ケイの転生小説 - ボクは異世界で 62
 3日目の午後。

「サモン・フィースト」

 召還魔法ランク7である。
 フィーストは、百人分のテーブルと椅子、料理とお酒、そのほか贅沢なパーティに必要なものがすべてそろったお得な宴会セット。MP7である。今回は、育芸館組のためにお菓子を召還したのである。案の定、各種ケーキやパイなど召還された。

「・・・おいしい」

 味見と称して、少女たちがお菓子を堪能していた。
 そんな、ハクカの笑顔に見ほれながら少女たちがお菓子を食べている姿を見ていた。
 味見が終わると、弁当箱の中にケーキを入れていた。今日のおやつが決定した。
 僕は、アカネに頼んでお菓子を詰めてもらった。

「ということで、高等部におすそ分けを頼んだ」

「はい」

 僕は、ユリコとシオネに高等部用のお菓子を手渡した。
 結城先輩との会談が迫ってきていた。

「私とサクラちゃんと百合子ちゃんとシオネちゃんよ」

 どうやらこの4人で結城先輩と怪談をするようだ。
 現在の育芸館の人数は、30人である。そこからさらに9人を引くと21人になる。
 スミレが4人ずつのパーティを5パーティほど作ったのであった。
 僕、ハクカ、アカネ、レベル1の人間がひとり

「行くか」

 僕たち5パーティは、ばらけながらも、オークや蜂の退治に乗り出したのであった。
 苦戦するかと思われたが、そんなこともなく問題なく倒すことができた。
 肉体ランクと運動ランクと剣術ランクがわりと高いため、木々を足場代わりに蜂を一閃できるのである。
 そうして、午後4時30分まで、頑張ってレベル上げにいそしんだ。
 カラスで敵を探しながら、狩るので割りと効率よく間引くことができた。



アキ:レベル24 剣術7/射撃4/治療魔法6/風魔法3/地魔法3/付与魔法7→8/召喚魔法7→8(リード・ランゲージ)/肉体7/運動7/偵察3 スキルポイント46→30
ハクカ:レベル20 治療魔法7→8 スキルポイント12→4
アカネ:レベル18 槍術5→6/付与魔法4 スキルポイント11→5