ケイの転生小説 - 自分が異世界転移53
「それでオーガマスター・・・戦うんですか?」

 土屋さんのせいで僕の戦意は大幅に減少してしまったのだ。

「土屋と権蔵の強さは分かったからの。いまさら戦うといってもおぬしやるきなくなっておるだろう」

 話し合いの結果。
 ここに移り住むことになった。
 あの小屋の中に、特に何もないから、いいだけどね。

「・・・オーガマスター・・・ひとつお願いがあります」

「願いと?」

「はい・・・・実は」

 死んだ仲間の遺書によって、『古武術』の基本は習ったのだけど、それが正しいかどうか分からないのでオーガに武術を習いたいと伝えた。

「よかろう。それと泊まる家を紹介しようではないか。オウカよ、案内を」

「・・・はい」

 オウカが案内してくれるようだ。
 あらかじめ、土屋さんたちのパーティでないことは伝え、別の家を紹介してくれるように頼んだのだ。



 到着した新たな我が家は、二階建ての寮といった感じだった。
 一階に食堂、風呂、トイレ、炊事場、全員が余裕で寛げる大きさの居間がある。
 二階には、各自の個室があり一部屋、六畳近いスペースがあった。
 机椅子ベッド完備で、各々が好きな部屋を早い者勝ちのようだ。