様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 青銅色の肌のオークは、いま、ぼくの数歩先にいた。
 左右の少女を見る。

「君たちは、和弘を連れて後退」

「「はい」」

 少女二人が段差から降り、和弘を連れて後退した。
 僕の腕の中にいる少女は、身体が震えていた。
 さっき、殺されようとしていたから無理もない。

 エリート・オークが大斧を振る。
 左手で少女を抱き寄せる。少女の柔らかな胸の感触にドキマギする。
 右手で剣を握り、大斧と剣がぶつかり合う。

 キーン キーン

 二人の力は、少女を守りながらのため秋が不利であった。
 少女が動き出そうとしたので

「そこでじっとしてて」

「・・・はい」

 少女を持つ左手を意識しながら、剣を振るう。

「エレメンタル・アース」

 僕の叫びで地面が競りあがり、鋭い槍のようになり、エリート・オークを襲う。
 エレメンタル・アースの力である。
 召還魔法ランク5のエレメンタルは、指定した属性の精霊を召還するのである。

 エリート・オークは、とっさに後退した。
 そんなエリート・オークに、樹上からの火球やらナイフやらの攻撃が飛来する。
 火球を腹部に受けてもよろめきすらせず、肩に当たったナイフは外皮に弾かれた。

 僕は、少女をお姫様抱っこして、ハクカの元に後退した。
 それと入れ替わるようにエレメンタル・アースがエリート・オークを攻撃した。

「大丈夫?」

「・・・はい」

 少女をハクカに預ける。

「ハクカ・・・頼む」

「うん・・・気をつけてね」

 心配げに見つめるハクカ。

「ああ」

 頷き、エリート・オークに向かう。

 エリート・オーク相手に火球やナイフが飛び、鋭い岩の槍が向かう。
 エリート・オークは、多少傷ついていた。

 その足もとに、チェーンがからみつく。
 横の林から飛び出てきたチェーンだ。
 いや、よく見れば、木陰から志木さんが顔を覗かせている。

「よかったわ、これも投擲スキルの範疇で」

 志木さんが、ぐいとチェーンを引く。
 エリート・オークはバランスを崩し、もんどり打って倒れる。
 その隙を狙うように、エレメンタル・アースがエリート・オークの腹に岩の槍が突き刺さり、ぼくの斬撃は、エリート・オークの首筋に命中した。
 青銅色の頭が、鞠のように高く跳ねた。

 青銅色の肌の頭部が地面に落ちて。
 ころころと、草むらを転がった。

 喚声があがった。
 見れば、樹上の少女たちが、ぼくを見て喝采を上げていた。

「よくやったわ」

 志木さんが、ぼくのそばに来て、小声でそういった。



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