様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 夕飯が終わり、イーナとルイーゼを別れた俺達は、ヴェンデリンたちと行動をともにしていた。
 ハクカは、ミュウと話していた。

「エルでいいぜ」

「俺もルークで構わない」

「俺もヴェルと呼んでくれ」

「リッドと呼び捨てでいいぜ」

 それぞれ自己紹介をした。

「しかしルークが魔法使いだったとは」

「気づいていなかったのか」

 俺は、ヴェルの発言に少し驚いた。

「ああ・・・全く気づかなかった」

「魔法を教えてくれる先生から習わなかったのか?」

「・・・師匠からは教わってないんだ」

 俺は、教わったというより先生から2人で『魔力循環』をしているときに先生の魔力量に気づいたのだ。先生にその事を伝えたら、良く出来ましたと褒められた。『双方魔力循環』の副効果の1つだそうだ。

「ねえ・・・ルーク」

「うん?」

 俺は、ミュウの声に反応して、振り返った。

「・・・ハクカに使っている美容液が欲しくて」

「・・・あれか」

 ハクカが申し訳なさそうな顔をしていた。
 ハクカの肌が滑らかなのは、『シャリオ乳液』の効果であり、肌が白いのは『ホッフェンシャル』の副効果である。『ホッフェンシャル』の本来の効果は、肌を若返らせることである。俺たちは、あんまり実感が湧かないが、フィーネが母親に試した所、20代前半レベルの肌になったそうだ。

「非売品だぞ」

「・・・・非売品」

 ミュウが、ガックリと落ち込んでいた。

「ルーク、私と同じ方法はダメ」

「錬金術の素材が30〜40個ぐらい必要になる」

「交換でなら大丈夫?」

「そうだな」

「ありがとう、ハクカ」

「キャ・・・ミュウちゃん」

 俺とハクカの会話で、希望を見たミュウが、ハクカに抱きついた。

「その様子だと交換でいいのか」

「うん」

 俺とミュウは、お互いに物々交換をした。

「・・・というかルーク、お前、錬金術士だったのか」

「正確に言えば、錬金具も作れるだな」

「冒険者やる意味あるのか?」

「素材の品質と欲しい素材の入手のために冒険者をやる意味がある」

「なるほどな」

 俺達は、それぞれに別れたのだ。



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