様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 器合わせを行った最初の休日。
 家に誰か訪ねてきた。
 ヴェルが家の中にその人物たちを招いた。
 1人は、腰まで伸びたキラキラした金髪にアメジスト色の瞳をしている色白の綺麗系の巨乳美少女である。服装は、水色を基調にしたドレスを着ている。

 胸の大きさは、キャロルと同等ぐらいにはあると思う。

 2人目は、胸下まで伸びた艶々な金髪に青い瞳をしている色白の綺麗系の美少女である。服装は、青色を基調にしたドレスを着ている。
 2人は俺の知り合いであった。

「あれ、エリーゼさん、スズネちゃん」

 ハクカが声を上げたので、その人物の名前が分かったのだ。
 あの戦場の救護所で、出会った少女は、ヴェルの婚約者だったようだ。

「お久しぶりです、ルーク様。エリーゼ・カタリーナ・フォン・ホーエンハイムと申します」

 エリーゼは、俺に向き直りスカートを少しだけ持ち上げ、膝を少し曲げて挨拶をした。

「お久しぶりです、エリーゼ様。ルーク・フォン・ファブレといいます」

「ルーク様、エリーゼと呼び捨てで構いませんわ」

「それならエリーゼ様、俺のことは、公式の場ではともかくルークと呼び捨てで構わない」

「そのようなわけには」

「俺もエリーゼ様って言い続ける」

 俺の言葉に困った顔を浮かべるエリーゼ。
 
「分かりました。ルークさん」

「ああ、エリーゼ」

「後、これをお返しいたします」

「・・・ありがとう」

 俺は、エリーゼからローブを受け取った。

「2人って知り合い?」

「ああ、パルケニア草原の時にあった」

「あの時は、本当にありがとうございます」

 エリーゼが頭を下げてお礼を言ってきた。

「気にしなくていい」

「皆様、初めまして。スズネ・フォン・ラングレーと申します」

 スズネもエリーゼと同じように自己紹介をした。
 各自、自己紹介をした。
 俺は、みんなに器あわせを提案した。

「器合わせか?ルイーゼの嬢ちゃんは、誰としたんだ」

「ボクは、ヴェルとだよ」

「そうか」

「どうかしたんですか?」

「お館様に伝えないといけないからな」

「器合わせのことをですか?」

「まあ、そうだな」

 俺、スズネ、ヴェル、リッド、ユメイ、ハクカ、エル、キャロル、ミスミ、ミュウは顔を見合わせた。
 逆に納得した顔をしたのは、イーナ、ルイーゼ、エリーゼであった。

「坊主たちはこれから器合わせだよな」

「まあ、そうですね」

「それが何か?」

「何だ、アティとアルは教えてくれなかったのか?」

「「・・・?」」

 俺達は顔を見合わせた。

「ルイーゼの嬢ちゃん、女性陣に教えてやってくれ」

 ルイーゼが女性陣を引っ張りなにやら話していた。

「・・・そんな意味だったんだ」

 ハクカの声で何事か振り向く。
 ルイーゼが静かにといっていた。
 そして、ハクカとミュウの頬が赤く染まっていた。

「この機会に誰が誰の家臣になるのか決めたらどうだ?」

 とブランタークさんが提案してきた。
 確かに急に貴族に決められたため急遽、仲間に家臣になるようにお願いしている状態だからな。
 選択肢が俺以外にもヴェルがいるからな。

「またはパーティメンバーとも言うがよ」

 女性陣が話し合っていた。

「パーティーメンバーなら、相性もありますよね」

「そうだな」

「女性を家臣にしたからといって嫁はないですよ」

「・・・その辺は、好きにしろ。お館様も何かしらの縁が欲しいだけだからよ」

「寄親だけじゃ不満なんですか?」

「寄親はあくまで寄子が困った時に手助けするのが目的だからよ。寄子の利権を狙うには、筋が通らないぜ。それによ、天地の森の出兵後の建前が通っているからよ、余計に厳しいわな」

 要するに魔道具利権を狙う場合は、寄親だけでは役不足だといいたいらしい。寄親は、寄子に命令できるが、前提として寄子が困った時に手助けしていないと成り立たないらしい。今回の場合は、俺が困っているわけではないから、恩の押し売りは出来ない上に今までの恩を返す名目での命令もファブレ男爵家には存在しないのだ。
 今の所、ブライヒレーダー辺境伯家から利益享受を受けていないのである。ファブレ男爵家は利益を提供している側なのである。寄子と寄親の立場が逆転している状態なのだ。

「イーナやルイーゼを家臣にしても繋がりは弱いですよ」

「まあな」

 二人とも上位貴族の中位家臣の三女である。

「所で、ブランタークさんから見て俺の魔法の腕はどれくらいなんですか」

「お前さんの魔法の腕か。魔力の基礎部分に関しては、上級レベルだな。その反面、属性魔法の腕は、せいぜいが初級〜中級だな」

「総合で言えば、中級ぐらいですか」

「ああ・・・一流になるにはまだ足りないな」

「ヴェルの魔法の腕は?」

「ヴェルの坊主の魔法の腕は、一流レベルだよ」

「そうなのか?」

「ああ」

「ヴェルを超えるのは大変そうだな」

「ヴェルの坊主の場合は、天才肌だからよ。才能がある魔法使いだとルークの坊主ぐらいの成長幅なんだぜ。ルークの坊主は、成長の糊代がある分だけマシだと思うがな。というかルークの坊主は、冒険者じゃなくても魔道具職人で生きていけると思うぜ」

「魔道具作る分はいいんですけど、俺は冒険もしたいですね」

「まあ、それならそれでいいじゃないか」

 器合わせを行う人間は、ハクカ、リッド、ユメイ、ミュウ、ルイーゼ、イーナ、エルヴィン、キャロル、ミスミ、スズネ、エリーゼであった。
 
 ヴェルと器合わせをする人間

 エルヴィン、ルイーゼ、イーナ、ミスミ、エリーゼ

 俺と器合わせをする人間

 ハクカ、リッド、ミュウ、ユメイ、スズネ、キャロル

 である。

「ルーク、いいかしら」

「構わないが・・・」

「ヒレンブラント家の養子に入ったのよ」

「なるほどな・・・しかし、キャロルがヒレンブラント家に入る理由あるのか?」

「無いわよ。だから条件付で養子に入ったわ」

「条件?」

「ええ、槍の免許皆伝よ」

 槍の免許皆伝、各々の家は秘伝を持っており、お金を支払うだけでは免許皆伝は教われないのだ。
 免許皆伝があるかないかでは、仕事先によっては給料が高くなるのだ。それに冒険者を辞めたときにも割と有利になるのだ。
 元々冒険者予備校時代にパーティのメンバーを入れ替えてパーティを編成したので問題ないといえば問題ないので許可をした。

「私の実家も家臣や領民達の陳情を無視しきれなくなったらお父様が動かれるそうです」

「・・・側室か」

「はい」

「その辺は心配するな」

 3年ほど時間工作をすれば逃げ切れるだろう。

「ありがとうございます」

 エルヴィン、ルイーゼ、エリーゼが辞退をしたのだ。
 ルイーゼは、すでに『器合わせ』をしていたためである。

「あれ?エリーゼさんはどうして?」

「私は、すでに魔力量が限界ですので、器合わせをしても伸びません」

「そうなんだ」

「エルは?」

「俺は、魔力がないから」

 ハクカと器合わせをする相手は、ユメイとイーナである。
 俺は、ハクカの手を取り、柔らかくしっとりした肌に赤面しつつ、器合わせを行ったが、ハクカが

「・・・ぁ・・・・っ・・・・」

 かすかに声を上げ、疲れた顔をしながら俺に寄りかかってきた。
 ハクカの魔力量は、俺と同じで成長中である。
 スズネは頬を赤くしながら

「よろしくお願いします」

「ああ」

 スズネの柔らかくスベスベの肌にかすかに驚きながら、器合わせを行ったが

「・・・っ・・・・・ん・・・・」

 スズネからもかすかな声が漏れていた。
 スズネも同じく俺に寄りかかった。
 俺は、ハクカとスズネが寄りかかってきたので非常に困った。
 二人の息遣いと太陽の下で甘く包み込むような草原の匂いと太陽の下ですくすくと育ちながらこちらを困らせる白き花の匂い。
 疲れかかっている二人をどけるわけにはいかず、俺はしばらく2人の好きにさせるしかなかった。
 スズネの魔力量は、成長中であった。
 2人の異なる匂いと息を乱した息遣いが俺の本能を揺さぶる。
 2人の異なる少女にもたれ掛かられて俺は動けずにいた。
 ブランタークさんとルイーゼがニヤニヤと見ていた。
 次にミュウと器合わせを行った。

「いい、ルーク」

「ああ」

 ミュウが緊張した声で言うが、俺も気楽に返事をした。

「・・・ぁ・・・・ぃ・・・・」

 ミュウが俺にもたれ掛かってきた。
 俺は、ミュウの柔らかな肉体と晴れた草原の匂いと息を乱した息遣いに俺の本能を揺さぶる。
 ミュウが少し回復するとリッドと器合わせを行った。
 リッドは、魔力量的に中級〜上級の間である。つまり1万2000前後である。
 器合わせが終わり、それぞれぐったりする人が続出していた。
 


 それぞれの魔力量

ルーク、ハクカ、スズネ、ヴェル、アームストロング導師=40万
ミュウ                       =2万5000 
ブランターク、リッド、エリーゼ、ユメイ       =1万2800
ルイーゼ                      =6400
ワーレン                      =1600
イーナ、キャロル、ミスミ、ファラ          =800
エル                        =1

 ある程度時間が経つとハクカたちが回復してきた。
 そこで、俺は、エリーゼを見た。すごく気になるものを身につけているからである。

「ところでその指輪が婚約指輪なのか?」

「はい」

 エリーゼの左薬指に嵌められている指輪を見ながらいぶかしんだ。

「魔晶石か」

「はい」

 極少数の魔道具造りの職人の中には、小さくても効率良く多くの魔力を篭められる魔晶石を製造可能な者もいる。
 この指輪は、そういう魔道具職人の作らしい。
 ただこの技術は、小さな魔晶石にしか使えないらしい。
 理由は簡単で、魔導飛行船などで使うレベルの巨大な魔晶石にこの処置を施そうとすると肝心の魔道具職人の方が魔力切れで瞬時に気絶してしまうからだそうだ。
 更に言うと中級クラスの魔法使いが持つ魔力を使っても魔導飛行船は浮きもしない。
 なるほど、その運賃が高いのも納得できると言う物だ。

「この指輪に付いている魔晶石は、中級魔法使い分程度の魔力を蓄えられるそうです」

「意外と効率化されているんだな」

「そうですわね」

 俺は、その指輪を見ながら観察することにした。
 エリーゼが、見られて頬を赤く染め恥ずかしそうにしながらも

「少しの間でしたら貸しますわ」

「いいのか?」

「はい」

 エリーゼが婚約指輪をそっと取り外したので、遠慮なく婚約指輪を観察した。
 魔晶石の効率化の方法を紙に記載しておく。
 5時間ほどで解析が終了した。

「ありがとう」

「ルークさんのお役に立てたのなら幸いですわ」

 俺は、早速、『魔晶石』を作っていた。
 もちろん、一発で効率のいい魔晶石なんて作れないので何十回と試行錯誤が必要である。
 結局、効率のいい『魔晶石』が出来上がるのは、今から10日ほどかかることになった。これによって製作可能な魔道具の幅が広がることになった。



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