ケイの転生小説 - プロローグ
僕の名前は羽藤 桂。
井戸に落ちたところで誰かに殺されて死んだのだと思う?
なぜ定かでないかと思うがその辺の記憶が途中からなくなっているからだ。
「誰?」
幽霊(?)になった僕は、目の前にいる白い光を放っている球体に問いかける。
「我は生命を見守るものだ。主は死んだ。だがその死に嘆き悲しむ者たちの願いのためお主の魂を一時的に我の前へと呼び出したのだ」
「・・・・はぁ?」
「お主には異世界に転生してもらう」
「・・・・」
「お主に能力を与えることにした」
「僕だけ転生するの」
「いや・・・・・基本的に生命は全て輪廻転生する」
「・・・・・・・・」
「場合によっては、お主が殺された世界に転生することもある。転生者の基本的な決まり事としては」
・両親の容姿
・その世界に合った能力
・記憶保持は認めない
・能力使用方法の記録保持は認める
「その上でお主が選ぶ能力を選ぶがいい」
その言葉で球体の周囲にカードが現れる。
「そのカードを3枚引くがいい」
カードはどうやら分類ごとに分けられているようだ。
例えば超能力での念動能力や火炎能力や魔法の火魔法や氷魔法といった具体に数全種類に同じものがある。
火魔法が複数ある。
火炎能力がどのレベルなのかカードをめくらないと分からないようだ。
迷いながら3枚のカードを引いた。
そのカードを球体に差し出した。
「そのカードでいいのだな」
「・・・うん」
引いたカードが目の前に現れ、中身が表示された。
・引継転生:前世の能力が引き継がれる
・言語習得:あらゆる言語を習得できる
・記憶能力上昇:物覚えがよくなる。
3枚のカードが桂に吸い込まれる。
桂の姿は光に包まれた。
あたりには光の球体しか存在しなかった。