ぼくは茫然としていたが、あることに気がついた。
それは、パペット・ゴーレムたちがオークを倒したことでレベルが上がったことだ。
そして、ボクは、身体を震えさせているハクカを見た。
ボクは、ハクカのお姫様抱っこを解き抱き寄せる。
目の前で震えているハクカの背中に手を回す。
「ハクカ・・・君は、僕が守る」
ボクは、潤んでいるハクカの目を見つめて言う。
「・・・あ・・・・・」
ハクカの目に光がともり始めた。
しばらくハクカを抱きしめると、ハクカの身体の震えは止まっていた。
「大丈夫」
「・・・うん」
頷くハクカ。
ハクカを抱きしめるのをやめようとすると
「あの・・・少しだけ、このままで」
「・・・ああ」
そのまま、ハクカを抱きしめる。
ハクカの金木犀に似た甘い匂いがボクの鼻腔をくすぐり、ハクカの柔らかな胸がボクの胸元でフニャとなり、本能を刺激し、肉棒を勃起させる。ハクカに気づかれないようにと願う。
「・・・えっと・・・お元気・・・ですね」
ハクカが顔を赤くしながらチラチラと僕に視線を向けながら、ある一部分を見て恥ずかしそうにしていた。
ボクの肉棒は、勃起しながらハクカの股下に突入していた。
「・・・あ・・・・ごめん・・・・」
あわてて、ハクカを離そうとするが、身体は、ハクカをきつく抱きしめる。
ハクカの身体がビクッと震えていた。顔を青ざめるハクカを見て、ようやく正気に返った僕は、ハクカをいすに座らせるとハクカから遠く離れる。
「ごめん」
「・・・・・・」
ハクカが近寄ってきた。
「・・・えっと・・・大丈夫・・・」
ハクカが身体を震えさせながらも逆に抱きしめてきた。
「アキ君は優しいね」
「・・・いや・・・・もう少しで」
「ううん・・・さっきも私が怖がっていたから離れたんだよね」
目の前のハクカを見つめる。
しばらくすると僕たちは床に座りお互いのことを話す。
ボクの隣にハクカが座っていた。
しばらく、ある程度お互いのことを話したので今後のことを考える必要性がある。
「あのオークを相手に今のボクでは勝てない。だからあのオークが出てきたら基本的に逃げるよ」
「・・・・うん」
さてとぼくはノートPCの前に座って、考える。
あれを相手にするには、召還魔法のランクを上げる以外の方法はないかな。
青い肌のオークとの戦闘を思い出しながら考える。
パペット・ゴーレムを相手に多少傷を負っていた。だが、それはあくまで付与魔法がかけられ、3対1の状況である。その上、僕を追いかけることができなかった。
「・・・あ」
「どうかしたの?」
「あれにかつ方法がある」
「その方法って?」
「今の僕たちでは勝てない。そこで必要になるのが新しいスキルを手に入れることだ」
「スキルを?」
「ああ・・・・」
僕の作戦を聞いて、ハクカは
「私じゃ、駄目かな」
「確かに可能だけど、いいのか?」
「うん」
やることを決意したようだ。
「いいんだな」
「うん」
「わかった」
アキ:レベル7 剣術1/付与魔法2/召喚魔法3→4/肉体1 スキルポイント5→1
ハクカ:レベル5 治療魔法3→4 スキルポイント6→2
ぼくとハクカは、もとの場所に戻る。
次