「お手間をかけさせて申し訳ありませんね」
「いえ……」
俺たちがブライヒレーダー辺境伯に案内されたのは、なんと彼の私室であった。
しかも室内には、俺とヴェルと彼だけである。
最初にメイドが3人分のマテ茶を煎れていたが、彼女は一礼してからすぐに部屋を退室してしまった。
「それで、袋の中身は、護衛の人に渡せばいいのでしょうか?」
「気が付いていましたか」
「護衛?誰かいるのか」
「隣の部屋に護衛の上級魔法使いがいる」
「正解です。ブランターク」
ブライヒレーダー辺境伯が護衛の魔法使いの名前を呼ぶと、すぐに一人の男性が入ってきた。
年齢は、30代くらいであろうか。
魔力量は、2000ぐらいであろうか。
黒髪を角刈りにしている鋭い眼光を放つ歴戦の冒険者といった風に見える人物であった。
しかも彼は、魔法使いに多いローブ姿であった。
「うちの筆頭お抱え魔法使いです」
「ブランターク・リングスタットだ。見てのとおり、以前は冒険者をしていてな」
「さらに付け加えますと前にうちの筆頭お抱え魔法使いであったアルフレッド・レインフォードの師匠でもあった人です」
「えっ?」
ヴェルが驚きを示していた。
「結構な魔法は使えるようだが、まだ他の魔法使いの気配に鈍感だ。アルに教わらなかったのか?」
ヴェルは、秘密を語ることになるのであった。
「そうか。器合わせまでしたのか。お前さん、相当にアルに気に入られたんだな」
それからしばらく、ヴェルは俺達に長い話をした。
魔法の素質があることに気がついたので森で静かに練習していると、そこに語り死人になったアルが現れて声をかけられ、そのまま彼の弟子になったことだ。
師事した時間は短かったが、そのおかげで今のヴェルがあること。
最後に卒業試験として、聖の属性魔法でアルがゾンビになる前に成仏させたこと。
そのお礼と卒業祝いとして、彼から魔法の袋とその中身を遺産として受け継いだことなど。
ヴェルが話をしている間、二人は神妙な顔付きでそれを聞いていた。
「そうか、奴は満足して成仏したんだな」
「あの、疑わないのですか?」
「いや、疑う余地などない」
ブランタークさんは、些か他の魔法使いには使えない特殊な能力を持っているという。
それは一度覚えた魔力を記憶し、その魔力の持ち主である人物がどこにいるのかを感知できるというものであった。
正直、この能力は凄い。
いくら魔力の多い魔法使いでも、普段体の表に出ている魔力の量は少ない。
優れた魔法使いは、他の優れた魔法使いの気配に敏感だとは言っても、その探知範囲もよくて数百キロ程度。
それをブランタークさんは、一度覚えた魔力ならば数万キロまで探知可能だと言うのだから。
ただ凄いとしか言いようがなかった。
「まあ、その能力は凄いんだがな。魔力量は、ギリギリ上級の下ってところ。アルの師匠だなんて言ってもな。すぐに抜かれてしまったほどで、師匠だなんておこがましいにも程があったのさ」
そのブランタークさんであったが、なぜか南部の魔の森がある地点で、アルの魔力を五年以上も感じていたと言うのだ。
「俺は、奴がリッチにでもなってしまったのかと思っていた」
リッチとは、ゾンビの上位種にあたるアンデッド系の魔物だ。
理性などないし、喋れないで魔法も使えないゾンビとは違って、リッチは生前には及ばないが知性と魔法が使える魔物であった。
「リッチでも、あの天才だったアルだからな。退治しないと駄目なんだが、場所が場所でな」
軍隊でもようやく辿り着けたのに、冒険者が、それも単独か少人数であの魔の森に到着するのは不可能に近かった。
「幸いにも、アルはそこから動かなかったからな」
ところが、そのアルの魔力反応が突然移動を開始する。
ヴェルと合流するためだったのであろう。
ブランタークさんからすれば、辺境の村にリッチが移動を開始したと思ってしまったようだが。
「討伐をと考えたんだが、当時は俺も冒険者でな。依頼も出ていない件で仲間に無理は言えなくてな」
山脈一つを越えて、元は天才魔法使いであったリッチと戦闘を行い、報酬どころか経費しかかからない。
ブランタークさんは、早くに討伐依頼が出ることを祈っていたそうだ。
「ところが、アルは一箇所に留まったままだ。しかも、二週間ほどで反応が消えてしまった。最初は、誰かが倒してしまったものだと思っていたんだ」
しかし、あの魔法使いが一人もないはずの辺境の村で誰が?
そんなことを考えているうちに、以前から決めていた冒険者稼業からの引退と死んでしまった弟子の代わりにブライヒレーダー辺境伯家のお抱え魔法使いとして転職してしまったので、暫くはそのことを忘れてしまっていた。
だが、ここ最近になって話は急展開する。
その魔法使いがいないはずのバウマイスター騎士爵家から、冒険者予備校に特待生で魔法使いが入学したのだと。
「今日で確信したさ。坊主が、アルの魔法の袋を下げているのを今目にしてな」
「奪ったのかもしれませんよ」
「それはないな。その魔法の袋は、所有者の変更をしないと他の誰にも使えない。ということは、アルはリッチになっていなかった。語り死人として、坊主にそれを託したのだとな」
語り死人は、生前に残した未練をはたそうとする。
その魔力が消えたのに討伐の噂が流れないということは、無事にその未練をはたしたのであろう。
「なるほど、アルフレッドには家族がいませんでしたからね」
「アルは、もの凄く女にモテたんだがなぁ。ついぞ結婚しなかったな」
十五歳の頃から冒険者として十五年間以上も活躍し、それから鳴り物入りでブライヒレーダー辺境伯家のお抱え魔法使いになったアルであったが、彼は孤児出身ゆえにどこか家族を作ることに恐れを抱いていたらしい。
女性に言い寄られることは多かったが、ついに家族を作らないままで死んでしまったそうだ。
「そんなわけだから、坊主がアルの遺産を受け継いでもなんの問題もないわけだ。なにしろ、本人からの譲渡だしな」
「私も問題はないと思うんですけどね」
とは言いつつも、ブライヒレーダー辺境伯にはなにか懸案事項があるらしい。
「その魔法の袋の中には、遠征軍の補給物資が納められているはずですが」
「はい。ちなみに、こちらがそのリストです」
「兄を治す霊薬の材料には手が届かなかったものの、さすがは魔の森。貴重な素材なども多いですね」
「それで、これをお返しすればよろしいのでしょうか?」
「ええ、さすがはアルフレッド。律儀に自分の資産と分けていてくれたのが幸いですね」
物資などの返還が決まったので、俺はブランタークさんと自分の魔法の袋の入り口を合わせる。
続けて俺が頭の中で指定した収納物を思い浮かべると、それらはブランタークさんの魔法の袋へと移動した。
この方法を使うと、わざわざ一旦すべての物資を外に出さないで済むからだ。
「俺の魔力量だとギリギリだな。行軍や侵入で消耗する前であったらお手上げだったな」
魔法使いしか使えない持ち主を限定する魔法の袋は、魔力をほとんど使用しない癖に、その魔法使いの魔力限界量で収納する量が決まる機能を備えていた。
ブランタークさんが別の魔法の袋を取り出した。
「坊主はこっちだ」
ヴェルがブランタークさんに物資を返還した。
「ブランタークだって、名の知れた有名な魔法使いじゃないですか」
「お館様はそう言ってくれるけど、坊主たちは他の魔法使いなんてあまり知らないでしょう」
「そう言われると、確かに……」
生い立ちと今までの生活のせいで、俺たちには世間で有名な魔法使いへの知識があまりなかった。
図書館では、もうとっくに鬼籍に入った、半ば歴史の登場人物のような人物の記載しか見れなかったからだ。
「これでも俺は、結構な有名人なんだぜ。だが、そんな俺を遙かに超える天才だったんだよ、アルは。本当、惜しい男を亡くしたものさ」
ブランタークさんが嘆いている間に、リストを持っていたブライヒレーダー辺境伯は、返却された物資の資産価値を丼勘定ながらも急ぎ計算していた。
「それぞれ白金貨10万枚分は軽くありますね」
俺たちが返却した物資に、ブライヒレーダー辺境伯はもの凄く嬉しそうな顔をした。
天の恵みというわけだ。
「君たちがいてくれて助かりました」
嬉しくなって当然というわけだ。
「それで報酬なのですが……」
「申し訳ありません。俺は辞退します」
「・・・何か理由がありますか?」
「はい、アティ先生の遺言で物資を返却しただけです。ですので報酬は辞退します」
「とはいえ、こちらとしても法に則っての報酬ですので辞退は困ります」
「それなら、ひとつお願いがあります」
「お願いですか?」
「はい、天地の森出兵時のファブレ騎士家の補給物資をファブレ騎士家に現金で返却して欲しいです」
「それぐらいならお安い御用ですよ」
「ありがとうございます」
俺は、ファブレ騎士家の補給物資をブランタークさんに渡した。
ブライヒレーダー辺境伯様が計算すると
「・・・ブライヒレーダー辺境伯家には届きませんが、これもすごいですね。白金貨2000枚ですか」
「戻っていいでしょうか?」
「ええ、構いませんよ。では、園遊会を楽しんで行ってください」
結局、30分ほど席を外していた俺であったが、急ぎ園遊会の会場に戻ると、そのまま残っていた料理を食べ始める。
「・・・上手くいったんだね」
「ああ・・・」
ハクカには、補給物資の件を話してあるのだ。
ヴェルは、さらに30分ほどで戻ってきて、料理を食べていた。
次
「いえ……」
俺たちがブライヒレーダー辺境伯に案内されたのは、なんと彼の私室であった。
しかも室内には、俺とヴェルと彼だけである。
最初にメイドが3人分のマテ茶を煎れていたが、彼女は一礼してからすぐに部屋を退室してしまった。
「それで、袋の中身は、護衛の人に渡せばいいのでしょうか?」
「気が付いていましたか」
「護衛?誰かいるのか」
「隣の部屋に護衛の上級魔法使いがいる」
「正解です。ブランターク」
ブライヒレーダー辺境伯が護衛の魔法使いの名前を呼ぶと、すぐに一人の男性が入ってきた。
年齢は、30代くらいであろうか。
魔力量は、2000ぐらいであろうか。
黒髪を角刈りにしている鋭い眼光を放つ歴戦の冒険者といった風に見える人物であった。
しかも彼は、魔法使いに多いローブ姿であった。
「うちの筆頭お抱え魔法使いです」
「ブランターク・リングスタットだ。見てのとおり、以前は冒険者をしていてな」
「さらに付け加えますと前にうちの筆頭お抱え魔法使いであったアルフレッド・レインフォードの師匠でもあった人です」
「えっ?」
ヴェルが驚きを示していた。
「結構な魔法は使えるようだが、まだ他の魔法使いの気配に鈍感だ。アルに教わらなかったのか?」
ヴェルは、秘密を語ることになるのであった。
「そうか。器合わせまでしたのか。お前さん、相当にアルに気に入られたんだな」
それからしばらく、ヴェルは俺達に長い話をした。
魔法の素質があることに気がついたので森で静かに練習していると、そこに語り死人になったアルが現れて声をかけられ、そのまま彼の弟子になったことだ。
師事した時間は短かったが、そのおかげで今のヴェルがあること。
最後に卒業試験として、聖の属性魔法でアルがゾンビになる前に成仏させたこと。
そのお礼と卒業祝いとして、彼から魔法の袋とその中身を遺産として受け継いだことなど。
ヴェルが話をしている間、二人は神妙な顔付きでそれを聞いていた。
「そうか、奴は満足して成仏したんだな」
「あの、疑わないのですか?」
「いや、疑う余地などない」
ブランタークさんは、些か他の魔法使いには使えない特殊な能力を持っているという。
それは一度覚えた魔力を記憶し、その魔力の持ち主である人物がどこにいるのかを感知できるというものであった。
正直、この能力は凄い。
いくら魔力の多い魔法使いでも、普段体の表に出ている魔力の量は少ない。
優れた魔法使いは、他の優れた魔法使いの気配に敏感だとは言っても、その探知範囲もよくて数百キロ程度。
それをブランタークさんは、一度覚えた魔力ならば数万キロまで探知可能だと言うのだから。
ただ凄いとしか言いようがなかった。
「まあ、その能力は凄いんだがな。魔力量は、ギリギリ上級の下ってところ。アルの師匠だなんて言ってもな。すぐに抜かれてしまったほどで、師匠だなんておこがましいにも程があったのさ」
そのブランタークさんであったが、なぜか南部の魔の森がある地点で、アルの魔力を五年以上も感じていたと言うのだ。
「俺は、奴がリッチにでもなってしまったのかと思っていた」
リッチとは、ゾンビの上位種にあたるアンデッド系の魔物だ。
理性などないし、喋れないで魔法も使えないゾンビとは違って、リッチは生前には及ばないが知性と魔法が使える魔物であった。
「リッチでも、あの天才だったアルだからな。退治しないと駄目なんだが、場所が場所でな」
軍隊でもようやく辿り着けたのに、冒険者が、それも単独か少人数であの魔の森に到着するのは不可能に近かった。
「幸いにも、アルはそこから動かなかったからな」
ところが、そのアルの魔力反応が突然移動を開始する。
ヴェルと合流するためだったのであろう。
ブランタークさんからすれば、辺境の村にリッチが移動を開始したと思ってしまったようだが。
「討伐をと考えたんだが、当時は俺も冒険者でな。依頼も出ていない件で仲間に無理は言えなくてな」
山脈一つを越えて、元は天才魔法使いであったリッチと戦闘を行い、報酬どころか経費しかかからない。
ブランタークさんは、早くに討伐依頼が出ることを祈っていたそうだ。
「ところが、アルは一箇所に留まったままだ。しかも、二週間ほどで反応が消えてしまった。最初は、誰かが倒してしまったものだと思っていたんだ」
しかし、あの魔法使いが一人もないはずの辺境の村で誰が?
そんなことを考えているうちに、以前から決めていた冒険者稼業からの引退と死んでしまった弟子の代わりにブライヒレーダー辺境伯家のお抱え魔法使いとして転職してしまったので、暫くはそのことを忘れてしまっていた。
だが、ここ最近になって話は急展開する。
その魔法使いがいないはずのバウマイスター騎士爵家から、冒険者予備校に特待生で魔法使いが入学したのだと。
「今日で確信したさ。坊主が、アルの魔法の袋を下げているのを今目にしてな」
「奪ったのかもしれませんよ」
「それはないな。その魔法の袋は、所有者の変更をしないと他の誰にも使えない。ということは、アルはリッチになっていなかった。語り死人として、坊主にそれを託したのだとな」
語り死人は、生前に残した未練をはたそうとする。
その魔力が消えたのに討伐の噂が流れないということは、無事にその未練をはたしたのであろう。
「なるほど、アルフレッドには家族がいませんでしたからね」
「アルは、もの凄く女にモテたんだがなぁ。ついぞ結婚しなかったな」
十五歳の頃から冒険者として十五年間以上も活躍し、それから鳴り物入りでブライヒレーダー辺境伯家のお抱え魔法使いになったアルであったが、彼は孤児出身ゆえにどこか家族を作ることに恐れを抱いていたらしい。
女性に言い寄られることは多かったが、ついに家族を作らないままで死んでしまったそうだ。
「そんなわけだから、坊主がアルの遺産を受け継いでもなんの問題もないわけだ。なにしろ、本人からの譲渡だしな」
「私も問題はないと思うんですけどね」
とは言いつつも、ブライヒレーダー辺境伯にはなにか懸案事項があるらしい。
「その魔法の袋の中には、遠征軍の補給物資が納められているはずですが」
「はい。ちなみに、こちらがそのリストです」
「兄を治す霊薬の材料には手が届かなかったものの、さすがは魔の森。貴重な素材なども多いですね」
「それで、これをお返しすればよろしいのでしょうか?」
「ええ、さすがはアルフレッド。律儀に自分の資産と分けていてくれたのが幸いですね」
物資などの返還が決まったので、俺はブランタークさんと自分の魔法の袋の入り口を合わせる。
続けて俺が頭の中で指定した収納物を思い浮かべると、それらはブランタークさんの魔法の袋へと移動した。
この方法を使うと、わざわざ一旦すべての物資を外に出さないで済むからだ。
「俺の魔力量だとギリギリだな。行軍や侵入で消耗する前であったらお手上げだったな」
魔法使いしか使えない持ち主を限定する魔法の袋は、魔力をほとんど使用しない癖に、その魔法使いの魔力限界量で収納する量が決まる機能を備えていた。
ブランタークさんが別の魔法の袋を取り出した。
「坊主はこっちだ」
ヴェルがブランタークさんに物資を返還した。
「ブランタークだって、名の知れた有名な魔法使いじゃないですか」
「お館様はそう言ってくれるけど、坊主たちは他の魔法使いなんてあまり知らないでしょう」
「そう言われると、確かに……」
生い立ちと今までの生活のせいで、俺たちには世間で有名な魔法使いへの知識があまりなかった。
図書館では、もうとっくに鬼籍に入った、半ば歴史の登場人物のような人物の記載しか見れなかったからだ。
「これでも俺は、結構な有名人なんだぜ。だが、そんな俺を遙かに超える天才だったんだよ、アルは。本当、惜しい男を亡くしたものさ」
ブランタークさんが嘆いている間に、リストを持っていたブライヒレーダー辺境伯は、返却された物資の資産価値を丼勘定ながらも急ぎ計算していた。
「それぞれ白金貨10万枚分は軽くありますね」
俺たちが返却した物資に、ブライヒレーダー辺境伯はもの凄く嬉しそうな顔をした。
天の恵みというわけだ。
「君たちがいてくれて助かりました」
嬉しくなって当然というわけだ。
「それで報酬なのですが……」
「申し訳ありません。俺は辞退します」
「・・・何か理由がありますか?」
「はい、アティ先生の遺言で物資を返却しただけです。ですので報酬は辞退します」
「とはいえ、こちらとしても法に則っての報酬ですので辞退は困ります」
「それなら、ひとつお願いがあります」
「お願いですか?」
「はい、天地の森出兵時のファブレ騎士家の補給物資をファブレ騎士家に現金で返却して欲しいです」
「それぐらいならお安い御用ですよ」
「ありがとうございます」
俺は、ファブレ騎士家の補給物資をブランタークさんに渡した。
ブライヒレーダー辺境伯様が計算すると
「・・・ブライヒレーダー辺境伯家には届きませんが、これもすごいですね。白金貨2000枚ですか」
「戻っていいでしょうか?」
「ええ、構いませんよ。では、園遊会を楽しんで行ってください」
結局、30分ほど席を外していた俺であったが、急ぎ園遊会の会場に戻ると、そのまま残っていた料理を食べ始める。
「・・・上手くいったんだね」
「ああ・・・」
ハクカには、補給物資の件を話してあるのだ。
ヴェルは、さらに30分ほどで戻ってきて、料理を食べていた。
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