様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 さて、両替機風アイテムベンダーこと、ミアベンダーについてである。
 Q&Aによれば、トークンを能力、アイテムに変換する装置とのことだ。
 使用できるのはそのとき白い部屋にいる者のみ。
 とはいえ……と液晶ディスプレイに表示される必要トークン数を見て、ぼくたちはため息をつく。

「高い……」

 いちばん安いのは、意外にも魔法だった。
 たとえばランク1の魔法、リード・ランゲージ。
 これでトークン100個である。

 ランク2の魔法となると必要トークンは400個だ。
 特殊スキル、盾術は必要トークン200個。
 特殊アイテム、アイテム複製セット:クラスAが200個。クラスBが2000個。

 また変わり種としては、メモ帳というものがある。
 これがトークン250個。
 Q&Aによると、白い部屋でこれに書いた文字を、外に持ち出せるようだ。
 うーん、たしかに便利だけどね。

 魔法はランク2のものまでしか表示されていない。
 ノートPCに質問してみたところ、レベルアップと共にラインナップが増えるとのことであった。

 なおぼくたちがいま持っているトークンは、赤が61個ほどにすぎない。

「これ、買ってからどうするんだ」

 改めて、そのあたりをQ&Aする。
 以下、判明した事実である。

・ミアベンダーに必要数のトークンを入れて取得アイテムを選ぶと、ノートPCに選択画面が出る。
 あとはノートPCの指示に従えばいい。
 だったら最初からノートPCですべてやってしまえばいいんじゃ……。

・魔法の場合、現在習得している同じランクの魔法をどれかひとつ潰して、かわりに習得する魔法を入れることになる。
 つまりぼくの場合、召喚魔法か付与魔法、どちらかのランク1魔法をひとつ潰せってことか。
 ぼくならサモン・ウォータあたりが入れ替え候補かなあ。

・特殊スキルの場合、スキルポイントを消費して習得する。
 つまり盾術ランク1を手に入れるためには、スキルポイント1点を消費か。
 さらに2点を使えば、盾術ランク2になるのか。
 うーん、トークン200個も使って、さらにスキルポイントねえ。

・アイテム複製セットは、これのなかにアイテムを入れると、同じものがもうひとつできるというスグレモノ。
……どういう技術なんだこれ。

 ちなみにクラスAのアイテム複製セットは、サッカーボールくらいのおおきさの球体がすっぽり入りそうな、正方形の箱だ。
 クラスBは直径一メートルくらいらしい。

 複製できるのは一回限りで、この白い部屋でのみ運用可能。
 箱のなかに詰め込める範囲なら、いくらたくさんのアイテムであっても複製可能であるという。

 ただし、複製できないものもあるとか。
 たとえばトークンは複製不可能らしい。
 そりゃそーだ。

 いちおう、「銃弾を詰め込めるだけ詰め込んだら、まとめて複製可能か」と訊ねてみた。
 イエスという答えが返ってきた。

「後で、志木さんたちにも相談しよう」

「うん」

 僕たちは、ミアと話し合う。
 何せお互いのことをよく知らないからだ。

 お互いのことをある程度はなしたら、今度はどんなスキルをとったのか話したら

「ん、アキっち、何か変なものない」

「変なの?」

 ノートPCを見るが別におかしなものはない。
 ミアが僕のひざの上に座り、ノートPCを見る。
 すると、特殊能力という画面をクリックした。
 特殊能力で、いくつかの能力があった。

特殊能力
魂喰らい:魂を喰らい、スキルに変換する。喰らった魂は、主の下にいく
精力増強(中):精力が増強される
魔力増強(大):魔力を増強する
魔力回復(大):魔力が回復する
引き出す極:眷属した相手の能力を3段階だけ引き出すことが出来る
神の手:???????????????????????????????????

「原因は、魂喰らいか?」

「ん、そうみたい」

 僕は、召還魔法のスキルをあげた。
 ハクカは、治療魔法のスキルをあげ、エンターを押した。



アキ:レベル10 剣術4/付与魔法3/召喚魔法4→5/肉体4/運動4 スキルポイント6→1
ハクカ:レベル9 治療魔法4→5 スキルポイント8→3
ミア:レベル5 地魔法3/風魔法1  スキルポイント3



 白い部屋から戻ったぼくは、状況を確認した。

 前線では、激しい戦いは、まだまだ続いている。
 槍使いの三人の少女は、穴に落ちたオークにひたすら槍を突き入れている。
 入れ食い状態だ。

 とはいえ、彼女たちは六人パーティ。
 レベル2になるためには十二体、レベル3になるためには十八体のオークを倒さなければならない……。

 と考えたところで。
 一瞬、少女たちの動きが止まった。
 お、ひとりレベルアップしたな。

「槍術、上げました」

 さっきまでレベル1だった少女が、こちらを見ずにいった。
 うん、よし。
 全員が槍術2に揃ったおかげで、皆、いっそう手際よくオークを始末できるようになった。

 となると、最初からレベル2だったふたりは、残り六体でレベルアップか。
 まあ、気長にやるしかない。

「エリート・オークの姿は見た?」

「いちばん後ろに三体、いるわ」

 三体か。

「ちょっと待っててね」

 志木さんがそういって、一度、ぼくの視界から消える。
 偵察スキルを使ったのだろう。
 木陰から短槍が投擲され、森のなかに踏み込もうとしたオークの腹に突き刺さる。
 オークは露となって消える。

 志木さんが戻ってくる。

「これで、あと一体でレベルアップよ」

「白い部屋は、まだ温存?」

「考えること、あまりないしね」

「それなら考えることを増やしてあげようか?」

「・・・何かあるのかしら」

 僕は、志木さんにミアベンダーについて話した。

「そんなものがあったのね」

「・・・便利だが・・・・よくよく考えて使わないとダメだろうな」

 前線では、落とし穴を挟んで、槍使いの三人とオークたちの睨みあいになっていた。
 側面に浸透しようとしたオークは、そのたびにアリスやたまき、使い魔たちに仕留められ、断末魔の悲鳴をあげている。
 ふと気づくと、ぼくは白い部屋にいた。

「ん、私とハクカがレベルアップした」

 ミアがいう。

「ミア。MPはどれくらいある?」

「たぶん、20くらい」

 なるほど。
 地魔法ランク2のヒート・メタルはエリート・オーク対策で三発、残しておくとして……。

「アース・ピット二発とランペイジ・プラントを二発、いってくれ」

「いいの? 切り札、だよ?」

「僕たちは、なるべくタマキたちの体力を温存させつつ、レベルを上げさせないといけない」

「ん」

 ぼくは、ミアと細かい打ち合わせを行った。
 ミアが地魔法のランクを上げたあと、エンターを押し白い部屋から離脱する。



アキ:レベル10 剣術4/付与魔法3/召喚魔法5/肉体4/運動4 スキルポイント1
ハクカ:レベル10 治療魔法5 スキルポイント5
ミア:レベル7 地魔法3→4/風魔法1  スキルポイント7→3



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