様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 俺たちは飛翔すると早速1匹目を見つけた。

「あれは、エミューだな」

 全長8mを超える大きさの大型の鳥であった。

「ルーク少年から」

 エミューが突進してきたので、魔法障壁を張る。
 すると魔法障壁に弾き飛ばされるエミュー。
 これも修行とおもい、俺は、厚さ1mと長さ10mの風の刃を作り出す。さらに風を圧縮して、厚さ20cmと長さ8mの一振りの風の刃に圧縮した物をエミューに放つ。
 エミューは、立ち上がりよけ様としたが、首を斬られ、絶命した。
 首の断面は、結構厚く切られていた。

「要練習だな」

 とブランタークさんに言われた。
 魔法の袋にエミューをしまう。
 魔力補充をする。
 飛翔して次なる獲物は、牛?であった。

「では、次はヴェル少年からオグロヌーを」

 全長5mクラスであった。
 ヴェルは、矢に加速をかけ、オグロヌーの額を貫く。

「見事である」

 ヴェルも魔法の袋に魔物を入れる。
 こうして、俺たちは、初見の魔物を相手なら確実に戦わされた。
 複数の魔物が相手だと導師やブランタークさんが間引いて倒して今日の魔物退治は終了した。
 夕飯のメニューが火で焼いた魔物の肉に塩を入れた物だけだったのに顔を引きつらせた。
 魔物の肉は

「美味しい」

「某は、この食べ方が一番である」

 最初の見張りは、ブランタークさんとヴェルが行い、次の見張りは俺と導師が行った。

 翌日。
 魔物を間引きに出かけたのだが、さすがに導師の魔物の肉を焼いて塩だけの味付けに俺とヴェンデリンはげっそりとしていた。
 今日の見張りは、俺とブランタークさんが最初であった。次にヴェルと導師であった。
 1日が終わり、ヴェンデリンと導師に見張りを交代した。



 翌日。
 再び魔物の間引きだが

「少し抜けていいですか?」

「何かあるのか?」

「いい加減、まともなご飯を食べたい」

「某は、この方式の料理が上手いのである」

「そもそもよ。時間かかるだろう」

「『瞬間移動』をすれば問題ないと思います」

「じゃあ、早速、王都まで」

「ヴェルの少年もであるか」

「じゃあ」

 ブランタークさんの要求は、塩辛い食べ物であった。
 導師の要求は特になかった。
 俺たちは瞬間移動して、手分けをした。

「俺は、ブランタークさんの食べ物を買ってくる」

「任せたぜ」

 おれは、アルテリオさんのところに行き、ブランタークさんの好みの食べ物を聞いた。
 アルテリオさんの商会で購入することになった。
 ヴェンデリンは、俺たちの主食とおかずを購入しているはずだ。
 瞬間移動で舞い戻る。
 ヴェンデリンがようやく来たので、昼食である。
 メニューは、白パン、スープ、サラダ、野菜炒めであった。

「いただきます」

 俺たちは、食べた。
 久々のまともな昼食であり、俺たちは満足である。
 夕食のメニューは、ご飯、サラダ、シチューであった。
 今日の最初の見張りは、ヴェルと導師であった。
 
 翌日。
 魔物の間引きである。

「少し出かけていいですか?」

「どうした、ルークの坊主」

「ハクカたちが気になるので」

「冒険者や陣狩りがいるなら大丈夫だと思うぜ」

「さよう」

「それでも気になるんですけど」

「駄目である」

「ここから近くに見える救護所ならいいんじゃねえか」

「ルーク少年ならば30分でいけるである」

「救護所は、けが人が多いがな」

「じゃあ、そこに行きますよ。ヴェンデリンは?」

「俺・・?」

「今なら漏れなくけが人の治療付きだな」

「がんばれよ」

 俺は、救護所に行くことになった。
 ヴェンデリンは、ご飯を食べてある程度満足したらしい。



 救護所に行くと負傷者の山とそれを治療している神官たちがいた。
 負傷者の人数に対して、治療している神官の数が少ない。
 15人の中傷者に対して1人の神官である。
 自力で立ち上がれないものが多数である。 

「聖女様、大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

 重傷者を懸命に治療している一人の少女に声をかけている場面に遭遇した。
 俺は、あたりを見渡すと亡くなった人間が多数いるのに気づいた。
 大体、60人ぐらいであろうか。
 その少女は、金髪でアメジスト色の瞳をしており、俺たちと同い年ぐらいの美少女である。
 真に驚嘆するべきは、あの年齢にはありえない胸の大きさであろうか。
 天然でここまでの大きさの胸の持ち主なんて現代でも少ないのだ。現代の雑誌に載っている巨乳の持ち主なんて大体が豊胸手術を受けているのが大半である。たまに天然の持ち主もいるのだが、それだってもう少し年齢が上の人間である。
 彼女が笑顔を向けているが、あの笑顔に俺は胸を締め付けられた。

「・・・ふぅ・・・・あ」

 治療を終えた少女がフラフラとしており、倒れそうになったのでとっさに少女を抱きしめる。

「大丈夫か」

「・・・あ・・・はい。もう大丈夫です」

 少女がまたも笑顔を向けてきた。
 俺は、また胸が締め付けられた。
 この笑顔を浮かべている人間を知っているからだ。
 俺は、少女を左手で抱えた。

「・・・あ・・・・」

 水治癒と広域拡散魔法をかけていく。

「すごい」

 少女や神官たちが驚いた声を上げていた。
 重傷者や中傷者が少しずつ治っていく。
 全員が軽症者になるまでに有した時間は30分である。

「・・・ふぅ・・・・これでいいだろう?」

「・・・はい」

「彼女を少し連れて行っていいか」

「・・え」

「それは構いません」

 神官たちや負傷者が笑顔で同意してくれたので俺は少女を連れて『瞬間移動』した。

「ここは・・・」

「綺麗だろう」

「・・・はい」

 見渡す限りの澄んだ青い海と砂浜と出迎えには多数の鳥が舞い踊っていた。
 俺は、敷物を砂浜に敷き、少女を座らせた。

「ここは、南の諸島だよ」

 グ〜

「・・・あ・・・」

 少女が顔を赤くしていた。

 グ〜

 俺も顔を赤くした。

「そうだな。ご飯でも食べようか」

「・・・はい」

 今日のメニューは、白いパン、スープ、サラダと現在、釣っている真っ只中の魚とデザートにそこで取れた果物である。
 すぐに魚は釣れた。
 少女が手早く串に魚を突き刺し、焼いていく。
 白いパンとスープを飲みながら、俺たちは海を眺める。
 風が吹いていく。

「気持ちいいだろう」

「・・え・・・はい」

 少女が微笑を浮かべた。
 心臓がドキリとした。

「魚が焼けました」

 俺たちは魚を食べた。

「・・美味しいな」

「・・・はい」

 最後にデザートを食べて、少しばかり休憩をした。

 スヤスヤ

 とよく見ると少女が俺の肩にもたれ掛かっていた。
 よほど疲れているようだ。
 俺は、ローブを少女にかける。
 時間が差し迫っているので、俺は、少女を連れて『瞬間移動』して、先ほどの場所に戻る。
 多少けが人がいた程度だった。
 俺が彼女をお姫様抱っこで連れ帰ると

「聖女様は・・」

「疲れて寝ているだけだ」

 彼女を老神官の言うとおりの場所に寝かせる。
 見張りに女冒険者がいた。

「俺は、行く」

「あ・・・はい。お気をつけて」

 俺は、『瞬間移動』で戻った。

「遅いである」

「すみません、導師」

 再び魔物の間引きを開始した。

 翌日。
 魔物の間引きと少女に会いに行った。
 昨日ほど、重傷者の数は少ないようだ。
 少女が懸命に治療していた。
 俺は、無言で広域拡散魔法と水治癒をかけて治した。

「昨日はありがとうございました」

「気にしなくていい」

 少女がお辞儀をしてお礼を言ってきた。
 俺は、少女を連れ出し、昼食を食べる。
 今日は、魔物の肉を使用したスープを少女が作ってくれた。

「手際いいんだな」

「はい、御母様に教わりました」

「へえ〜」

 白いパン、魚、スープ、果物である。

 ザブン

 と大きな魚が海で飛び跳ね、波が

「・・・ちょ」「キャ」

 俺たちにモロにかかった。
 俺たちは、濡れた。

「・・・見事に濡れたな」

「はい」

 少女を見ると、少女の肌が少しだけ濡れていた。
 俺は、視線をそらし

「『洗浄』」

 をかけて、塩水を洗い流す。

「ありがとうございます」

 俺は、無言でローブを少女に手渡す。

「・・あ」

 少女も自分の状態に気づき頬を赤く染めていた。

「それに着替えるといい」

「はい」

 少女の着替える音が響く。

「もう少し、海から離れるべきだったな」

「そうですね」

 『瞬間移動』で戻り、魔物の間引きを行う。

「ルーク少年。ローブはどうしたであるか」

「熱くて脱ぎました」

「・・・・そうであるか」

 明らかにうそと分かったようだが、導師は追求しなかった。

 翌日。
 魔物の間引きと少女に会いに向かった。
 負傷所の治療を行い、少女を連れ昼食に向かう。
 神官たちが引き止めないのかというと、誰も引き止めなかった。
 理由はルークが貴族だからであるという建前があったが、ルークが『聖女』に会いに行くほど負傷者の広域治療が行われ、重傷者が完治して死傷者が出ない上に神官たちの治療の負担が減るという現実があった。少女の方は、ルークが貴族なのと負傷者の治療が行われているので断れないという事情があった。当然ながらルークに貴族だからという意識は薄いし、少女に会いに行ったのも少女の負担を減らすためなのと負傷者の治療でもあった。パルケニア草原から魔物の間引きは1週間行われ、おれは、ハクカ達に会えずにガックリとした。

「ブランタークさん、ハクカ達に会えませんでした」

「そうか・・・そう落ち込むなよ」 

 俺が救護所に行った理由でもあるハクカ達に会えるかもしれないという淡い希望は見事に断ち切られたわけだ。少女の笑顔は多少なりとも取り戻せたのでよしとしようか。



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