ケイの転生小説 - 八男って19
 今日は、結婚式が行われる。
 結婚式は、領主館の庭で行われるらしい。
 ティアナさんの実家であるランスター家は、うちより財政状態がマシな騎士爵家であり、彼女は一生に一度の晴れ舞台に相応しく豪華なドレスをあつらえてもらっていた。

「きれい」

「そうだな」

 ハクカが綺麗なドレスとティアナさんを見て言っていたので、ぼくも同意した。
 引き出物の家具なども質がよさそうに見えた。

「汝、マリオ・フォン・ストラトス・ファブレは、ティアナ・フォン・ラングレーを妻としこれを終生愛する事を誓いますか?」

「誓います」

「次に汝、ティアナ・フォン・ラングレーは、マリオ・フォン・ストラトス・ファブレを夫しこれを永遠に愛する事を誓いますか?」

「はい、誓います」

 もぐもぐ

 僕とハクカは、一緒に料理を食べていた。

「ルーク」

「ローラン兄さん、クリス姉さん」

「やあ、食べているかい」

「それは、こんなご馳走いつたべられるかわかりませんから」

「違いない」

「僕たちは、この結婚式が終わったら出て行かないといけない」

「ルークは、まださすがに独り立ちは無理でしょうけど、焦らずに準備をすればいいわ」

「はい」

 マリオの結婚式が終わってから、4日後。
 クリス姉さん達とティアナさんの付き添いの家臣たちは、うちに商売に来ていた隊商の帰路に同伴して王都への旅に出ていた。

「大きくなったら、王都に遊びに来ると良い。歓迎するから」

「元気でね」

 ローラン兄さんやクリス姉さんは、僕を気遣ってそのような言葉をかけてくれたが、他の兄姉達とは特に話をする事もなかった。
 僕は、次第に遠ざかるローラン兄さんとクリス姉さんの姿を視界に入れながら、これからの事を考え続けるのであった。



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