ケイの転生小説 - 八男って75−1
「・・・婚約破棄から2ヶ月か」

「やはり厳しいのですか」

「ブラント家の仕事が出来る婿がいなければ、ブラント家は、役目を返上するしかない」

「候補者はおられないのですか?」

「パルケニア草原解放に伴い、役なしの貴族家が役ありの貴族家になった者が数多くいる。後は分かるな」

「お見合いですね」

「その通りだ。現状、衰退気味のブラント騎士家より勢力が増している貴族家を取り込んだ方がいいらしい」

「・・・困りましたね・・・」

「お父様・・・・モンジェラ子爵家は」

「モンジェラ子爵は、パルケニア草原の関係でお忙しい」

 財務畑からルックナー侯爵家を筆頭にリリエンタール伯爵家とモンジェラ子爵を含む12人の子爵家がパルケニア草原のとりまとめで大忙しいである。正直、ブラント騎士家に構っている暇がないのであった。

 わが家の空気が暗かったですが、ルーク君の助力で魔道具利権に加わることができました。
 これで、金銭面と一族の維持の問題は、解決しつつあります。
 なんでもヴィルマを助けるついでらしいです。
 安堵していたところを

「おちゃかいをしますのでごさんかをください」

 とリア姫が私をお茶会に誘ってきました。
 参加者は、リア姫を筆頭に、ヴィルマさん、ハクカちゃん、ミュウちゃん、イザベルちゃんらしい。
 リア姫に誘われて断れるはずもなく、私は参加することになりました。