グレードグランド討伐したので、今日はお休みである。
「というわけで、ヴェル・・・任せていいか?」
「任せろ」
俺は、ヴェルに食事を任せて、4人分の食事を用意してもらうようにザフト騎士家まで『瞬間移動』で戻るのであった。
「それで・・・ミリアリア義姉さん、お願いできませんか?」
「魔法使いの4人分の食事ね」
「大よそ1人30人前は最低、食べるとおもいますが、1人だけ150人前ぐらい食べる人がいますので、約5000人前ほど用意してもらえませんか」
「・・・ザフト騎士家だけだと用意できないわね」
「それならラングレー公爵家を加えたらどうでしょうか?」
「ラングレー公爵家なら用意できると思うわ。ただ・・・今まで交流がなかったザフト騎士家だと厳しいわね」
「なら、ラングレー公爵家にこちらで話しを通してからなら協力できますか」
「それなら大丈夫よ」
俺は、ザフト騎士家に話しを通した後、ラングレー公爵家にお邪魔をして
「急ですな」
「申し訳ありません。実は・・・」
俺は、事情を説明した。
「分かりました。ご協力いたしましょう」
「ありがとうございます。では、数時間後にまたとりに来ます」
「分かりました。場所は、ザフト騎士家がよろしいでしょう」
「はい・・・ありがとうございます」
俺は、瞬間移動で移動しパルケニア草原に戻るのであった。
「戻ってきたか」
「はい・・・一応、5000人前作ってもらえるように依頼しておきました。導師が良く食べるので計算したらそれだけ必要でした」
「確かに必要だな」
「所で、疑問がありますがパルケニア草原に居座る必要性ありますか」
「・・・瞬間移動が使えるならないわな」
「これも冒険者として必要な事柄である。よって、実際に体験するである」
「・・・・・寝て英気でも養います」
「それがいいである」
午睡をすると食事を取りにザフト騎士家に戻った。
「ただいま」
「おかえりなさい。ルーク様」
「リア」
出迎えてくれたのは、エプロン姿のリアであった。
「リアも手伝ってくれたのか?」
「はい」
台所に来ると各種料理が所狭しとテーブルに並んであった。
さっさと魔法の袋で回収することにした。
「そういえば・・・代金は」
「銀貨500枚です」
俺は、さっさと代金を支払った。
食堂で、リアがマテ茶を入れてくれたので、それを飲みながらお茶請けに
「クッキーです」
まだ温かなクッキーをリアが出してきた。
クッキーを食べながら、グレードグランドについてリアに話すことになった。
「・・・では、行ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ」
リアに見送られながら瞬間移動した。
翌日。
絶好の
「狩猟日和であるな」
「そうですね」
魔物討伐に向かったのであった。
「少年! そっちにホーンシープの群れが向かっているのである!」
「導師、少しは数を減らして……あのおっさん、別のホーンシープの群れに単独で突っ込んだ!」
「導師はいつもあんな感じだから、坊主たちは一番近いのから順番に効率よく倒していけ。これも修行の一環だ」
「(マジで早く終わってほしい……)」
「分かりましたよ」
俺は、ホーンシップの群れに対して追尾型のウィンドカッターで首を刈り取ることにした。
数分後。
ホーンシップの群れを全滅させ魔法の袋で回収した。
「次にいくである」
「・・・・はい」
時には、魔牛や魔猪の群れという危険な魔物の討伐をしたりした。
魔牛に関しては、少々、時間がかかってしまった。
何しろ、極上の乳が取れるからである。
「……もう朝か……」
「なんだ、随分と目覚めがいいじゃないか」
「今夜は運よく、夜番の見張りで寝ている最中に起こされませんでしたから。導師は……意外だ」
「それ、みんなが言うな。俺も昔はそう思ってたんだけどよ。うるさいイビキをかいたり、歯ぎしりもしないんだよ。やっぱり生まれがいいからなのかねぇ?」
「そういえば導師は伯爵家の次男で、自分も男爵ですものね」
「……ふう」
「ふぃーーー! この一口は最高だな」
いつもどおり、ブランタークさんが魔法の袋から酒瓶を取り出し、一口だけ飲んだ。
朝から飲酒とか、とんでもないおっさんだなと思うが、一口だけ飲んで終わりにするところが一流の冒険者たる所以なんだろうなと思う。
「導師は……起きませんね」
「坊主が朝食を出せば起きるだろうぜ」
「本当に起きますからね」
「野生の勘ってやつかもな」
「ははは……」
俺は、魔法の袋からテーブルを取り出すと朝食を並べた。
「炊き立てのパン、キノコスープ、サラダ、豚肉と野菜の炒め物です」
「おおっ! 飯であるか!」
「マジで起きたよ……」
「だから言っただろう」
朝食が完成するのと同時に導師がムクっと起き上がり、みんなで朝食を食べることにした。
「この肉をタレで炒めたものは美味しいのである! まあ豚肉は塩を振って丸焼きにしても美味しいのであるが」
「いや、あれはワイルドすぎて……」
なぜ、俺が食事を用意しているのかって?
それは導師に任せると狩った魔物の肉をその場で捌き、塩を振って豪快に火で炙るだけというメニューになってしまうからだ。
まさに血も滴るステーキなんだが、俺からすれば獣臭くて美味しくないのだ。
『冒険者って、みんな野外ではこんな食生活なのか?』となどと一瞬思ったりもしたのだけど、ブランタークさんは手もつけないから導師が特別なんだろう。
だからといってブランタークさんに任せると保存食料を少量食べるか、酒ばかり飲むので健康によくない。
次にヴェルに任せると料理が普通よりの微妙な味になるのだ。
パルケニア草原に滞在している間、まともな食事をしたかったら自分でやるしかないという結論に至ったわけだ。
「お替りなのである!」
「導師、朝からそんなに食べて大丈夫か?」
「心配ご無用なのである!」
そんなことはわかりきっていたか、導師はとてもよく食べた。
次々とパンをお替りしていく。
それは俺も同じで、魔法使いというのは一般人よりもカロリーを消費するため、普段酒ばかり飲んでいるように思われているプランタークさんも、人並み以上に食べるのだ。
たまに食が細い魔法使いがいて、そういう人は大抵はガリガリに痩せていた。
そしてそういう魔法使いは、なぜかあまり長生きしないのだ。
魔法使い自体が平均寿命が長いので、短いとは言っても、一般人の平均寿命ぐらいではあったけど。
「ごちそうさま。夕食が楽しみだ」
「確かに、楽しみなのである!」
「(とはいえ……)」
導師は放っておくと、狩って解体した魔物の肉に塩を振って焼くけど。
「(これで四日目……まだ四日目なのに、なんか疲れた)あの導師……この生活パターンはあと何日ほど続くのでしょうか?」
「まったくもって未定である! まだまだ多数で群れをなす魔物は沢山いるのである! これを粗方殲滅するまでである!」
「それって具体的にいつ?」
「不明ってやつだな」
「一番性質の悪い回答……」
「俺の若い頃なんて、この程度の連続野営は珍しくななかったぞ。修行だと思って頑張れや」
「はあ……(出た! 年配者の『俺の頃はもっと大変だった!』語りが!)」
「どうかしたか? 坊主」
「いえ、なんでも。ホーンシープの群れを殲滅しました!」
「なかなか早いじゃないか。さすがに折り返し地点はすぎたと思うぜ」
「はあ……」
さすがは、元ベテラン冒険者。
ブランタークさんの予想は当たり、俺の討伐は三日後に終了となるのであった。
次
「というわけで、ヴェル・・・任せていいか?」
「任せろ」
俺は、ヴェルに食事を任せて、4人分の食事を用意してもらうようにザフト騎士家まで『瞬間移動』で戻るのであった。
「それで・・・ミリアリア義姉さん、お願いできませんか?」
「魔法使いの4人分の食事ね」
「大よそ1人30人前は最低、食べるとおもいますが、1人だけ150人前ぐらい食べる人がいますので、約5000人前ほど用意してもらえませんか」
「・・・ザフト騎士家だけだと用意できないわね」
「それならラングレー公爵家を加えたらどうでしょうか?」
「ラングレー公爵家なら用意できると思うわ。ただ・・・今まで交流がなかったザフト騎士家だと厳しいわね」
「なら、ラングレー公爵家にこちらで話しを通してからなら協力できますか」
「それなら大丈夫よ」
俺は、ザフト騎士家に話しを通した後、ラングレー公爵家にお邪魔をして
「急ですな」
「申し訳ありません。実は・・・」
俺は、事情を説明した。
「分かりました。ご協力いたしましょう」
「ありがとうございます。では、数時間後にまたとりに来ます」
「分かりました。場所は、ザフト騎士家がよろしいでしょう」
「はい・・・ありがとうございます」
俺は、瞬間移動で移動しパルケニア草原に戻るのであった。
「戻ってきたか」
「はい・・・一応、5000人前作ってもらえるように依頼しておきました。導師が良く食べるので計算したらそれだけ必要でした」
「確かに必要だな」
「所で、疑問がありますがパルケニア草原に居座る必要性ありますか」
「・・・瞬間移動が使えるならないわな」
「これも冒険者として必要な事柄である。よって、実際に体験するである」
「・・・・・寝て英気でも養います」
「それがいいである」
午睡をすると食事を取りにザフト騎士家に戻った。
「ただいま」
「おかえりなさい。ルーク様」
「リア」
出迎えてくれたのは、エプロン姿のリアであった。
「リアも手伝ってくれたのか?」
「はい」
台所に来ると各種料理が所狭しとテーブルに並んであった。
さっさと魔法の袋で回収することにした。
「そういえば・・・代金は」
「銀貨500枚です」
俺は、さっさと代金を支払った。
食堂で、リアがマテ茶を入れてくれたので、それを飲みながらお茶請けに
「クッキーです」
まだ温かなクッキーをリアが出してきた。
クッキーを食べながら、グレードグランドについてリアに話すことになった。
「・・・では、行ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ」
リアに見送られながら瞬間移動した。
翌日。
絶好の
「狩猟日和であるな」
「そうですね」
魔物討伐に向かったのであった。
「少年! そっちにホーンシープの群れが向かっているのである!」
「導師、少しは数を減らして……あのおっさん、別のホーンシープの群れに単独で突っ込んだ!」
「導師はいつもあんな感じだから、坊主たちは一番近いのから順番に効率よく倒していけ。これも修行の一環だ」
「(マジで早く終わってほしい……)」
「分かりましたよ」
俺は、ホーンシップの群れに対して追尾型のウィンドカッターで首を刈り取ることにした。
数分後。
ホーンシップの群れを全滅させ魔法の袋で回収した。
「次にいくである」
「・・・・はい」
時には、魔牛や魔猪の群れという危険な魔物の討伐をしたりした。
魔牛に関しては、少々、時間がかかってしまった。
何しろ、極上の乳が取れるからである。
「……もう朝か……」
「なんだ、随分と目覚めがいいじゃないか」
「今夜は運よく、夜番の見張りで寝ている最中に起こされませんでしたから。導師は……意外だ」
「それ、みんなが言うな。俺も昔はそう思ってたんだけどよ。うるさいイビキをかいたり、歯ぎしりもしないんだよ。やっぱり生まれがいいからなのかねぇ?」
「そういえば導師は伯爵家の次男で、自分も男爵ですものね」
「……ふう」
「ふぃーーー! この一口は最高だな」
いつもどおり、ブランタークさんが魔法の袋から酒瓶を取り出し、一口だけ飲んだ。
朝から飲酒とか、とんでもないおっさんだなと思うが、一口だけ飲んで終わりにするところが一流の冒険者たる所以なんだろうなと思う。
「導師は……起きませんね」
「坊主が朝食を出せば起きるだろうぜ」
「本当に起きますからね」
「野生の勘ってやつかもな」
「ははは……」
俺は、魔法の袋からテーブルを取り出すと朝食を並べた。
「炊き立てのパン、キノコスープ、サラダ、豚肉と野菜の炒め物です」
「おおっ! 飯であるか!」
「マジで起きたよ……」
「だから言っただろう」
朝食が完成するのと同時に導師がムクっと起き上がり、みんなで朝食を食べることにした。
「この肉をタレで炒めたものは美味しいのである! まあ豚肉は塩を振って丸焼きにしても美味しいのであるが」
「いや、あれはワイルドすぎて……」
なぜ、俺が食事を用意しているのかって?
それは導師に任せると狩った魔物の肉をその場で捌き、塩を振って豪快に火で炙るだけというメニューになってしまうからだ。
まさに血も滴るステーキなんだが、俺からすれば獣臭くて美味しくないのだ。
『冒険者って、みんな野外ではこんな食生活なのか?』となどと一瞬思ったりもしたのだけど、ブランタークさんは手もつけないから導師が特別なんだろう。
だからといってブランタークさんに任せると保存食料を少量食べるか、酒ばかり飲むので健康によくない。
次にヴェルに任せると料理が普通よりの微妙な味になるのだ。
パルケニア草原に滞在している間、まともな食事をしたかったら自分でやるしかないという結論に至ったわけだ。
「お替りなのである!」
「導師、朝からそんなに食べて大丈夫か?」
「心配ご無用なのである!」
そんなことはわかりきっていたか、導師はとてもよく食べた。
次々とパンをお替りしていく。
それは俺も同じで、魔法使いというのは一般人よりもカロリーを消費するため、普段酒ばかり飲んでいるように思われているプランタークさんも、人並み以上に食べるのだ。
たまに食が細い魔法使いがいて、そういう人は大抵はガリガリに痩せていた。
そしてそういう魔法使いは、なぜかあまり長生きしないのだ。
魔法使い自体が平均寿命が長いので、短いとは言っても、一般人の平均寿命ぐらいではあったけど。
「ごちそうさま。夕食が楽しみだ」
「確かに、楽しみなのである!」
「(とはいえ……)」
導師は放っておくと、狩って解体した魔物の肉に塩を振って焼くけど。
「(これで四日目……まだ四日目なのに、なんか疲れた)あの導師……この生活パターンはあと何日ほど続くのでしょうか?」
「まったくもって未定である! まだまだ多数で群れをなす魔物は沢山いるのである! これを粗方殲滅するまでである!」
「それって具体的にいつ?」
「不明ってやつだな」
「一番性質の悪い回答……」
「俺の若い頃なんて、この程度の連続野営は珍しくななかったぞ。修行だと思って頑張れや」
「はあ……(出た! 年配者の『俺の頃はもっと大変だった!』語りが!)」
「どうかしたか? 坊主」
「いえ、なんでも。ホーンシープの群れを殲滅しました!」
「なかなか早いじゃないか。さすがに折り返し地点はすぎたと思うぜ」
「はあ……」
さすがは、元ベテラン冒険者。
ブランタークさんの予想は当たり、俺の討伐は三日後に終了となるのであった。
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