ミアがディメンジョン・ステップで消える。
結城先輩のそばに出現し、なにごとか会話する。
高等部のリーダーたるニンジャは、ミアと話をする間もせわしなくアガ・スーの枝葉を打ち払っていた。
数秒で、会話は終了。
思ったよりずっとはやく終わった。
やっぱあの兄妹、意思の疎通がスムーズだ。
で、結城先輩は啓子さんに呼びかけ、連係した攻撃に出た。
アリスとたまきも動き出す。
四方向からの同時攻撃を、アガ・スーは無数の枝葉で捌き続けるが……。
「いくわよーっ」
啓子さんが、強引かつ華麗な身のこなしで蠢く枝の内側に滑り込む。
気合一閃、見事な一撃を叩き込んだ。
ほぼ同時に、アリスが槍の柄を伸ばし、アガ・スーの幹に刺突を見舞う。
アガ・スーは、その両方を耐えきった。
槍と剣が弾かれる。
それとほぼタイミングを同じくして……。
「ホワイト・カノン」
ミアの放った白いビームが、アガ・スーの本体を直撃する。
白いビームが、幹に弾かれる。
その瞬間、まさに刹那の間だけ、幹全体が銀色に輝いた。
「あれだわっ!」
たまきが、叫ぶ。
そう、それは間違いなく、幹全体を包む銀の結界だ。
一瞬だけ浮かび上がったバリアの存在。
「シェイプ・チェンジ」
和弘は付与魔法のランク9、最強の魔法のひとつを行使する。
黄金の輝きに包まれた和弘の身体の輪郭が、溶け崩れていった。
次
結城先輩のそばに出現し、なにごとか会話する。
高等部のリーダーたるニンジャは、ミアと話をする間もせわしなくアガ・スーの枝葉を打ち払っていた。
数秒で、会話は終了。
思ったよりずっとはやく終わった。
やっぱあの兄妹、意思の疎通がスムーズだ。
で、結城先輩は啓子さんに呼びかけ、連係した攻撃に出た。
アリスとたまきも動き出す。
四方向からの同時攻撃を、アガ・スーは無数の枝葉で捌き続けるが……。
「いくわよーっ」
啓子さんが、強引かつ華麗な身のこなしで蠢く枝の内側に滑り込む。
気合一閃、見事な一撃を叩き込んだ。
ほぼ同時に、アリスが槍の柄を伸ばし、アガ・スーの幹に刺突を見舞う。
アガ・スーは、その両方を耐えきった。
槍と剣が弾かれる。
それとほぼタイミングを同じくして……。
「ホワイト・カノン」
ミアの放った白いビームが、アガ・スーの本体を直撃する。
白いビームが、幹に弾かれる。
その瞬間、まさに刹那の間だけ、幹全体が銀色に輝いた。
「あれだわっ!」
たまきが、叫ぶ。
そう、それは間違いなく、幹全体を包む銀の結界だ。
一瞬だけ浮かび上がったバリアの存在。
「シェイプ・チェンジ」
和弘は付与魔法のランク9、最強の魔法のひとつを行使する。
黄金の輝きに包まれた和弘の身体の輪郭が、溶け崩れていった。
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