様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 約10分後

 ぼくは、一人の少女をお姫様抱っこして走っていた。

 ここに来るまでに、マイティ・アームの魔法の効果が切れていた。
 フィジカル・アップはまだ残っている。

 魔法の効果時間は、二十分から三十分程度か?

 これもあとで、白い部屋にいったとき、質問しておく必要がありそうだ。

 僕がお姫様抱っこしているのは、中等部の制服を着ていた。
 茶髪を腰のあたりまで伸ばした少女だった。

 カラスにいわれたとおりの場所に言っていたら、一人の少女がちょうど転んでおり、オークが少女に近寄っていたところだったのだ。
 とっさに少女をお姫様抱っこしてオークから逃げ出し、あの森のところに行こうとしている最中であった。
 問題は、オークの数が増えていることだ。

「・・・あの・・・どこにいくの?」

 不安そうな声で少女が声をかけてきた。

「あと少し」

 僕は、穴を飛び越えた。
 オークも穴を飛び越え

「レイブン・・・オークたちの目に突撃」

 僕の命令によって穴を飛び越えようとしていたオークたちめがけてカラスが突撃した。
 とっさにオークたちが武器を構え振り回す。
 だがオークたちの同士の横幅は狭いため、武器を横に振ると簡単に横にいるオークを吹き飛ばし、オークはふらふらとしたところでカラスに背後から突撃をかけられるとオークは、背後を振り返ろうとしたところで相手の武器に当たり、穴の中に落ちていった。
 少女を左手で抱きかかえなおす。
 右手で落ちていた竹やりを握る。

「キーン・ウェポン」

 竹槍が淡く輝きはじめた。尖った先端が硬くなって、貫通力があがったはずだ。

「マイティ・アーム、フィジカル・アップ」

 ぼくの腕と脚が光る。まだフィジカル・アップの持続時間は残っているが、念のためだ。
 これで腕力と脚力も強化状態になる。

 ぼくは竹槍を手に、オークの太い首に、思いきり竹槍を突きたてた。

 青い血が、ほとばしる。
 オークが絶叫し、身体を振る。
 すごいちからだ。ぼくは、竹槍を両手でつかみ、さらにちからを込める。

 ぼくはさらに踏み込み、突く。

 青い血しぶき。
 絶叫。

 ぼくは、弱々しく反撃を続けるオークに、何度も何度も竹槍を突き入れた。
 オークが倒れ、うずくまる。
 その身体が透明になって消えるまで、ひたすらに突いた。

 耳もとでファンファーレが鳴り響いた。

「あなたはレベルアップしました!」

 ふたたび、中性的な声が聞こえてきた。
 視界が白に染まる。

 気づくと、ぼくはまた、白い部屋にいた。



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