ケイの転生小説

　今日は、ルークの提案で『器合わせ』の日です。
　その前にリアちゃんとヴェルの婚約者が『器合わせ』に参加してきた。
　ヴェルの婚約所の名前は、エリーゼという名前だった。
　イザベルちゃんが『ホーエンハイム家の聖女』の称号が気になり尋ねたら、教会に所属している聖の魔法が使える女魔法使いの方に送られる称号らしかった。南部には『戦聖女』と呼ばれる聖女もいるらしい。

　神殿に５００人以上の聖女がいる計算になるから、聖女の称号が安いなとルークが言って、思わず納得してしまった。

　どうやら器合わせに意味があるらしく、ルイーゼが教えてくれました。

「異性と『器合わせ』をする場合は、婚約者か恋人か夫婦じゃないとダメだからね」

「どうして？」

「それはね・・・・」

　ルイーゼが怪しげな笑みを浮かべた。

「貝合わせ・・・よ。男女の営みに似ていることから来ているのよ」

　イーナちゃんが頬を赤くしながら教えてくれた。

「「え〜」」

　私とハクカの声が重なり合った。
　見てみたら、お互い頬を赤くしていた。

　ルークと『器合わせ』をしたよ。

　だからお姉ちゃんに報告した時、ルーク以外の男性とはダメよと教えてくれたんだ。

　男女間の『器合わせ』の感覚は、気持ちいいという感じは共通しているのかな。
　ハクカに聞いたら頬を赤くしながらコクリと頷いていた。

「６歳から」

「じゃあ、魔力循環訓練も」　

　コクリ

「ルークも変な感じがするって言っていたから男女で少し違うのかな」

「・・・ボクはそんな感じ味わなかったな」

「ルーク限定？」

「さあ」

「いいかしら」

　イーナちゃんが何か話かけてきた。

「なあに」

「実は」

　ルークの家臣になる事を伝えられた。

「な・・・あなたたちはヴェルのパートナーと認めたのよ」

「ブライヒレーダー辺境伯様のお願いよ」

　イーナちゃんの答えに納得してしまった。
　主君のお願いは命令と同じ意味を持ってしまうのだ。

「仕方ないわね。ただルークが拒否したらダメよ」

「当たり前よ。さすがにルークが拒否しているのを無理やり入れる権限は持ち合わせていないわよ」

　そんな感じで、器合わせを開始した。
　リアちゃんが、私たちの話を聞いていたので緊張しているようだ。
　そして、リアちゃんがルークと『器合わせ』をし、頬が赤く染まり、熱を帯びたと息をしながらもやりきっていました。
　『器合わせ』を終えると力が抜けたようにルークにもたれ掛かってしまったようだ。
　しばらく、ルークに抱きしめれていた。
　リアちゃんの表情を見る限り、割と幸せそうである。
　次は、ハクカちゃんである。
　リアちゃんと同じ感じに陥っていました。
　そして、ハクカちゃんも割りと幸せそうである。
　次は、私である。

「ひゃぁ・・・ぁぁ・・・・・・・」

　ルークの魔力が流され、身体の中をルークの魔力で満たされ、心臓がドキドキと高鳴り・・・気持ちいい。
　頭が真っ白になりそうではじけそう。
　最後まで耐え切れず、ルークにもたれ掛かってしまった。
　ルークが、私を優しく抱きしめた。

「（そんな風に優しく抱きしめられたら）」

　頭とは裏腹に身体は、ルークに素直に身を預けていた。
　イザベルちゃんの『器合わせ』は、リアちゃんとハクカちゃんと私の提案で、ハクカと『器合わせ』をした。
　ルークは、リッドとするそうだ。

「・・・あの・・・あれが・・・そうなんですか」

　リアちゃんが恥じらいながら聞いてみた。

「・・・うん」

「『器合わせ』だから、優しくてすむけど『魔力循環』になると・・・その・・・」

「だよね」

「・・・あれいじょうにすごいのですか？」

　コクン

　リアちゃんの質問にハクカと同時に頷いた。
　あれは、気持ちいいが高鳴りすぎている。
　私達が話している間、ルークがエリーゼちゃんの指輪を借りて、魔道具の解析・分析に勤しんでいました。
　ハクカが、せっせとルークの元に紙とペンを置いていました。
　阿吽の呼吸だよね。
　ルークが指輪の中身を書き込んでいた。
　これで魔道具がさらに発展するといっていた。



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