昼食を終えるとザフト騎士家前に1台の高級馬車が止まった。
馬車から降りてきたのは、リアであった。
リアの服装は、白を基調とした光沢のあるワンピース姿であった。
「ルーク様。きょうは、私がおうとをごあんないしますね」
「お願いするよ」
「ルーク様、とてもおにあいですよ」
「普段着としていいね」
「はい」
婚約者となったラングレー公爵家のリアとの初デートは、俺が思っていたよりも上手く行っていた。
今回のデートは事前に行くお店をリア付の侍女のマリアがいくつか教えてくれたからだ。
防犯上の理由もあり、こちらを密かに監視している連中が数名とマリアがいるのを『探知』できた。
集中して微細な魔力を『探知』して人の気配を探る。
彼らは間違いなく、ラングレー公爵家の手の者と思われた。
「では、この服をつつんでもらいましょう」
王都の観光地やお店などに詳しくはなかったが、リアほどの貴族になると、服は大抵オーダーメイドで作ってもらう。
そのせいか、彼女の服のセンスはとてもよかった。
「そうだね、ありがとう」
「いえ、私にできることはこれくらいですから」
俺は、楽しい時間をすごしていた。
王都で婚約者と手を繋ぎ買い物し、食事、観光とこれで楽しくないわけがない。
「あのレストランは?」
リアが不安そうな顔をしていたのだ。
「美味しかったよ。素材を上手く生かして料理してあったね」
「はい、おすすめのお店ですから」
俺の感想にリアが満面な笑みで答えた。
あのレストラン、物凄く高級店であり、オーダーメイドの注文で一人当たり金貨10枚の支払いであった。厳選された質の高いお肉と野菜と果物を使った絶品料理である。
「デートの記念というわけじゃないが・・・」
俺は、宝飾店まで来ていた。
「いいんですか」
「ああ・・・構わない」
「これは、ようこそおいで下さいました。若様は、こちらの可憐なご令嬢に贈り物かと推察いたしますが」
宝飾店に入ると中から恰幅のいい店主らしき中年男性が出迎えた。
この店は高級な宝飾品を扱っている関係で貴族の客が多いらしい。
「ご婚約の贈り物でしょうか?」
「よくわかるな」
「この仕事も長いですから」
俺たちくらいの年齢で婚約をして、その足で指輪をプレゼントという貴族は珍しくないようだ。
「これはこれは、可憐なお嬢様ですな」
リアに視線を送った。
「それでご予算の方ですが……」
「婚約指輪はオーダーメイドで頼む」
「承知しました」
女性が接客に出てきて、リアに指のサイズ等を測っていた。
「宝石はいかがなさいますか?」
「トルマリンですな」
「ああ」
トルマリンの宝石言葉は、健やかな愛である。
デザイン等も決めるとリアがケースに陳列された商品を見て回っていた。
「婚約指輪はこれでいいけど、デートの記念に贈りたいのだが構わないか」
「構いませんよ」
俺は、リアの所に行くと
「デートの記念のペンダントでも決めるか」
「はい」
リアと2人で選んだペンダントは
「コーラルですな」
意味は、成長、長寿、威厳である。
俺は、リアの成長と長寿を思い選んだ。
「銀貨7560枚になります」
銀貨7560枚支払った。
「あの・・・ルーク様・・・つけていただけませんか」
「分かった」
俺は、リアにペンダントをつけた。
「ありがとうございます、たいせつにしますね」
リアが笑みを浮かべてお礼を言った。
「世話になったな」
「ありがとうございました。またのご来店を」
俺は無事にリアとの初デートを終わらせた。
次
馬車から降りてきたのは、リアであった。
リアの服装は、白を基調とした光沢のあるワンピース姿であった。
「ルーク様。きょうは、私がおうとをごあんないしますね」
「お願いするよ」
「ルーク様、とてもおにあいですよ」
「普段着としていいね」
「はい」
婚約者となったラングレー公爵家のリアとの初デートは、俺が思っていたよりも上手く行っていた。
今回のデートは事前に行くお店をリア付の侍女のマリアがいくつか教えてくれたからだ。
防犯上の理由もあり、こちらを密かに監視している連中が数名とマリアがいるのを『探知』できた。
集中して微細な魔力を『探知』して人の気配を探る。
彼らは間違いなく、ラングレー公爵家の手の者と思われた。
「では、この服をつつんでもらいましょう」
王都の観光地やお店などに詳しくはなかったが、リアほどの貴族になると、服は大抵オーダーメイドで作ってもらう。
そのせいか、彼女の服のセンスはとてもよかった。
「そうだね、ありがとう」
「いえ、私にできることはこれくらいですから」
俺は、楽しい時間をすごしていた。
王都で婚約者と手を繋ぎ買い物し、食事、観光とこれで楽しくないわけがない。
「あのレストランは?」
リアが不安そうな顔をしていたのだ。
「美味しかったよ。素材を上手く生かして料理してあったね」
「はい、おすすめのお店ですから」
俺の感想にリアが満面な笑みで答えた。
あのレストラン、物凄く高級店であり、オーダーメイドの注文で一人当たり金貨10枚の支払いであった。厳選された質の高いお肉と野菜と果物を使った絶品料理である。
「デートの記念というわけじゃないが・・・」
俺は、宝飾店まで来ていた。
「いいんですか」
「ああ・・・構わない」
「これは、ようこそおいで下さいました。若様は、こちらの可憐なご令嬢に贈り物かと推察いたしますが」
宝飾店に入ると中から恰幅のいい店主らしき中年男性が出迎えた。
この店は高級な宝飾品を扱っている関係で貴族の客が多いらしい。
「ご婚約の贈り物でしょうか?」
「よくわかるな」
「この仕事も長いですから」
俺たちくらいの年齢で婚約をして、その足で指輪をプレゼントという貴族は珍しくないようだ。
「これはこれは、可憐なお嬢様ですな」
リアに視線を送った。
「それでご予算の方ですが……」
「婚約指輪はオーダーメイドで頼む」
「承知しました」
女性が接客に出てきて、リアに指のサイズ等を測っていた。
「宝石はいかがなさいますか?」
店長に勧めれた宝石から1つを差した。
「トルマリンですな」
「ああ」
トルマリンの宝石言葉は、健やかな愛である。
デザイン等も決めるとリアがケースに陳列された商品を見て回っていた。
「婚約指輪はこれでいいけど、デートの記念に贈りたいのだが構わないか」
「構いませんよ」
俺は、リアの所に行くと
「デートの記念のペンダントでも決めるか」
「はい」
リアと2人で選んだペンダントは
「コーラルですな」
意味は、成長、長寿、威厳である。
俺は、リアの成長と長寿を思い選んだ。
「銀貨7560枚になります」
銀貨7560枚支払った。
「あの・・・ルーク様・・・つけていただけませんか」
「分かった」
俺は、リアにペンダントをつけた。
「ありがとうございます、たいせつにしますね」
リアが笑みを浮かべてお礼を言った。
「世話になったな」
「ありがとうございました。またのご来店を」
俺は無事にリアとの初デートを終わらせた。
次
最新コメント