「37人目、か・・・」
「本当にどうなってるんだ?」
生徒会室では新たに加わった鳳凰院を交えた会議が行われていた。議題は当然松涛迷宮での連続失踪事件。
各々が手元に配られた資料に目を通しながらの会議であるが、これといった有効な対策が出てこない。
「松涛迷宮内をくまなく探索させたが、それらしい驚異は発見できなかった」
「すると、犯人は殺人鬼?つまり同じ人間でしょうか?」
「そうとも・・・言い切れない。恐ろしく隠蔽能力に長けた・・・敵性生物かもしれない・・・」
議論はぐるぐると同じ場所を回っている。麗華は小さくあくびしながら手元の資料を見返し、あら、と何かに気付き、棚の中から別の資料を取り出した。
「どうした?麗ちゃん?」
「この、等々力静香って言う子ですけど・・・」
「とどろ・・・。あぁ、お兄さんの捜索依頼を出してる子ね。等々力雄太は最初期の行方不明者の一人、か。麗華さん、何か気になるの?」
「この子、楠 有香 という学徒と学内でもめて仲裁されてますわね。その時のこの子の言い分が資料に残ってますわ。『有香さんの振りをした化け物!おにいちゃんを返して』?」
「ちょっ。そんな資料あったか?」
どよどよと場が騒然とする中、鳳凰院はすっくと立ち上がった。
「ただのブラコン女かもしれませんけど、手がかりが何もない状態じゃ仕方ありませんわ。ちょっとこの子に会ってみましょう」
「何か、知ってるかもしれない、か・・・」
一時間後。生徒会ビルに軟禁されていた等々力静香が生徒会室に呼び出された。
「うっ」
形の良い丸い尻を突き出すようにしながら肘を地面に付き、床に尻をついた男の股間にすがりつくようにして亀頭を口にふくむ女。目を瞑りその味を楽しむようにそろりそろりと舌を動かしていたが、やがてゆっくりと頭を上下に動かし始めた。
「あ、あっ、うぅ・・・」
男が思わずうめくと、女が気をよくしたのが微笑んで、少しだけスピードを上げて男の亀頭を刺激する。女は亀頭を口にふくむ時にじゅるるると唾液ごと啜り立て、口から離す時に裏筋に舌を這わせているらしかった。
「気持ちいいですか?」
「あ、あぁ」
「ふふふ」
一旦亀頭から口を離した女は、男の目を妖艶に見つめながら、見せ付けるようにして竿を舌でぺろりと舐める。
「あうっ」
そのまままるで亀頭で自分の顔を隠すようにしながら、ゆっくりと舌を下げて行き、玉袋に優しくキスをした。手はやはりゆっくりと竿を扱いている。
「ああっ。すごい、すごすぎる・・・」
「ふふ」
女は再びぺろぺろ裏筋を亀頭まで舐め上げ、いきりたった肉棒の先端にちゅっと口付けした。その拍子に、豊満な乳房の深い谷間の間に、肉棒の竿が挟みこまれた。
「うっ、あぁ・・・」
「ふふふ、おっぱいが好きなん?ちゅっ」
白い肌、華奢な身体のその女は、胸ばかりが豊満で、そのアンバランスな姿態の魅力が、ついには男に一線を越えさせていた。
肉棒がふわふわとした乳房によって扱きたてられる。すでに先走りの汁と唾液とでびしょびしょになっていた肉棒は、ちゅくちゅくと音を立てながら乳房の間を往復した。
男は情けなくうめくことしかできない。甘美な快感に酔いながら、自分はこの女と取引をしていたはずだと言うことを思い出す。
しかし女がその身に纏うチャイナドレスを脱ぎ捨てた時、そのあまりの姿態の魅力に貪りつくように押し倒してしまった。
衆民の魅力に、規族の自分が抗えぬとは。男は数瞬そう考えるも、股間から生じる快楽のあまり考えをまとめることができない。
女−蜜谷は舌を亀頭の先端で躍らせながら、乳房をゆすって肉棒を扱きたてていた。
「いきそう?」
こくこくと男が首を縦に振ると、蜜谷は「ふふふ」と妖艶に微笑みながら、「じゃあお取引しましょか?」と男に言った。
「と、取引?」
「そう。いかせてあげるから、もう一発出してほしいの。烈しく突きたててほしいの。膣内にも、この大きなおちんちんほしいねん。駄目?」
「わ、わかった。約束する」
「ふふふ。取引成立ね」
もう壮年にさしかかった男には自分がそう何発も射精できるとは思えなかったが、それでも射精したいばかりにそう約束した。
蜜谷の目が、一瞬赤く光ったのを、快楽にあえぐ男は見落としてしまった。
「うくっ」
「んちゅ、ちゅぱっ、ちゅう、んちゅ、じゅるるる、ちゅぱっ、んんっく、ちゅぽっ、えろえろえろ、ちゅう、じゅぱっ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、んちゅ・・・ 」
蜜谷は亀頭を口にふくむと、音を立ててすすりながら凄いスピードで頭を上下に降り始めた。乳房をぷるぷると揺らし、白い尻を振りながら。
男はあっという間に限界に達すると、宣言する間もなく蜜谷の口の中に、欲望の塊を解き放っていた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
それは盛大な射精だった。これまで男が経験したことのないほどの射精量だった。それでも蜜谷はそれをすべて飲み込み、丁寧に肉棒に付着したザーメンをも舐めとる。
「あ、あぁ・・・」
男は呆けたようにぼーとしていたが、蜜谷が口を離した時、そのペニスはすっかり萎えてしまっていた。
「あらら」
「す、すまん」
男がそう言って謝ったが蜜谷は特別気を悪くした様子もなく、亀頭を指で弄びながら「ふふふ」と妖艶に笑う。
「『契約履行(フルフィルメント)』」
「な、あう・・・」
蜜谷が何事かをつぶやくと、蜜谷が弄んでいた肉棒がむくむくと起き上がり、やがてぎんぎんに勃起し始めた。
「あ、が・・・こ、これは・・・」
「まぁ、よかったわぁ。まだまだ元気やん。ねぇ、そしたらぁ」
蜜谷は慄く男を尻目に、床に座ったままの男の上にまたがり、亀頭をヴァギナに押し付けると、ゆっくりと腰を落とし始めた。
「あ、あぁ、ああ・・・!」
「ふふ、あぁ、はいってくるぅ」
すっかり熱く濡れそぼった膣道が、ペニスを扱きあげるようにしてぎゅうぎゅうと締め付けてくる。ゆっくりと降りてきた女の最奥が亀頭の先端に当たる頃、男はすでに射精感に支配されていた。
「ふふ。もういっちゃうん?」
「あ、あぁ、いきそうだ。いかせてくれ」
「ええー、はやーい」
「す、すまん。だが・・・」
「じゃあ、お・と・り・ひ・き」
「と、取引?」
蜜谷は決して男が射精できないほどゆっくりと、しかし十分な快楽を得られるほど執拗に、腰を動かしてペニスを刺激する。
「これから貴方は、私が相手なら命が続く限り何度でも射精できるようになる。でもその代わり、私がいいと言うまでは絶対に萎えることができない」
「え、その、うぅっ・・・」
蜜谷が腰を跳ね上げる。一瞬いけそうだったが、ぎりぎりでいかせてもらえない。
「いきたいでしょ?」
「あ、あぁ」
「取引は・・・?」
「わ、わかった」
「取引成立ね」
蜜谷はその目を赤く光らせながら、男の首のうしろに手を回すと乳房を男の顔に押し付けるようにしながらしゃくるようにして腰を降り始めた。
「あ、あがっ、すごっ、あ、ああ!!!!」
「ふふ、ああん。いいとこ、あたってるぅ」
卑猥な音を立てながら扱きたてられるペニスに我慢できず、男はついには射精を迎えた。
「ぐうううああああああああああ!」
「ああん!でてるぅ!!中にいっぱいでてるぅ!!!!」
またもや盛大に射精しながら、しかし今度はペニスが萎えることなく、ぎんぎんに勃起を維持している。ここにきて男はようやく、蜜谷の言う契約が何らかの魔術めいた効力を持つことに思い至っていた。至っていたがもう遅い。
蜜谷が腰をよじると、ううっと呻き、たった今まで考えていたことが霧散してしまう。
蜜谷はそのまま容赦なく腰を振る。目の前で揺れる乳房に思わず吸い付きながら、男はまたもや射精感が高まるのを感じる。
あぁ、自分はもう逃れられないんだと男は半ば観念した。
「いきたい?いきたいんやったら、私の奴隷になってくれる?」
その後10分も射精をじらされた後、男は契約を履行した。
『商人番号:11200033
固体名:蜜谷 香織
レベル:壱
種族:魔王(第一段階)
職級:強欲商人(エロディーラー)
筋力:11(ただし魔王補正により677)
敏捷性:8(ただし魔王補正により675)
知力:21(ただし魔王補正により687)
魔力:6(ただし魔王補正により672)
魅力:53(ただし魔王補正により719)
保有スキル:魔王化lv.1 商機姦起 強欲なる商取引 魔眼 魔根
!スキル:魔王化lv.1を取得しました 第一段階の魔王化が完了しています。
!スキル:魔眼を取得しました。魔力を看過できます。また魔力を通して世界を視認できます
!スキル:魔根を取得しました。絶倫特性を持つペニスを自在に生やすことが出来ます。魔根は強制搾取の対象外です。
!スキル:商機姦起 スキル:商機喚起が魔王化しました。セックスするほど運気が上がり商運が巡ってきます。
!スキル:強欲なる商取引 スキル:損のない商取引が魔王化しました。
※ 魔王使い夕闇茜の使役下にあります』
「ようやく、中級魔術か、長かったよ・・・・これで一応一人で迷宮に行けるようになったかな」
固体名:夕闇 舞
レベル:弐
種族:人類
職級:魔王つかいの巫女
筋力:22
敏捷性:16
知力:78
魔力:153
魅力:404
保有スキル 贄の血(大) 能力複製 強制搾取 魂喰らい 永久に美しく 剛力lv.2 魔力無哮 魅力耐性無効 魔王化lv.1 引き出すlv.1 魔眼 魔肛 商機姦起 強欲なる商取引
小一時間。
舞は、松涛迷宮に向けて出発した。
そこに、茜たちの姿はなかった。
数日前
のどかに呼び出されて、茜に近づかないでと殺意込みの剣技を舞は受けたためである。
舞も茜がどんどん変わっていくのに耐え切れなかったのでのどかの行動で決心がつき、茜から離れることにした。
「あれが、そう?」
「はい。有香さんの振りをした化け物。きっと兄さんもあいつがっ」
小柄な少女である等々力静香は、その愛らしいであろう小顔を今は憎悪に歪めて、カフェテラスで数人の男子学徒を侍らせた楠有香を睨みつけていた。
「ずいぶん派手に遊んでるようですわね」
「あんなヒトじゃなかったんです。お兄ちゃん一筋で・・・。それに、あんな、恐ろしい。まるで人間を家畜でも見るような目で見るような人じゃなかったっ」
「ま、話を聞いてみようぜ」
「そうですわね」
「・・・」
生徒会の面々は、念の為うしろに控えさせた静香を凜が護衛兼監視として見張りつつ、男達と楽しげに談笑する楠の方に歩いていった。
やがて彼らが気付き、いぶかしげにこちらを見てくる。
「・・・なんだよ、あんたら?」
「生徒会だ。強制執行権に基づき、有香さん。あなたに少しお話をうかがいたい」
「えぇ〜?なんですかぁ?」
男好きする甘ったるい声を出しながら有香が小首をかしげる。すると「くくく」という忍び笑いが聞こえてきて劉生をはじめ全員が麗華を振り返った。
「どうした麗ちゃん。急に笑い出して。怖いぞ?」
「あとで殺す。それはいいとして、こんな大物を見逃してたなんて私としたことが注意が足りませんでしたわね」
「え?」
麗華は白く長い指をまっすぐに有香にのばし、そして素早く呪文を呟いた。
『弾(ブリット)』
何かが破砕された大きな音を立てて、少女が後方へ大きく吹き飛ぶ。いきなりのことに、一同が騒然とする中、とりまきの男たちが麗華に食って掛かる。
「お前っ!いきなり何をっ」
「大丈夫か?」
倒れたままの有香にかけよる二人の取り巻きの男。彼らが様子をみようと跪いた瞬間、その頭部が地面に押し付けられてぶちゅっと破砕された。
「もうバレるなんて。ちょっと派手にやりすぎたかな?」
「そうでもありませんわ。でも、私の目は欺瞞を見抜く『龍眼』ですわ。何らかのスキルで偽装してるようですが、私の目はごまかせません。時に劉生」
「お、おう。何?」
「あれ、とんでもない化け物ですわ。お前や私ですら、一対一では勝ち目がありません」
「・・・は?」
少女はすっくと立ち上がり、妖艶に笑ってみせる。その瞬間。劉生は膝から崩れ落ちそうになるのを精一杯にこらえた。
あたりでは無関係な一般学徒たちが股間を抑えて悶絶していた。
「なんてことっ」
「偽装を・・・解いた・・・?」
「そのようですわね」
恐ろしい化け物がそこにいた。小柄な少女の姿をしているというのに、まるで真実の意味での化け物だった。
「なるほど。静香ちゃん。悪い子ね」
「ひっ」
既に股間を掻き毟りながら足元に水溜りを作っていた静香に向かって少女が微笑む。
次の瞬間には、護衛の凜が吹っ飛ばされていた。
「!?」
「凛っ!」
劉生が憤怒の声と共に大剣を抜き放ち、一瞬にして静香まで距離をつめた少女に向かって疾駆する。
「「『光帯拘束(フォトンケイジ)』」」
劉生が間合いを詰めるまでのほんの数秒で、麗華と優奈は拘束呪術を完成させ、光の帯が少女にまとわり付いて動きを止める。身動きを封じられた少女に劉生の大剣がせまる。
「無駄っ!」
しかし少女の一声で光の帯が砕け散り、振り下ろされた 大剣がすでで受け止められる。
「うそっ!」
「ばっ・・・」
劉生はそのまま地面にたたきつけられ、少女がとどめの一撃をくわえようとしたとき、その腕にふかぶかとくないが突き立った。
「舐めたまね・・・してくれる・・・」
「ふぅん・・・なかなかやるんだ」
少女は腕の中でもがく静香をかかえたまま、口を使って腕に刺さったくないを抜き取る。あとには傷一つ残っていなかった。
「こっちから攻め込もうと思ってたけど、気が変わったわ。松涛迷宮でまっててあげる。精々仲間を連れて、準備してきて。で・も。早く来ないとこの子、食べちゃうわよ?」
「まてっ!」
「あはははははははははははっ」
哄笑をあげたかと思うと、少女は空に舞い上がり、恐るべきスピードで渋谷の方角に飛び立っていった。
「劉生・・・」
「追うぞ、くそっ」
学閻生徒会は決着をつけるべく、松涛迷宮に向かうのだった。
次
「本当にどうなってるんだ?」
生徒会室では新たに加わった鳳凰院を交えた会議が行われていた。議題は当然松涛迷宮での連続失踪事件。
各々が手元に配られた資料に目を通しながらの会議であるが、これといった有効な対策が出てこない。
「松涛迷宮内をくまなく探索させたが、それらしい驚異は発見できなかった」
「すると、犯人は殺人鬼?つまり同じ人間でしょうか?」
「そうとも・・・言い切れない。恐ろしく隠蔽能力に長けた・・・敵性生物かもしれない・・・」
議論はぐるぐると同じ場所を回っている。麗華は小さくあくびしながら手元の資料を見返し、あら、と何かに気付き、棚の中から別の資料を取り出した。
「どうした?麗ちゃん?」
「この、等々力静香って言う子ですけど・・・」
「とどろ・・・。あぁ、お兄さんの捜索依頼を出してる子ね。等々力雄太は最初期の行方不明者の一人、か。麗華さん、何か気になるの?」
「この子、楠 有香 という学徒と学内でもめて仲裁されてますわね。その時のこの子の言い分が資料に残ってますわ。『有香さんの振りをした化け物!おにいちゃんを返して』?」
「ちょっ。そんな資料あったか?」
どよどよと場が騒然とする中、鳳凰院はすっくと立ち上がった。
「ただのブラコン女かもしれませんけど、手がかりが何もない状態じゃ仕方ありませんわ。ちょっとこの子に会ってみましょう」
「何か、知ってるかもしれない、か・・・」
一時間後。生徒会ビルに軟禁されていた等々力静香が生徒会室に呼び出された。
女は肉棒を細い指でゆっくりと愛おしそうに扱きながら、嬉しそうに微笑んでそっとその先端に口付けする。ぺろぺろと幾度か舌を這わせた後、女の握りこぶしほどもありそうな亀頭をゆっくりと口内に納めた。
「うっ」
形の良い丸い尻を突き出すようにしながら肘を地面に付き、床に尻をついた男の股間にすがりつくようにして亀頭を口にふくむ女。目を瞑りその味を楽しむようにそろりそろりと舌を動かしていたが、やがてゆっくりと頭を上下に動かし始めた。
「あ、あっ、うぅ・・・」
男が思わずうめくと、女が気をよくしたのが微笑んで、少しだけスピードを上げて男の亀頭を刺激する。女は亀頭を口にふくむ時にじゅるるると唾液ごと啜り立て、口から離す時に裏筋に舌を這わせているらしかった。
「気持ちいいですか?」
「あ、あぁ」
「ふふふ」
一旦亀頭から口を離した女は、男の目を妖艶に見つめながら、見せ付けるようにして竿を舌でぺろりと舐める。
「あうっ」
そのまままるで亀頭で自分の顔を隠すようにしながら、ゆっくりと舌を下げて行き、玉袋に優しくキスをした。手はやはりゆっくりと竿を扱いている。
「ああっ。すごい、すごすぎる・・・」
「ふふ」
女は再びぺろぺろ裏筋を亀頭まで舐め上げ、いきりたった肉棒の先端にちゅっと口付けした。その拍子に、豊満な乳房の深い谷間の間に、肉棒の竿が挟みこまれた。
「うっ、あぁ・・・」
「ふふふ、おっぱいが好きなん?ちゅっ」
白い肌、華奢な身体のその女は、胸ばかりが豊満で、そのアンバランスな姿態の魅力が、ついには男に一線を越えさせていた。
肉棒がふわふわとした乳房によって扱きたてられる。すでに先走りの汁と唾液とでびしょびしょになっていた肉棒は、ちゅくちゅくと音を立てながら乳房の間を往復した。
男は情けなくうめくことしかできない。甘美な快感に酔いながら、自分はこの女と取引をしていたはずだと言うことを思い出す。
しかし女がその身に纏うチャイナドレスを脱ぎ捨てた時、そのあまりの姿態の魅力に貪りつくように押し倒してしまった。
衆民の魅力に、規族の自分が抗えぬとは。男は数瞬そう考えるも、股間から生じる快楽のあまり考えをまとめることができない。
女−蜜谷は舌を亀頭の先端で躍らせながら、乳房をゆすって肉棒を扱きたてていた。
「いきそう?」
こくこくと男が首を縦に振ると、蜜谷は「ふふふ」と妖艶に微笑みながら、「じゃあお取引しましょか?」と男に言った。
「と、取引?」
「そう。いかせてあげるから、もう一発出してほしいの。烈しく突きたててほしいの。膣内にも、この大きなおちんちんほしいねん。駄目?」
「わ、わかった。約束する」
「ふふふ。取引成立ね」
もう壮年にさしかかった男には自分がそう何発も射精できるとは思えなかったが、それでも射精したいばかりにそう約束した。
蜜谷の目が、一瞬赤く光ったのを、快楽にあえぐ男は見落としてしまった。
「うくっ」
「んちゅ、ちゅぱっ、ちゅう、んちゅ、じゅるるる、ちゅぱっ、んんっく、ちゅぽっ、えろえろえろ、ちゅう、じゅぱっ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、んちゅ・・・ 」
蜜谷は亀頭を口にふくむと、音を立ててすすりながら凄いスピードで頭を上下に降り始めた。乳房をぷるぷると揺らし、白い尻を振りながら。
男はあっという間に限界に達すると、宣言する間もなく蜜谷の口の中に、欲望の塊を解き放っていた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
それは盛大な射精だった。これまで男が経験したことのないほどの射精量だった。それでも蜜谷はそれをすべて飲み込み、丁寧に肉棒に付着したザーメンをも舐めとる。
「あ、あぁ・・・」
男は呆けたようにぼーとしていたが、蜜谷が口を離した時、そのペニスはすっかり萎えてしまっていた。
「あらら」
「す、すまん」
男がそう言って謝ったが蜜谷は特別気を悪くした様子もなく、亀頭を指で弄びながら「ふふふ」と妖艶に笑う。
「『契約履行(フルフィルメント)』」
「な、あう・・・」
蜜谷が何事かをつぶやくと、蜜谷が弄んでいた肉棒がむくむくと起き上がり、やがてぎんぎんに勃起し始めた。
「あ、が・・・こ、これは・・・」
「まぁ、よかったわぁ。まだまだ元気やん。ねぇ、そしたらぁ」
蜜谷は慄く男を尻目に、床に座ったままの男の上にまたがり、亀頭をヴァギナに押し付けると、ゆっくりと腰を落とし始めた。
「あ、あぁ、ああ・・・!」
「ふふ、あぁ、はいってくるぅ」
すっかり熱く濡れそぼった膣道が、ペニスを扱きあげるようにしてぎゅうぎゅうと締め付けてくる。ゆっくりと降りてきた女の最奥が亀頭の先端に当たる頃、男はすでに射精感に支配されていた。
「ふふ。もういっちゃうん?」
「あ、あぁ、いきそうだ。いかせてくれ」
「ええー、はやーい」
「す、すまん。だが・・・」
「じゃあ、お・と・り・ひ・き」
「と、取引?」
蜜谷は決して男が射精できないほどゆっくりと、しかし十分な快楽を得られるほど執拗に、腰を動かしてペニスを刺激する。
「これから貴方は、私が相手なら命が続く限り何度でも射精できるようになる。でもその代わり、私がいいと言うまでは絶対に萎えることができない」
「え、その、うぅっ・・・」
蜜谷が腰を跳ね上げる。一瞬いけそうだったが、ぎりぎりでいかせてもらえない。
「いきたいでしょ?」
「あ、あぁ」
「取引は・・・?」
「わ、わかった」
「取引成立ね」
蜜谷はその目を赤く光らせながら、男の首のうしろに手を回すと乳房を男の顔に押し付けるようにしながらしゃくるようにして腰を降り始めた。
「あ、あがっ、すごっ、あ、ああ!!!!」
「ふふ、ああん。いいとこ、あたってるぅ」
卑猥な音を立てながら扱きたてられるペニスに我慢できず、男はついには射精を迎えた。
「ぐうううああああああああああ!」
「ああん!でてるぅ!!中にいっぱいでてるぅ!!!!」
またもや盛大に射精しながら、しかし今度はペニスが萎えることなく、ぎんぎんに勃起を維持している。ここにきて男はようやく、蜜谷の言う契約が何らかの魔術めいた効力を持つことに思い至っていた。至っていたがもう遅い。
蜜谷が腰をよじると、ううっと呻き、たった今まで考えていたことが霧散してしまう。
蜜谷はそのまま容赦なく腰を振る。目の前で揺れる乳房に思わず吸い付きながら、男はまたもや射精感が高まるのを感じる。
あぁ、自分はもう逃れられないんだと男は半ば観念した。
「いきたい?いきたいんやったら、私の奴隷になってくれる?」
その後10分も射精をじらされた後、男は契約を履行した。
『商人番号:11200033
固体名:蜜谷 香織
レベル:壱
種族:魔王(第一段階)
職級:強欲商人(エロディーラー)
筋力:11(ただし魔王補正により677)
敏捷性:8(ただし魔王補正により675)
知力:21(ただし魔王補正により687)
魔力:6(ただし魔王補正により672)
魅力:53(ただし魔王補正により719)
保有スキル:魔王化lv.1 商機姦起 強欲なる商取引 魔眼 魔根
!スキル:魔王化lv.1を取得しました 第一段階の魔王化が完了しています。
!スキル:魔眼を取得しました。魔力を看過できます。また魔力を通して世界を視認できます
!スキル:魔根を取得しました。絶倫特性を持つペニスを自在に生やすことが出来ます。魔根は強制搾取の対象外です。
!スキル:商機姦起 スキル:商機喚起が魔王化しました。セックスするほど運気が上がり商運が巡ってきます。
!スキル:強欲なる商取引 スキル:損のない商取引が魔王化しました。
※ 魔王使い夕闇茜の使役下にあります』
「ようやく、中級魔術か、長かったよ・・・・これで一応一人で迷宮に行けるようになったかな」
固体名:夕闇 舞
レベル:弐
種族:人類
職級:魔王つかいの巫女
筋力:22
敏捷性:16
知力:78
魔力:153
魅力:404
保有スキル 贄の血(大) 能力複製 強制搾取 魂喰らい 永久に美しく 剛力lv.2 魔力無哮 魅力耐性無効 魔王化lv.1 引き出すlv.1 魔眼 魔肛 商機姦起 強欲なる商取引
小一時間。
舞は、松涛迷宮に向けて出発した。
そこに、茜たちの姿はなかった。
数日前
のどかに呼び出されて、茜に近づかないでと殺意込みの剣技を舞は受けたためである。
舞も茜がどんどん変わっていくのに耐え切れなかったのでのどかの行動で決心がつき、茜から離れることにした。
「あれが、そう?」
「はい。有香さんの振りをした化け物。きっと兄さんもあいつがっ」
小柄な少女である等々力静香は、その愛らしいであろう小顔を今は憎悪に歪めて、カフェテラスで数人の男子学徒を侍らせた楠有香を睨みつけていた。
「ずいぶん派手に遊んでるようですわね」
「あんなヒトじゃなかったんです。お兄ちゃん一筋で・・・。それに、あんな、恐ろしい。まるで人間を家畜でも見るような目で見るような人じゃなかったっ」
「ま、話を聞いてみようぜ」
「そうですわね」
「・・・」
生徒会の面々は、念の為うしろに控えさせた静香を凜が護衛兼監視として見張りつつ、男達と楽しげに談笑する楠の方に歩いていった。
やがて彼らが気付き、いぶかしげにこちらを見てくる。
「・・・なんだよ、あんたら?」
「生徒会だ。強制執行権に基づき、有香さん。あなたに少しお話をうかがいたい」
「えぇ〜?なんですかぁ?」
男好きする甘ったるい声を出しながら有香が小首をかしげる。すると「くくく」という忍び笑いが聞こえてきて劉生をはじめ全員が麗華を振り返った。
「どうした麗ちゃん。急に笑い出して。怖いぞ?」
「あとで殺す。それはいいとして、こんな大物を見逃してたなんて私としたことが注意が足りませんでしたわね」
「え?」
麗華は白く長い指をまっすぐに有香にのばし、そして素早く呪文を呟いた。
『弾(ブリット)』
何かが破砕された大きな音を立てて、少女が後方へ大きく吹き飛ぶ。いきなりのことに、一同が騒然とする中、とりまきの男たちが麗華に食って掛かる。
「お前っ!いきなり何をっ」
「大丈夫か?」
倒れたままの有香にかけよる二人の取り巻きの男。彼らが様子をみようと跪いた瞬間、その頭部が地面に押し付けられてぶちゅっと破砕された。
「もうバレるなんて。ちょっと派手にやりすぎたかな?」
「そうでもありませんわ。でも、私の目は欺瞞を見抜く『龍眼』ですわ。何らかのスキルで偽装してるようですが、私の目はごまかせません。時に劉生」
「お、おう。何?」
「あれ、とんでもない化け物ですわ。お前や私ですら、一対一では勝ち目がありません」
「・・・は?」
少女はすっくと立ち上がり、妖艶に笑ってみせる。その瞬間。劉生は膝から崩れ落ちそうになるのを精一杯にこらえた。
あたりでは無関係な一般学徒たちが股間を抑えて悶絶していた。
「なんてことっ」
「偽装を・・・解いた・・・?」
「そのようですわね」
恐ろしい化け物がそこにいた。小柄な少女の姿をしているというのに、まるで真実の意味での化け物だった。
「なるほど。静香ちゃん。悪い子ね」
「ひっ」
既に股間を掻き毟りながら足元に水溜りを作っていた静香に向かって少女が微笑む。
次の瞬間には、護衛の凜が吹っ飛ばされていた。
「!?」
「凛っ!」
劉生が憤怒の声と共に大剣を抜き放ち、一瞬にして静香まで距離をつめた少女に向かって疾駆する。
「「『光帯拘束(フォトンケイジ)』」」
劉生が間合いを詰めるまでのほんの数秒で、麗華と優奈は拘束呪術を完成させ、光の帯が少女にまとわり付いて動きを止める。身動きを封じられた少女に劉生の大剣がせまる。
「無駄っ!」
しかし少女の一声で光の帯が砕け散り、振り下ろされた 大剣がすでで受け止められる。
「うそっ!」
「ばっ・・・」
劉生はそのまま地面にたたきつけられ、少女がとどめの一撃をくわえようとしたとき、その腕にふかぶかとくないが突き立った。
「舐めたまね・・・してくれる・・・」
「ふぅん・・・なかなかやるんだ」
少女は腕の中でもがく静香をかかえたまま、口を使って腕に刺さったくないを抜き取る。あとには傷一つ残っていなかった。
「こっちから攻め込もうと思ってたけど、気が変わったわ。松涛迷宮でまっててあげる。精々仲間を連れて、準備してきて。で・も。早く来ないとこの子、食べちゃうわよ?」
「まてっ!」
「あはははははははははははっ」
哄笑をあげたかと思うと、少女は空に舞い上がり、恐るべきスピードで渋谷の方角に飛び立っていった。
「劉生・・・」
「追うぞ、くそっ」
学閻生徒会は決着をつけるべく、松涛迷宮に向かうのだった。
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