残る穴、菊門にペニスをあてがった。

「え?そこはちが、ちが、ちがっ、ひゃうううううううううう!!!!」

 菊門は待っていたかのようにコボルトのペニスを受け入れ、更なる快楽が茜を襲う。

「んあああああああ!ちゅ、ちゅぱっ、ちんぽで、ちんぽでいっぱいになっちゃうよぉぉぉ!んちゅ、ちゅぱっ」

「ああ!茜またいく!またいっちゃう!いくらでもいっちゃうよぉぉぉ!」

 同時に茜の子宮にコボルトの子種が注がれる。

「あああああああああああああああああ!ちんぽ汁!ちんぽ汁がいっぱいぃぃぃぃ!」

 更に、扱きたてた二本のちんぽと、アナルの中のちんぽも爆発する。

「ひぃぃぃぃぃぃあああああああああ!!!!!」

 宴は4匹のコボルトが干上がるまで続いた。


学徒番号(仮発行):8097669005
固体名:夕闇 茜
レベル:壱
種族:人類
筋力:63(+24)
敏捷性:49(+32)
知力:4
魔力:5
魅力:2
保有スキル:剛力Lv.1 強制搾取 魂喰らい 濃液散布 麻痺毒 追跡

学徒番号(仮発行):8097668962
固体名:秋風 のどか
レベル:壱
種族:人類
筋力:4(ただしアンデッド補正により104)
敏捷性:3(ただしアンデッド補正により72)
知力:4
魔力:1(ただしアンデッド補正により0)
魅力:10
保有スキル:永久に美しく

 茜もまた、着実に化け物となりつつあった。

学徒番号(仮発行):8097669006
固体名:夕闇 舞
レベル:壱 
種族:人類
階級:隷奴
筋力:1
敏捷性:1
知力:2(ただしアンデッド補正により28)
魔力:8(ただしアンデッド補正により29)
魅力:4(ただしアンデッド補正により0)

保有スキル 能力複製 強制搾取 魂喰らい 永久に美しく 贄の血 剛力LV1



 さて、学閻の入学試験である松涛迷宮一階層攻略であるが、その難易度はどうにも中途半端と言えた。
 隷奴や衆民などの非戦闘階級の子供たちには過酷過ぎるし、規族の子供たちには簡単すぎる。
 だがこれ以上難易度を上げれば、すでにコンマ数%しかない非戦闘階級の攻略可能性は間違いなくマイナスに振り切れる。大義名分として考えられた、低階層の不満を抑えるために存在する夢想たるこの入学試験であれば、限りなく0に近くてもそれは0であってはならない。
 宝くじの当選確率が天文学的であれ、0でないなら購入者から不満が出ることはないのだ。
 しかしこのままでは非戦闘階層はともかく、規族階層の試験には到底ならない。
 そこで。
 入学試験管理局は試験会場に一体の敵正生物を放つことを考えた。本来であれば松涛迷宮の一階層になど存在してはならない強力な生物だ。
 それはランダムに一階層を歩き回り、運悪く遭遇した力なき者を容赦なく食い殺すだろう。
 今回の試験に用意されたそのスペシャルの種族名は戌神。
 いやしくも神の名を頂く、松涛迷宮の換算からすれば6階層に相当する、見敵必死の怪物であった。


 戌神は暗い迷宮の中をあてどなく歩いていた。すでに8人の規族と2695人の低階層民を食らったり殺したりしていたが、体長20mの及ぶその巨体が満たされていないことは明らかだった。
 人類種によって捕縛され、住処以外の場所を歩かされる屈辱と失った魔力を充足させるには、この程度の食事では到底足りはしなかったのである。漆黒の美しい毛並みを持つこの強力な敵性生物には「魔力無哮」という恐ろしいスキルがあった。いかなる強力な魔法も一吼えでかき消すと言うこの恐ろしいスキルの前には、規族の子息・子女たちと言えど為すすべなく殺されるのも無理はなかった。
 魔法が使えないならば実力で倒すしかないが、そのレベルは実に伍。仕官クラスの人間でなければ到底倒せはしない。 
 戌神はふと迷宮に不似合いな匂いを感じてそちらに脚を向けた。発情した雌が放つ芳香。特に目的を持たぬ雄の固体である彼がその香りに惹かれて脚を向けたことは、必然と言えたかもしれない。

 もちろん、その行き先でようやく息を整えた夕闇茜と秋風のどかそして、二人の行為を見ていた夕闇舞にとっては、最悪の事態であると言うほかなかった。


固体名:戌神
レベル:伍
種族:神獣(堕)
筋力:1029
敏捷性:973
知力:121
魔力:227
魅力:638
保有スキル:魔力無哮



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