様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 作戦は継続している。
 お茶を二杯、飲む程度の休憩を挟み、ぼくたちは慌ただしく別の砦に向かった。
 そこにもオークを中心とした部隊が駐留していたが……。

 オーク専門家たるぼくたち育芸館組は、さきほどと同じように、敵の主力をたやすく殲滅してみせた。
 いまさらこの程度の相手、手のうちさえわかっていれば、もはや苦戦する要素がない。
 今回は隠し通路を使わずグレーターインヴィジ+サイレント・フィールドでの強襲だったが、やるべきことはたいして変わらなかった。

 砦を守る部隊のボスは、オークの魔術師だった。
 以前に戦ったメイジより格上のようで、おそらくは精神攻撃系魔法を飛ばしてきたようだ。
 ようだ、というのはアイソレーションで無効化してしまったので、よくわからなかったからである。

 つまり、楽勝だった。
 いちおう、このオークはウィザード・オークと名づけた。
 青い宝石を四個落としたから、ジェネラル・オークと同じくらいの強さなのだろう。

 この戦いで、ぼくたちがレベルアップした。
 白い部屋で、聖女の話をした。

「・・・・・魔王が」

「そうみたいだな」

 しばらく意味を理解し、驚くハクカとアカネとシオネ。
 ユリコとアリハは、普通だった。

「意外とトークンがためやすい?」

「そうだな。オークが大量に要るからね」

「所であの壊れた絵画とかは?」

「・・・戦利品」

 僕は、強化召還のランクを上げた。
 ハクカは、音楽のランクを上げた。
 アカネは付与魔法のランクを上げた。
 アリハとユリコとシオネは、火魔法のランクをあげた。



アキ:レベル42 剣術9/槍術9/射撃4/治療魔法6/風魔法3(メニュー・タンズ)/地魔法3/付与魔法9/召喚魔法9(リード・ランゲージ)/肉体9/運動9/偵察3 スキルポイント72→62
         強化召喚6→8(使い魔強化6→8、使い魔維持魔力減少6→8)
ハクカ:レベル41 治療魔法9/音楽3→4 スキルポイント36→33
アカネ:レベル39 槍術9/付与魔法6→7 スキルポイント12→5
アリハ:レベル25 風魔法9/火魔法1→3 スキルポイント8→3
ユリコ:レベル25 火魔法8→9/水魔法1 スキルポイント13→4
シオネ:レベル25 火魔法8→9/風魔法1 スキルポイント13→4



 残念なことに、この砦には人間の生存者がいなかった。
 全員、むごたらしく殺されていたのである。
 痛ましいことだが、捕虜として長く苦しむことが幸せかといわれれば……難しいところだ。

「カズっち。感傷に浸ってないで、さっさと経験値集めよう。レベルアップしよう」

 地下牢で腐乱した死体を眺めていたら、ミアが服の端を引っ張っていた。

「それとも、ひどい死体見て凌辱の様子を想像するプレイ続行?」

「そんなプレイはいっさいしてない」

「あ、カズさん。さっきのジェネラルが持ってた剣、やっぱビーム出せるよ! これ、予備に持っておいていいかな?」

 地下牢への階段を騒々しく駆け下りて、たまきがきた。
 大広間での戦いで倒したジェネラルの一体が、黒い剣を使っていたのだ。
 戦いのなかで、あの剣は一度、まばゆいばかりの黄金色に輝き、ビームを放ってきた。

 ビームは、とっさにぼくが展開したリフレクションに弾かれ、ジェネラル自身に跳ね返って、こいつの左腕を一撃で飛ばした。
 そうとうな威力があると考えられる。
 たぶん、長月桜が持つ槍と同じタイプの燃費が悪い遠距離攻撃なのだろう。

 その剣がいま、たまきの手にある。
 目をきらきら輝かせて、和弘の返事を待っていた。
 わー、新しいおもちゃを手に入れた子供みたいだ。

「予備というか、そっちを主力にすればいいんじゃないか。剣としての使い勝手は似たようなもんだろ」

「うーん、そうしよっかなー」

 現状、モンスターがときどき持っている武器を奪って使うのが、一番、ぼくたちを強化できる。
 防具については、サイズの問題でどうしようもないけれど……。
 あ、いや、そういえばリーンさんと志木さんが「ちょっと試したいことがある」とかいってたかな……。

 ぼくたちは、いまできることを淡々とこなすだけだ。
 無傷の四天王クラスと正面からやりあえるようになるまでの道は、まだはるかに遠い。

 たまきは、いままで使っていた銀の剣を背中に背負い、新しく手に入れたこの黒い剣を使うことに決めた。
 ミアとなにごとか、ぼそぼそ話している。

「ねえねえ、カズさん。『金色螺旋撃』と『ゴールデン・スマッシャー』どっちがいい?」

「必殺技の名前とかつけるのか……」

 もし戦闘中に叫び出したら、容赦なく他人のフリをしようと決意する。



 午前中のうちに、さらにもうひとつ砦を落とした。
 今度の砦は、ホブゴブリンに支配されていた。
 初めて見る小型のホブゴブリンが大量にいて、それがゴブリンらしい。

 ぼくたち、先に上位種のホブゴブリンを見ちゃったからなあ。
 なおゴブリンそのものは、オークより雑魚だった。
 隊長格のホブゴブリンや、上位魔法を使うメイジ系、さらにそれらを束ねるキング・ホブゴブリンともいうべきやつもいた。

 キングは実力的にランク8くらいありそうだったけれど、それでも単体じゃ、いまのぼくたちの敵ではない。
 遠距離からたまきの『黄金絶命閃』の餌食となり、さらに距離を詰められてなます斬りにされた。
 なおたまきの剣のビームは、二回目には『滅殺黄金剣』と呼ばれていた。

 この砦の攻略戦で、全員のレベルが1ずつ上昇した。
 白い部屋で

「・・・これならいけるか」

 僕がミアベンダーに頼んだのは、白い部屋に入れない他人を白い部屋に連れてくる道具であった。
 なお、別に白い部屋に行ったからといって、その人がスキルを得るわけじゃない。
 6人でトークン500であった。

「・・・これ誰に?」

「筆頭は、リーンさん、2番目がオラーさん」

「これって、志木さんたちも招けるんじゃ」

「行けると思うよ」

 というわけで、ぼくは白き指輪を購入した。
 その後も、モンスター退治という名の虐殺を続けたのである。



アキ:レベル43 剣術9/槍術9/射撃4/治療魔法6/風魔法3(メニュー・タンズ)/地魔法3/付与魔法9/召喚魔法9(リード・ランゲージ)/肉体9/運動9/偵察3 スキルポイント64
         強化召喚8(使い魔強化8、使い魔維持魔力減少8)
ハクカ:レベル42 治療魔法9/音楽4 スキルポイント35
アカネ:レベル40 槍術9/付与魔法7 スキルポイント7
アリハ:レベル28 風魔法9/火魔法3 スキルポイント5
ユリコ:レベル26 火魔法9/水魔法1 スキルポイント6
シオネ:レベル26 火魔法9/風魔法1 スキルポイント6



 午前中に合計で三つの砦を落とし、世界樹に戻る。
 軽く昼食をとっていると、リーンさんからの連絡がきた。
 聖女さまが目を覚ましたらしい。



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