正午をまわった。
ぼくたちは休息に入った。
午睡というと呑気なものだが、みんな疲れ果てていた。
中一のふたりが、育芸館に戻ってすぐ、ロビーで倒れてしまった。
ぼくも、くたくただった。
本当は偵察とか警戒とかに注意を払うべきなんだろうけど、そんなことを気にする余力もなかった。
「少しの間、わたしたちが見張りをします。ゆっくり休んでください」
ポニーテールの少女、名を長月 桜がいった。
「でも、きみたちは疲れているだろう」
「オークたちにのしかかられている間、半分、気絶してましたから」
彼女は、表情を変えずにそういった。
それが本当なのか、冗談なのかわからない。
でもここは、彼女たちの善意に甘えることになった。
というか、大半が初戦闘であったパーティの面々は、体力がとうに限界を超えていた。
ロビーで無造作に横になる少女たち。
僕は、使い魔を全員送還してから3階に行き、志木さんに教わったとおりの部屋に入り、ベッドで寝ることにした。
そのころ、ハクカは、多少、息を乱していた。全員が、疲れでも出たためだろうと思い気にしていなかった。
次
ぼくたちは休息に入った。
午睡というと呑気なものだが、みんな疲れ果てていた。
中一のふたりが、育芸館に戻ってすぐ、ロビーで倒れてしまった。
ぼくも、くたくただった。
本当は偵察とか警戒とかに注意を払うべきなんだろうけど、そんなことを気にする余力もなかった。
「少しの間、わたしたちが見張りをします。ゆっくり休んでください」
ポニーテールの少女、名を長月 桜がいった。
「でも、きみたちは疲れているだろう」
「オークたちにのしかかられている間、半分、気絶してましたから」
彼女は、表情を変えずにそういった。
それが本当なのか、冗談なのかわからない。
でもここは、彼女たちの善意に甘えることになった。
というか、大半が初戦闘であったパーティの面々は、体力がとうに限界を超えていた。
ロビーで無造作に横になる少女たち。
僕は、使い魔を全員送還してから3階に行き、志木さんに教わったとおりの部屋に入り、ベッドで寝ることにした。
そのころ、ハクカは、多少、息を乱していた。全員が、疲れでも出たためだろうと思い気にしていなかった。
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