様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 光が差し込んできた。
 どうやら、僕たちは寝ていたようだ。
 何も掛けずに寝ている光お姉ちゃんに毛布を掛けて起こさないように、そっと扉を開け隙間から滑り出た。
 腕時計に視線を落とすと6時と表示されている。

 水場に水を溜め、顔を洗う。
 薪に火をつけ、食事を準備する。

 起きてきた光お姉ちゃんとともにご飯を食べる。
 僕と光お姉ちゃんは、お兄さんたちの拠点を目指す。



 拠点は、完全な荒れ地と化していた。

「これは」

「・・・そんな!」

 僕たちは、あまりの惨状に驚くことになった。
 蓬莱さん手作りの丸太小屋は土台から吹き飛び、地面に幾つもの陥没が見られる。
 塀は一部を除き当時と変わっていない。拠点の中心部とその周辺は平坦だった地面が抉られている。僕たちが作った落とし穴以外にも、新たな穴が無数に存在していた。
 他にも東側の塀の一部が完全に吹き飛び、崖への新たな通行口ができあがっている。
 戦いの痕跡は至る所に残っているのだが、期待しているような物は何もなかった。
 拠点内の北西に作られた畑の一角に小さな若い木が生えている。
 これは、回収しておこう。
 僕は根を引き千切らないように、周辺の土ごと引き抜くとアイテムボックスへと収納した。
 そして、拠点のはずれで心臓をくり貫かれた蓬莱さんを発見した。

【魂喰らいが発動しました。スキルポイントを入手します。魂を死を司る神に献上します。スキルを選んでください】

 しばし呆然としながらも蓬莱さんを埋葬することにした。
 3つのスキルを選んだ。
 そして、蓬莱さんの死体があったことから他の人物の死体があるかもしれないと考え、『第6感』で探すと崩れ落ちた小屋の中から頭と胴体が切り離されて倒れているモナリナとモナリサを発見した。

「モナリナ・・・モナリサ」

 僕は、二人にふれる

【魂喰らいが発動しました。スキルポイントを入手します。魂を死を司る神に献上します。スキルを選んでください】

 秋の目からは透明なしずくが落ち、二人の遺体に降り注ぐ。光も悲しそう顔を浮かべていた。
 土屋たちの仲間だと親しい人物たちだからである。土屋たちの仲間の仲だと1位がサウワ、2位がモナリナとモナリサ、3位が蓬莱さんの順に交流があったのである。
 僕たちは、二人を丁寧に埋葬していく。
 スキルを選んだ。
 僕たちは、知り合いの死に激しく動揺し、拠点に帰ることにした。
 拠点に帰った僕たちは、何をするでもなくお互い寄添いながら仰向けになり、空を眺めた。



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