ケイの転生小説 - 八男って47
 急いで馬車に戻った。
 馬車に戻ると魔物たちに苦戦していたようなので魔法の矢で討伐した。
 討伐された魔物たちを回収することにした。
 討伐後に人々から感謝された。

「やったな」

「ああ」

 リッドとハイタッチをした。

「ハクカは、どうしたの?」

 俺にお姫様抱っこされたまま気絶しているハクカの状態をミュウが聞く。

「魔力切れで気絶している」

「魔力切れか・・・それなら仕方ないね」

「とりあえず寝かせたいから、ミュウ任せていいか」

「うん、いいよ」

 ハクカを馬車に連れて行き、ミュウにハクカの面倒を任せて寝かせることにした。
 馬車から降りると高級そうな馬車がこちら側に着た。
 騎士が馬車の扉を開けると一人の美少女が降りて来た。

 身長110cm、膝下まで伸びた金髪を赤いリボンで結び、水色の瞳をしていた。
 色白の肌に白を基調とした綺麗なワンピースを着ていた。
 美少女が両手でワンピースの裾を摘み、右足を左足の後ろに引いて、左の膝を軽く曲げ、軽くワンピースを持ち上げた。

「・・・・たすけてくれてありがとうございます」

「・・・・!」

 俺は、美少女に注視してあることに気が付いた。
 そのため挨拶が遅れた。

「こちらこそ『魔法障壁』は助かりました。あれがあったおかげで『同調魔法障壁』を展開出来て、骨竜のブレスを防ぐことができました」

 あの『同調魔法障壁』がなかったら骨竜のブレスを防げたかどうかわからないからだ。

「わたしのなまえは、リアといいます」

「俺の名前は、ルークです」

「ルークさま・・・・」

「ルークでかまわな・・・いませんよ」

「では、ルーク・・・さんと呼びますね。ことばづかいもふつうにしてください」

「・・・しかし」

 どうみても上位貴族の娘を相手にその言葉遣いは割りと致命的である。

「ルークさんは、いのちのおんじんです。ですので、普段は、リアとよびすてでおねがいします」

 俺は、リアのお願いに折れることになった。

「分かった。リア」

「はい、ルークさん・・・たすけていただいたおれいにわたしのばしゃにのってください」

 リアの提案に俺達は、顔を見合わせた。
 断るのも角が立つし、何より馬車の振動がすごいのだ。
 気絶しているハクカのためにリアの提案を受け入れることにした。

「ありがとうございます」

 リアの提案を受け入れ、ハクカを連れて場所に乗ろうとしたときに空に大きな影が出てきた。

「あれって・・・魔導飛行船か?」

「そのようだな」