様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 新年のあいさつ回りが終わった。
 俺は、ハクカとヴィルマの様子を見ることにした。

「だいぶ大きくなったな」

「・・・うん」

「大丈夫か?」

「うぅ、歩くのが」

「ヴィルマもか」

「うん」

 そして、ある物ができてしまった。

「それって、あの」

「・・・ようやく完成した」

「どっちが偽者?」

「俺だけど、正確に言えば記憶や意識とかも共有されているからね」

 セイ・スズネ・アスナがもう一人を遠くに連れていった。
 そして、俺の前に戻ってきた。

「で・・・何したか分かる」

「氷魔法を使用したな」

「本当に分かるのね」

「正確に言えばターラントの能力を複合した者だからね」

「危険性は?」

「今のところないな」

 魔道具の使用をやめると

「・・・ん・・・」

 多少、疲労がでてきた。

「疲労が出ているぐらいか。長時間の使用は駄目かな」

 その後、本体はハクカとヴィルマの見舞いに行った。
 分身体は、書類処理を行っていた。
 そして、分身体の魔道具の改良に励んでいた。
 目的は、夜の営みのためである。



 3週間たった頃、領内開発である。
 俺・セイ・スズネ・アスナの4人で新しい橋の建設をおこなうからだ。
 橋は建設が非常に困難である。

『他の川に掛かっている橋を持ってきても役に立たんのですわ』

 レンブラント男爵も今までに橋の移築はした事がないと断言した。
 川幅とかが違うので、移築しても役に立たないのだそうだ。
 移築した途端に流されでもしたら笑えない。
 そんな理由もあって、橋の建設には多額のコストと時間がかかる。
 ある貴族の領地で、『○○家当主三代の悲願であった橋の完成!』というような話が普通にあった。
 ファブレ上級伯爵領でも実はファブラブルクから天地の街まで向かう途中にある大きな橋しか完成していない。
 ファブレ上級伯爵領には大きな河が2本と普通の河川が5本と流れているので、橋の建設は必要であった。
 だが、時間だけ急いで適当な橋を作ってもすぐに流されてしまう。
 そこで、先に発掘したトンネルで使われていた特殊コンクリートの出番になる。
 これを使用した橋脚を作り、多少の増水では流されない頑丈な橋を作るというわけだ。

「それで、いくつの橋を建設予定なの?」

「計画だと、大きな橋は6本だな」

 作業分担はこうだ。
 まずは、河川に行き、幅1m、高さ30m、長さ1kmの土壁を左右に作りで水の流れをせき止める。
 次に川底を露出させるためにセイが水を操り、地面を乾燥させる。
 特殊セメントを製造する。
 実は、配合は分かっているので信頼できる家臣に材料を持たせて後は工事関係者が材料を混ぜれば大丈夫だったりする。
 現在のファブレ領では建築に詳しく信頼できる家臣は、ファブラブルクや海沿いの街などで工事の監督をしていて領主が動くしかないのだ。
 露出した川底に工事関係者1000名が特殊セメントで橋脚を作る。

 完全に特殊セメントが固まるので30日かかるのである。
 俺たちは、彼らの監督役なのである。
 やることがないので、セイがお茶をいれ、俺たちはマテ茶を飲むことにしている。

 橋脚ができたら木の杭を何百本も打ち込んでいく。
 その上に木を大量に載せていく。
 橋の基礎の上部分まで木を重ねて行く。
 その木の上に大量のレンガを敷きしめていく。
 レンガが敷き終わったら、特殊セメントの材料をレンガの上からかけていく。
 そしてレンガの上に水をかける。
 特殊セメントが固まったら、木の杭を取り外すとレンガが浮くのであった。
 後は、レンガの下にある木を全て片付けて、俺たちは、橋を渡り、ちゃんと完成したか確かめるのであった。
 問題なく、渡り歩けた。
 重い荷物を載せた馬車などを大量に行かせたが問題なかった。
 後は、基礎部分に特殊セメントを使用したものに木をのせた物を等間隔に置き、木にロープを結びつけると手すりの完成である。
 土壁を取り除くと水が流れる。
 こうして、幅10m、長さ1.1kmの大きな橋が完成したのであった。

 こうしてわずか30日ほどで、大きな橋が1つファブレ上級伯爵領にかけられる事となる。

『橋、道、港などのインフラ整備が完璧ならば、その領地は発展するのです』

 この世界の人が新領地の開発に失敗するのは、そこに辿り着く、移動するのに必要なインフラの整備ができないからだ。



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