霧に包まれた不毛の荒野。
それが、ルシアの故郷のいまの姿であった。
まさにぺんぺん草一本生えていないという表現がふさわしい。
先導する兵士が、
「こちらです」
と霧のなかを案内してくれた。
「現在、コートーブ・チームや各国の精兵が攻撃を仕掛けております」
風に乗って、激しい剣撃の音が聞こえてくる。
怒声、悲鳴、そして勝鬨の音。
この先で、誰かがモンスターと戦っている。
だが深い霧のせいで、それがどこか、よくわからない。
霧を抜けると高等部組や各国の兵士が見えた。
「おお・・・アキ殿でござるか」
「状況は?」
「見てのとおりでござる」
高等部組が真正面から攻撃を仕掛けていた。
その割に数が少ない。
「兵士たちの数が少ないのは囮になってもらっているでござる」
「なるほど・・・そうなると僕たちは、入り口を強行突破して、内部に突入か」
「そうなると内部に行くのは、私、アリスちゃん、タマキちゃん、ミアちゃんが主力となっていくわ」
「なら、入り口に陣取っているモンスターは僕たちが倒すよ」
僕たちは、アラクネたちに戦闘を仕掛けた。
「たまきちゃん」
「はっ」
裂帛の気合とともに、アラクネたちを切断していく。
「ファイア・ボム」
シオネとユリコが魔法を唱える。
アリスが槍でアラクネをしとめる。
「タマキたちは行ってくれ。ここは抑える」
「はい」
しばらくすると、木々がアラクネたちを拘束しだした。
「これは・・・・」
「何かあったようでござるな」
「だが、これはある意味チャンスだ」
僕は、育芸館組でレベルが低い子達のレベルを上げるべく、パーティを編成して、拘束されていたアラクネを攻撃した。
「・・・・ユリコとシオネと長月さんと治療魔法が使える人間は、3人ほど内部に行ってくれ」
「はい」
他に比較的レベルが上位の人間たちが率先してアラクネたちを倒し、レベルが低い人間のためにレベル上げにいそしんでいた。
「拙者たちは、高等部のほうにいくでござる。そして、モンスターたちをここに導くでござる」
「わかりました」
結城先輩は、囮となっているところに向かっていった。
しばらくすると、結城先輩たちがモンスターを引き連れて戻ってきた。
するとたちまち木々がモンスターを拘束しだした。
「今でござる」
結城先輩の合図で一斉に高等部組が攻撃していた。
「すみません。指揮官の方は」
「はい」
初老の男が出てきた。
「各国の精兵を内部に突入させてください」
「わかりました。しかしよろしいのでしょうか」
「ここは、木々が拘束していますから、危険性が多少ある程度ですよ」
こちらに飛び掛ってきたアラクネを一閃して、答える。
「そのようですね」
各国の精兵が内部に突入した。
しばらくすると志木さんと育芸館組と知らない女性たちが出てきた。
「その人たちは、捕虜?」
「ええ・・・名前はオラーさんよ」
「オラーといいます。勇者様方には、感謝しております」
銀髪の赤い目の女性が前に出てきた。
ルシアによく似ていた。
「早速ですが、よろしいでしょうか?」
「ええ・・・今から再度パーティを組みなおすわ」
志木さんの命令で、僕たちは再度パーティを組みなおした。
「アリハといいます」
僕と同年代に見える少女が挨拶してくれた。
「アキです」
「ハクカです」
「アカネです」
それぞれ簡潔に自己紹介をした。
「アキ様方は、魔法使いが欲しいのですよ」
「ああ・・・できれば風魔法が欲しい」
「はい。レベルアップしました」
僕と手をつなぐと赤い輪ができた。
次
それが、ルシアの故郷のいまの姿であった。
まさにぺんぺん草一本生えていないという表現がふさわしい。
先導する兵士が、
「こちらです」
と霧のなかを案内してくれた。
「現在、コートーブ・チームや各国の精兵が攻撃を仕掛けております」
風に乗って、激しい剣撃の音が聞こえてくる。
怒声、悲鳴、そして勝鬨の音。
この先で、誰かがモンスターと戦っている。
だが深い霧のせいで、それがどこか、よくわからない。
霧を抜けると高等部組や各国の兵士が見えた。
「おお・・・アキ殿でござるか」
「状況は?」
「見てのとおりでござる」
高等部組が真正面から攻撃を仕掛けていた。
その割に数が少ない。
「兵士たちの数が少ないのは囮になってもらっているでござる」
「なるほど・・・そうなると僕たちは、入り口を強行突破して、内部に突入か」
「そうなると内部に行くのは、私、アリスちゃん、タマキちゃん、ミアちゃんが主力となっていくわ」
「なら、入り口に陣取っているモンスターは僕たちが倒すよ」
僕たちは、アラクネたちに戦闘を仕掛けた。
「たまきちゃん」
「はっ」
裂帛の気合とともに、アラクネたちを切断していく。
「ファイア・ボム」
シオネとユリコが魔法を唱える。
アリスが槍でアラクネをしとめる。
「タマキたちは行ってくれ。ここは抑える」
「はい」
しばらくすると、木々がアラクネたちを拘束しだした。
「これは・・・・」
「何かあったようでござるな」
「だが、これはある意味チャンスだ」
僕は、育芸館組でレベルが低い子達のレベルを上げるべく、パーティを編成して、拘束されていたアラクネを攻撃した。
「・・・・ユリコとシオネと長月さんと治療魔法が使える人間は、3人ほど内部に行ってくれ」
「はい」
他に比較的レベルが上位の人間たちが率先してアラクネたちを倒し、レベルが低い人間のためにレベル上げにいそしんでいた。
「拙者たちは、高等部のほうにいくでござる。そして、モンスターたちをここに導くでござる」
「わかりました」
結城先輩は、囮となっているところに向かっていった。
しばらくすると、結城先輩たちがモンスターを引き連れて戻ってきた。
するとたちまち木々がモンスターを拘束しだした。
「今でござる」
結城先輩の合図で一斉に高等部組が攻撃していた。
「すみません。指揮官の方は」
「はい」
初老の男が出てきた。
「各国の精兵を内部に突入させてください」
「わかりました。しかしよろしいのでしょうか」
「ここは、木々が拘束していますから、危険性が多少ある程度ですよ」
こちらに飛び掛ってきたアラクネを一閃して、答える。
「そのようですね」
各国の精兵が内部に突入した。
しばらくすると志木さんと育芸館組と知らない女性たちが出てきた。
「その人たちは、捕虜?」
「ええ・・・名前はオラーさんよ」
「オラーといいます。勇者様方には、感謝しております」
銀髪の赤い目の女性が前に出てきた。
ルシアによく似ていた。
「早速ですが、よろしいでしょうか?」
「ええ・・・今から再度パーティを組みなおすわ」
志木さんの命令で、僕たちは再度パーティを組みなおした。
「アリハといいます」
僕と同年代に見える少女が挨拶してくれた。
「アキです」
「ハクカです」
「アカネです」
それぞれ簡潔に自己紹介をした。
「アキ様方は、魔法使いが欲しいのですよ」
「ああ・・・できれば風魔法が欲しい」
「はい。レベルアップしました」
僕と手をつなぐと赤い輪ができた。
次
最新コメント