ケイの転生小説 - 八男って72−2
 ファブレ男爵の魔道具利権とパルケニア草原利益は、瞬く間に知れ渡ったのである。
 尚、ルーク&ヴェンデリンの貸し屋敷に押しかける貴族は、多かったが、ブライヒレーダー辺境伯の縄張りであり、縁がないため不可能であった。だが、4派閥と縁があれば、利権に加われることが判明。そのためラングレー公爵、ルックナー侯爵、アームストロング伯爵、ブライヒレーダー辺境伯の4家に貴族達が集中したのだ。

「あの子ったら」

 クリスが、困った声だが嬉しそうな響きを伴っていた。

「竜殺しの英雄からの魔道具製造の招待状かな」

「ええ・・・御用達の工房を推薦して欲しいこととと親しい貴族家ね」

「ある意味強力だね」

「だから・・・貴族のお茶会の招待状が届くのよね」

 机の上にはかなりの量の手紙がおかれていた。
 この機会に縁を繋ぎたい貴族家からの招待状である。
 マイル騎士家とザフト騎士家はルークの兄姉ということで貴族や果ては商人たちからお茶会の招待状が届いたのであった。