僕たちが眠りに入る。
今日も普段どおりに目が覚めた。
僕が朝食を作り、ご飯を食べ終わると、ご飯を食べさせる。
光お姉ちゃんは緩慢な動作でご飯を食べていたからである。
僕が摘んだパンを光おねえちゃんの口元に運ぶと
「あ〜ん」
「・・・あ〜ん」
先ほど以上に頬を紅く染めた光おねえちゃんが口を開け、パンを食べた。
土屋さんたちの元に向かった。
土屋さんたちのところに行くと、すでにゴブリンの拠点襲撃が行われた後で、どうやら終わったようだ。
「良い場所だな。日当たりも良く、それなりに敷地もある。腕が鳴るな」
「これから人が増える可能性も考慮するなら、これぐらいは必要でしょう」
ここでの開発の要となる蓬莱さんは嬉しそうに顔をほころばせている。丸太小屋を作ってから建築の楽しさに目覚めたようで、また家や建物を建てたいと考えていたそうだ。
「よっし、ここの角地もらった! オッサンここに立派な家建ててくれ!」
「ふむ、竪穴式住居でも建ててやろう」
腕をまくり、蓬莱さんが刹那の元へと向かって行く。
僕たちも手伝うことにした。
材料があったので30分程度で出来上がった。
一番活躍したのが蓬莱さんであった。
僕と刹那がそれの補佐であった。
「おい、あんたら何ぼーっとしてんだ! 門を作るの手伝えよ!」
「ああ、今行くよ!」
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