「何だ・・・・あれは・・・・」
外で農作業をしていた男は、空を覆う影に気が付き、空を眺めていた。
「・・・ほねの・・・・りゅう?」
ガァアア〜〜〜〜〜〜
骨の竜が声を上げると
「うわ〜〜〜」
「ぎゃあ〜〜〜」
「助けて」
大繁殖以外では、外に出てこない魔物たちが突如、村を襲ったのであった。
骨の竜は、北を目指し、立ち去るのであった。
とある領都では
「お館様。大変です」
「うん・・・」
突然、慌てて執務室に来た従士長に怪訝な顔を浮かべる高貴な服装を来た男。
「空を」
男が空を眺めると紫色の黒き光が降り注ぎ
ドカ〜ン
と大きな爆発音が響き、辺りの地が揺れ、砂が舞い、空には、暗雲が広がる。
一陣の風が
ヒュー
と吹き荒れる。
風によって砂が吹き飛ばされると町は跡形もなくクレーターだけがあったのだ。
骨の竜が通った後には、生きた人間の気配はなく、大きな町は例外なく骨竜に破壊され、小さな村や町は、魔物たちに蹂躙されたのであった。人間の怨嗟の声は、骨竜を喜ばせるだけであった。
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