ケイの転生小説 - ボクは異世界で 61
 育芸館に戻った僕たちは、早速入浴をした。
 僕は、相変わらずドラム缶風呂であった。
 僕たちは、入浴を済ませ、お昼ご飯を食べた。

「そういえば、ご飯ぐらいなら用意できるんですよね」

「・・・どんなのがあるんの」

「いろいろ選べるみたいだ。たとえば海鮮料理とか山菜料理とかそういったものだ」

「へえ〜・・・・便利だな」

「まあね。後はおやつ類も召還でき・・・るみたい・・・だけど・・・・」

 僕がおやつ類を召還できるといったときの少女たちの視線にタジタジになる。

「どうかしたの?」

「後でお菓子召還して」

「・・・ああ・・・いいよ」

「やった〜」

 大半の少女たちが喜びの声を上げていた。
 ご飯を終え、転移陣に行くと2人はすでに準備を整えていたらしい。

「ん、志木さんは?」

「お風呂です」

「・・・そうか・・・」

 転移陣から光があふれた。
 光が消えると二人はいなくなった。
 僕たちはそれを見届け、志木さんの入浴が終わったので、早速、今後の方針を決めることにした。

「とりあえず、やることはやったから、今後はレベル上げと育芸館と女子寮の安全確保でいいのか」

「そうなるわね」

 湯上り姿の志木さんにドキドキしつつ、冷静に今後の方針を話し合う。
 といっても、この場にいるのは僕と志木さんぐらいだ。

「後は、結城先輩との会談か」

「ええ」