ケイの転生小説 - ボクは異世界で 120
 中等部校舎に穴が開いていた。
 皆で穴のなかを覗いた。
 真っ暗なので、ディフレクション・スペルからのナイトサイトで全員に暗視をつけてやる。
 二十メートルほど下に石造りの空間があるようだった。

「パラディンとカナーグは、この場所で待機して、敵が来たら倒せ」

「承知」

『よかろう』

「あとに続こう。アリハ、ウィンド・ウォークを」

「はい」

『承りました』

 ぼくたちは、次々と穴のなかへ降りていく。