定番の付与魔法をレギオンに施していく。
俄然動きがよくなっていく。
元々、ランク5相当だった彼らが使い魔強化でランク9.5相当になっている。
彼らを止めるには、同レベルの神話級以外いないのである。
つまりここで落下しているアンデッドたちでは止められないのである。
「サモン・ファミリア:カナーグ」
カナーグはとぐろを巻いた巨大な蛇で、東洋の竜を思わせる外見をしていた。
胴体部分の太さはぼくをやすやすと丸呑みできそうなほどで、身体をまっすぐに伸ばせば全長十メートルをゆうに超えるだろう。
前脚は腕のようにひょろりと伸び、鋭い鉤爪が見える。
口には鋭い牙を生やし、鋭い眼光でぼくを見下ろす。
カナーグが使える魔法は、たったのふたつ。
自分専用の飛行魔法と自分専用のデバフ解除魔法である。
そのかわり、直接的な戦闘力は随一であるという。
口から酸のブレスを吐くこともできる。
こと前線に立ち暴れることにかけては、シャ・ラウよりも優秀なのだ。
「大きい」
「そうですね」
アカネとハクカとアリハが呆然としながら見ていた。
「ああ・・・そうだな」
カナーグがアンデットのオーガを見つけて飛びかかる。
前脚がゴムのように伸長し、その鋭い鉤爪がオーガの骨を切り裂く。
さらに太い牙が首筋にかみつき、骨をえぐり取る。
オーガが倒れ伏す。
うわー、付与魔法がかかったいまのカナーグ、実力だけならランク9に迫るものがあるんじゃないだろうか。
これは……実に頼もしい。
レギオンの投下で、降下部隊の大半を葬り、止めをさすようにカナーグの参戦でアンデットの降下部隊はすでに虫の息状態である。
もちろん降下した際、何体ものアンデットが取り逃がしたが、和弘たちの脅威ではないため放置することにした。
その間にもちろんレベルアップをしていた。
そして、黒き影と透明の影が激突する場面に居合わせたのだが、カナーグやレギオンたちでは、あれを相手にできないのである。
「ホーリー・レイ」
ハクカが、白きビームを放つも、片手で防がれた。
透明な影が手を振るとアンデットたちがわらわらと地面の下から出てきた。
レギオンとカナーグは、そちらにかかりっきりになっていた。
「サモン・パラディン」
パラディンを召還し、アルガーラフの手助けをすることにした。
パラディンが神聖魔法を放ち、アルガーラフがビームを放ち透明な影もビームを放つと僕たちは暴風に吹き飛ばされた。
あわてて、ハクカとアリハを抱き寄せ、吹き飛ばされてくるアカネを身体で受け止めながらだ。
「・・・いたっ」
3人を暴風から守ったので、この3人に怪我はない。
「・・・ヒール」
ハクカが回復してくれたおかげで痛みがひいた。
『主、マナが暴走状態だ』「・・・いけません」
アリハとカナーグが警告をしていた。
この二人に聞いたところ、中等部本校舎で起こっているらしい。
「和弘たちは失敗したのか?僕たちも行ってみよう」
僕たちは、中等部本校舎を目指していく。
アンデットたちは、塵となっていた。
次
俄然動きがよくなっていく。
元々、ランク5相当だった彼らが使い魔強化でランク9.5相当になっている。
彼らを止めるには、同レベルの神話級以外いないのである。
つまりここで落下しているアンデッドたちでは止められないのである。
「サモン・ファミリア:カナーグ」
カナーグはとぐろを巻いた巨大な蛇で、東洋の竜を思わせる外見をしていた。
胴体部分の太さはぼくをやすやすと丸呑みできそうなほどで、身体をまっすぐに伸ばせば全長十メートルをゆうに超えるだろう。
前脚は腕のようにひょろりと伸び、鋭い鉤爪が見える。
口には鋭い牙を生やし、鋭い眼光でぼくを見下ろす。
カナーグが使える魔法は、たったのふたつ。
自分専用の飛行魔法と自分専用のデバフ解除魔法である。
そのかわり、直接的な戦闘力は随一であるという。
口から酸のブレスを吐くこともできる。
こと前線に立ち暴れることにかけては、シャ・ラウよりも優秀なのだ。
「大きい」
「そうですね」
アカネとハクカとアリハが呆然としながら見ていた。
「ああ・・・そうだな」
カナーグがアンデットのオーガを見つけて飛びかかる。
前脚がゴムのように伸長し、その鋭い鉤爪がオーガの骨を切り裂く。
さらに太い牙が首筋にかみつき、骨をえぐり取る。
オーガが倒れ伏す。
うわー、付与魔法がかかったいまのカナーグ、実力だけならランク9に迫るものがあるんじゃないだろうか。
これは……実に頼もしい。
レギオンの投下で、降下部隊の大半を葬り、止めをさすようにカナーグの参戦でアンデットの降下部隊はすでに虫の息状態である。
もちろん降下した際、何体ものアンデットが取り逃がしたが、和弘たちの脅威ではないため放置することにした。
その間にもちろんレベルアップをしていた。
そして、黒き影と透明の影が激突する場面に居合わせたのだが、カナーグやレギオンたちでは、あれを相手にできないのである。
「ホーリー・レイ」
ハクカが、白きビームを放つも、片手で防がれた。
透明な影が手を振るとアンデットたちがわらわらと地面の下から出てきた。
レギオンとカナーグは、そちらにかかりっきりになっていた。
「サモン・パラディン」
パラディンを召還し、アルガーラフの手助けをすることにした。
パラディンが神聖魔法を放ち、アルガーラフがビームを放ち透明な影もビームを放つと僕たちは暴風に吹き飛ばされた。
あわてて、ハクカとアリハを抱き寄せ、吹き飛ばされてくるアカネを身体で受け止めながらだ。
「・・・いたっ」
3人を暴風から守ったので、この3人に怪我はない。
「・・・ヒール」
ハクカが回復してくれたおかげで痛みがひいた。
『主、マナが暴走状態だ』「・・・いけません」
アリハとカナーグが警告をしていた。
この二人に聞いたところ、中等部本校舎で起こっているらしい。
「和弘たちは失敗したのか?僕たちも行ってみよう」
僕たちは、中等部本校舎を目指していく。
アンデットたちは、塵となっていた。
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