園遊会の準備を終えた翌日の放課後。
俺達は、お金を稼ぐためにアルバイトをすることにした。
「出来るだけ報酬のいいバイト希望なんですが」
「・・・ヴェルたちもか」
冒険者ギルドの受付に行くとヴェルたちがいて、同じ事を考えていたようだ。
「ルークたちもか」
「ああ」
「う〜ん・・・・そうねぇ・・・だったら・・・・アッ・・・丁度、空きのある案件があるわ」
「『空き』っていうことは、他のパーティとも合同なんですか」
「ええ・・・定員16人だから・・・って、あら?あなた達全員特待生じゃない。他の2人も特待生よ。はい、これ依頼書・・・あなたたち4人も同じでいいかしら」
「はい」
受付のお姉さんが俺、ハクカ、ミュウ、リッドを見て言うので頷いた。
「2人は裏庭で待機しているから、早速、合流して現場に向かってちょうだい」
俺達4人とヴェルたち4人は合同で依頼を引き受けることにした。
「合同かぁ・・・そんなに難しいのかな?」
「う〜ん・・・『果樹園を荒らす害獣の駆除』ってことらしいけど」
「狩りの演習を兼ねているみたいだし、きっとたいしたことないわよ」
話していると裏庭に2人が見えた。
「来たわね」
「ああ、よろしく。えっと俺は」
「・・・・!知っているわ」
ニッコリ
と笑みを浮かべた。
笑みを浮かべた美少女は、肩口まで伸ばした茶髪を濃いピンクのリボンでツインテールにしており、緑色の瞳に健康的な白い肌をしており、白の内着と茶色のミニズボンと白のベルトと濃いピンクの上着を着ていた。
もう一人は、腰下まである黒髪、無表情ながら制服に似た服装を着ていた。
「ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターでしょ。他の7人もクラスメイトね」
そういえば見覚えがあるような気がする。
確か名前は、イザベルで槍の使い手だったような。
「ちょうどいいわ。あなたに話があったのよ」
ビシッ
と少女が指を差した。
「ルイーゼ・ヨランデ・アウレリア・オーフェルヴェーク!!」
「えっ!!ボク」
「あなた、勝手にパーティ申請用紙を提出してヴェンデリンと組んだわね!・・・・納得いかないわ。成績順なら私とカノジョはルイーゼと同率で4位だから、私たちもヴェンデリンと組む資格があるのよ」
冒険者予備校の成績で
第1位 ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター
第2位 イーナ・ズザネ・ヒレンブラント
第3位 ルーク・フォン・ストラトス・ファブレ
第4位 ルイーゼ・ヨランデ・アウレリア・オーフェルヴェーク
ジビラ
イザベル
第5位 エルヴィン・フォン・アルニム
リッド
第10位 ミュウ
第27位 ハクカ
となっている。
「資格って言われても、申請書はとっくに先生に受理されて、今はもうヴェル君はボクたちのパーティメンバーなんだよ」
「そういうのを抜け駆けって言うのよ。卑怯者」
「卑怯とはなによ」
「早い者勝ちって言葉を知らないの」
イーナやルイーゼやイザベルや黒髪の少女のジビラが言い争いだす。
「で・・・彼女が言っていた。勝手にパーティ申請書を出したという話だが事実なのか?」
俺は、エルに話しを聞くことにした。
「まあな」
エルが肯定した。
「喧嘩の原因がそれか」
「やっぱまずかったか?」
「本人に確認せずに提出したのだから普通に不味いだろう」
「オイオイ。お互いクラスメイトなんだから喧嘩するなよ」
「っていうか。ヴェル君はどうなのよ」
ルイーゼがキッとヴェルをにらみつけた。
「ボクたちのパーティのがいいよね」
「不公平は学園長に直訴するわよ」
イザベルがヴェルに言っていた。
「・・・・」
「ねえねえ、どうなの」
「今日が初パーティなのを加味すると今のヴェルに決められるとは思えないぞ」
「判断材料がないからか」
「そういうこと・・・客観的に見れば、ルイーゼの行動は、マイナスだな」
ヴェルたちの意思を確認する機会は、いくらかあったのだ。
それをせずに無断でパーティ申請は、責められても無理もない。
「あっ・・・じゃあさ。バイトの『害獣狩りの数』で決めるってのはどうだ?」
「「「「!」」」」
「うん。それなら公平でいいな。どっちがたくさん討伐するかでパーティを決めよう!」
エルの提案に全員が納得した。
「いいわ、そうしましょう」
「・・・」
「絶対勝とうね、イーナちゃん!」
「もちろんよ」
「よし。そうと決まれば出発だ」
お〜
全員で果樹園に向かうことになった。
次
俺達は、お金を稼ぐためにアルバイトをすることにした。
「出来るだけ報酬のいいバイト希望なんですが」
「・・・ヴェルたちもか」
冒険者ギルドの受付に行くとヴェルたちがいて、同じ事を考えていたようだ。
「ルークたちもか」
「ああ」
「う〜ん・・・・そうねぇ・・・だったら・・・・アッ・・・丁度、空きのある案件があるわ」
「『空き』っていうことは、他のパーティとも合同なんですか」
「ええ・・・定員16人だから・・・って、あら?あなた達全員特待生じゃない。他の2人も特待生よ。はい、これ依頼書・・・あなたたち4人も同じでいいかしら」
「はい」
受付のお姉さんが俺、ハクカ、ミュウ、リッドを見て言うので頷いた。
「2人は裏庭で待機しているから、早速、合流して現場に向かってちょうだい」
俺達4人とヴェルたち4人は合同で依頼を引き受けることにした。
「合同かぁ・・・そんなに難しいのかな?」
「う〜ん・・・『果樹園を荒らす害獣の駆除』ってことらしいけど」
「狩りの演習を兼ねているみたいだし、きっとたいしたことないわよ」
話していると裏庭に2人が見えた。
「来たわね」
「ああ、よろしく。えっと俺は」
「・・・・!知っているわ」
ニッコリ
と笑みを浮かべた。
笑みを浮かべた美少女は、肩口まで伸ばした茶髪を濃いピンクのリボンでツインテールにしており、緑色の瞳に健康的な白い肌をしており、白の内着と茶色のミニズボンと白のベルトと濃いピンクの上着を着ていた。
もう一人は、腰下まである黒髪、無表情ながら制服に似た服装を着ていた。
「ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターでしょ。他の7人もクラスメイトね」
そういえば見覚えがあるような気がする。
確か名前は、イザベルで槍の使い手だったような。
「ちょうどいいわ。あなたに話があったのよ」
ビシッ
と少女が指を差した。
「ルイーゼ・ヨランデ・アウレリア・オーフェルヴェーク!!」
「えっ!!ボク」
「あなた、勝手にパーティ申請用紙を提出してヴェンデリンと組んだわね!・・・・納得いかないわ。成績順なら私とカノジョはルイーゼと同率で4位だから、私たちもヴェンデリンと組む資格があるのよ」
冒険者予備校の成績で
第1位 ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター
第2位 イーナ・ズザネ・ヒレンブラント
第3位 ルーク・フォン・ストラトス・ファブレ
第4位 ルイーゼ・ヨランデ・アウレリア・オーフェルヴェーク
ジビラ
イザベル
第5位 エルヴィン・フォン・アルニム
リッド
第10位 ミュウ
第27位 ハクカ
となっている。
「資格って言われても、申請書はとっくに先生に受理されて、今はもうヴェル君はボクたちのパーティメンバーなんだよ」
「そういうのを抜け駆けって言うのよ。卑怯者」
「卑怯とはなによ」
「早い者勝ちって言葉を知らないの」
イーナやルイーゼやイザベルや黒髪の少女のジビラが言い争いだす。
「で・・・彼女が言っていた。勝手にパーティ申請書を出したという話だが事実なのか?」
俺は、エルに話しを聞くことにした。
「まあな」
エルが肯定した。
「喧嘩の原因がそれか」
「やっぱまずかったか?」
「本人に確認せずに提出したのだから普通に不味いだろう」
「オイオイ。お互いクラスメイトなんだから喧嘩するなよ」
「っていうか。ヴェル君はどうなのよ」
ルイーゼがキッとヴェルをにらみつけた。
「ボクたちのパーティのがいいよね」
「不公平は学園長に直訴するわよ」
イザベルがヴェルに言っていた。
「・・・・」
「ねえねえ、どうなの」
「今日が初パーティなのを加味すると今のヴェルに決められるとは思えないぞ」
「判断材料がないからか」
「そういうこと・・・客観的に見れば、ルイーゼの行動は、マイナスだな」
ヴェルたちの意思を確認する機会は、いくらかあったのだ。
それをせずに無断でパーティ申請は、責められても無理もない。
「あっ・・・じゃあさ。バイトの『害獣狩りの数』で決めるってのはどうだ?」
「「「「!」」」」
「うん。それなら公平でいいな。どっちがたくさん討伐するかでパーティを決めよう!」
エルの提案に全員が納得した。
「いいわ、そうしましょう」
「・・・」
「絶対勝とうね、イーナちゃん!」
「もちろんよ」
「よし。そうと決まれば出発だ」
お〜
全員で果樹園に向かうことになった。
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