様々な小説の2次小説とオリジナル小説

「暗い、寒い、まだ日が昇る気配もない」

 そして次の日の早朝、マズメの時間と言われる時刻。
 季節は冬の12月なので、まだ日が昇る気配もない。
 そんな中、俺、ヴィルマ、セイ、ハクカ、ミカン、ヴェル、導師、カタリーナ、フィリーネの9名は、宿泊したゲストハウスから少し離れた川の河口にいた。

「バウマイスター伯爵様、このポイントですだ」

「ここか……」

 昨晩は、『ハゼのボスなんているか!』と思った俺であったが、実は存在すると普段川を管理している老人に言われ、俺も急遽参加する事にしたのだ。

 なぜって?

 釣り漫画のような展開で面白かったからだ。

「ハゼは一年から二年で死んでしまうんですが、そのボスハゼは何十年、何百年も生きているって噂でさぁ。ワシの爺さんも見た事があるって言うておりました」

 彼の家は、ミズホ公爵家専用の釣り場であるこの川を普段から管理している一族である。
 毎日、密漁者対策で川を見回りしているそうだが、何回か川底に見える全長二メートルほどの巨大ハゼを見た事があるという。

「二メートルは凄いな」

 ハゼは産卵をすると死んでしまうので、それを放棄して成長、生き続ける個体か。
 何か、段々と話が盛り上がってきたような気がする。

「でも、二メートルのハゼだと昨日の仕掛けでは通用しないか」

「そう思って、準備しておいた」

 昨日の内に世話役の老人に頼んで仕掛けを準備していたようだ。

「しかし、なぜヴィルマが準備を? ボスを釣るって言っていたのはカタリーナだったような……」

「私、今まで魚は魔法でしか獲った事がないのです。そこで、ライバルであるヴィルマさんに頼みましたわ」

「おい……」

 物は言いようである。
 釣りの勝負なのに超初心者が超ベテランをライバルだと言い張れるのだから。

「つまり、カタリーナ嬢はビギナーズラックを狙っているのであるか。ならば、某にもチャンスがあるのである」

「導師様、私も大物釣りたいです」

 導師とフィリーネも竿を取り、ボス釣りに参加を表明する。
 今回、ファラ、リッド、エリーゼ、イーナ、ルイーゼ、ハルカは不参加であった。

『何か釣れたら、朝食用に調理しますね』

 エリーゼ達は、もう少し遅く起きてから朝食の準備をするそうだ。
 メニューは、俺達の釣果にかかっている。

「ゴツイ仕掛けですね、ヴィルマ様」

「このくらいじゃないとボスがかかると対処できないから」

 磯竿のようにゴツイ竿、デカいリール、昨日使ったマダラ大クモの糸を六本もより合わせてから特殊な加工をしたライン、重いオモリ、大きな針とこれなら、ちっとやそっとの大物でもバラす心配はないであろう。

「餌は?」

「これ」

 ヴィルマが差し出したバケツの中には、小さな蛇に見える大ミミズが入っていた。

「このくらい大きくないと大物が食わない」

「ハルカは連れてこなくて正解だな」

「針を隠すようにつけてから、仕掛けを狙ったポイントに投入する」

 大きな針に大ミミズをつけたヴィルマは、ゴツイ竿を軽く振って狙いのポイントに仕掛けを下ろす。
 狙い通りのポイントに投げられたようだ。

「餌が底に沈むのを待ってから、糸フケを取ってアタリを待つ」

「誘いは必要ないのか?」

「水の中でミミズが暴れるから必要ない」

 なるほど、これほどのお化けミミズだ。
 さぞや暴れて、魚の興味を引くのであろう。

「そして、待ちながら甘酒を飲む」

「ヴィルマ様、甘酒が美味しいですね」

「これも寒い時期の釣りの楽しみ」

 最後のはいらないような気もするが、今は冬の早朝なので寒い。
 世話役の老人が甘酒を温めていて、みんなに配ってくれる。
 空腹に温かくて甘い甘酒は最高であった。

「じゃあ、俺達も始めるか」

 ヴィルマの見本に従って、俺達も餌をつけてから仕掛けを投入する。
 尚、ハクカとミカンとセイは、普通の餌をつけて魚を釣るそうだ。
 このお化けミミズを見て躊躇したみたいだ。

「狙った場所に仕掛けを投げ入れるのは難しいな」

 大きな竿に慣れず、なかなか思った所に仕掛けを投入できないが、多少ズレていても何とかなるであろう。

「最後に某が絶妙なポイントに投入するのである。ふんぬ!」

 などと言っていた癖に導師は川の向こう岸まで仕掛けを飛ばしてしまう。
 釣りなのだから、最低限水の中に仕掛けを入れないと意味がないのに。

「導師……」

「仕掛けが切れていないか心配」

「私よりも下手ですわね……」

 つい冷たい視線で見てしまう俺達であったが、唯一の例外がいた。

「導師様、凄い力ですね」

「であろう? やはりフィリーネはわかっているのである」

 なぜか、フィリーネだけが目を輝かせて喜んでいた。 
 導師も褒められて満更でもないようで、この二人、血は繋がっていないがまるで親子のように息が合う。

「次は、もう少し力を抑えて投げるのである」

 幸い、木の枝などには引っかかっていなかったようで、導師はリールを巻いて仕掛けを回収していた。
 すると突然物凄いヒキが導師を襲う。

「何か釣れたのである!」

「凄いです、導師様」

 導師のファーストヒットにフィリーネも喜んでいるが、何かがおかしい。
 地面で引いている仕掛けに魚がかかるわけがないからだ。

「明らかに魚ではありませんわよね?」

「水の中じゃないから当然」

「何が釣れたかは、仕掛けを巻いてみればいいのである」

 物凄いヒキのようだが、導師のパワーにかかれば特に問題もないようだ。
 ゴリゴリと音を立てながら止まる事なく仕掛けが巻かれていき、俺達の視界にようやく獲物の姿が見える。

「猪?」

 掛かっていたのは、少し小さめの猪であった。

「何で、猪が?」

「この辺の猪は、この大ミミズが好物なんでさぁ」

 世話役の老人が説明を始める。

「大ミミズが生息するこの近辺は猪の猟場でもありまして、猪はよく地面を掘って大ミミズを探しているんでさぁ」

 猪狩りに来た猟師は大ミミズがいそうなポイントを探るし、成果が芳しくない時には大ミミズを掘って釣り具屋に売りに行くそうだ。

「猪が獲れない時でも、お小遣い程度にはなりますので」

「へえ、そうなんだ」

 そんな話をしている内に憐れな猪は導師によって向こう岸から川の中に引き摺り込まれ、段々とこちらに引き寄せられていく。
 よく見ると、その口に針が刺さっていた。
 外れるのかと思ったが、思ったよりも深く突き刺さって抜けないらしい。
 導師の傍まで引き寄せられた猪は、彼に一撃で殴り殺されてその命を終える。
 憐れな猪は、すぐに近くの木にロープで吊るされて血を抜かれていた。

「某が、一番最初に釣ったのである」

「導師様、凄いです」

「明らかに釣りの成果じゃないですし、本来の目的は巨大ハゼなんですけど……」

 釣りに来て猪を釣るなんて奇跡を起こせるのは、間違いなく導師だけであろう。
 カタリーナとヴィルマも俺と同じ意見のようだが、なぜかフィリーネは導師を褒めている。

「アタリが来ましたわ!」

 釣りを再開した直後、本当の意味での最初の釣果はカタリーナが獲得した。

「巨大ハゼではないと思いますが……」

 カタリーナも暫くリールを巻いて奮闘していたが、あがった獲物はスズキによく似た魚……いやどう見てもスズキであった。

「いいサイズの『シロ』ですな」

 世話役の老人が、タモで八十センチほどのスズキを掬う。
 この世界では、スズキではなくシロが正式名称のようだ。

「洗い、煮魚、焼き魚、揚げものなど。何にでも料理できる白身の魚なのでシロという名前だとか」

「一つ勉強になったな」

 世話役の老人から豆知識を得てから、俺達は更に釣りを続行する。
 その間に彼は猪の解体を行い、カタリーナが釣ったシロを締めてから血を抜き、内臓とエラを取る作業を熟練の技で行っていた。

「おっ! 釣れたぞ!」

「バウマイスター伯爵様、私も釣れました」

「某も釣れたのである」

「ルーク様、つれました」

「俺も釣れた」

「私も釣れた」

「結構釣れるものね」

 マズメの時間なので、アタリは多い。
 全て大型のシロであったが、大物ばかり釣れるので意外と面白い。
 これだけ釣れれば、エリーゼ達へのお土産も十分であろう。

「これは大物」

 ヴィルマは一メートルを超えるシロを連続して釣って、その腕前のよさを証明した。
 これだけ大きい魚なのでヒキも凄いが、怪力のヴィルマはラインの強さも利用してゴボウ抜きにしてしまう。

「大漁で、ご案内した甲斐がありますなぁ」

 釣れた魚を締めながら、世話役の老人が安堵した表情を浮かべる。
 事前にミズホ公爵から、俺達が大切な客だと言われていたのであろう。

「お化けハゼは釣れていないけど、まあしょうがないか」

 警戒心が強いからこそ、今まで釣れていなかったのだ。
 昨日今日で、そう簡単に釣れるものでもないのであろう。

「お化けハゼは、この川にいてこそのボスなのだと思いますわ」

 最初に自分が釣りたいと言った癖にカタリーナは大物のシロを釣ると満足してしまったようだ。
 負け惜しみなのか、悟ってしまったのかよくわからないが、釣り漫画でヌシがいるポイント近くに住む住民のような事を言っている。

「結構釣れたし、朝飯でこれを塩焼きにしようぜ」

「美味しそうですね、導師様」

「うむ、楽しみなのである」

 こちらも、大物が釣れて満足したのであろう。
 導師は、素直に仕掛けを巻いて帰る準備を始める。
 フィリーネも導師と一緒に釣竿の片付けを始めた。

「じゃあ、そろそろ終わりにする」

 ヴィルマも仕掛けを巻いて回収し始めた時、唯一釣りを続けていたカタリーナの竿にアタリがくる。
 だが、それほどの大物というわけでもないようだ。

「三十センチくらいのシロですわ」

 抵抗もあまりないようで、カタリーナはリールを巻いて簡単に魚を水面まで手繰り寄せた。

「そのくらいですと、我らは『シロコ』って呼ぶんでさぁ」

 スズキと同じく、成長の度合いに応じて呼び方が変わるようだ。
 ただ、スズキのようにいくつも呼び方が分かれてはいない。
 三十センチ以下のものをシロコと呼ぶだけだそうだ。

「このくらいのサイズですとリリースですわね」

 魚の鼻を水面の上に出しながら、カタリーナが余裕でリールを巻いていた。
 あとは、一旦取り込んでから針を外して放流するだけだとみんなが思ったその時、突然水底から巨大な影が現れ、カタリーナが釣った小さなシロを呑み込む。

「バウマイスター伯爵様、物凄く大きな魚が釣れましたよ」

「凄い、ツキがイマイチのカタリーナが奇跡を起こした」

 フィリーネは大喜びで、ヴィルマは何気に酷い事を言っている。
 大きな魚は瞬時に小さなシロコを呑み込み、そのまま水底へと泳いでいく。
 運よく小さなシロコに掛かっていたハリがそのまま大きな魚にも掛かり、カタリーナは川に引き込まれるかのようなヒキに襲われた。

「ヴェンデリンさん! やりましたわよ!」

「偶然とはいえ、凄いな」

 釣って取り込み中の小さな魚を食べようとして、本命の大魚がかかった。
 今日ばかりは、カタリーナの運が勝ったというわけだ。

「頑張って取り込むんだ」

「えっ? 手伝ってくれないのですか?」

「あれ? 自分一人で釣らないと意味がないのでは?」

 私が釣ったと自慢するためには、自分一人で最後まで取り込まないと意味がない。
 それにカタリーナには魔法があるのだ。
 何とかどころか、十分に一人で釣れるはずだ。

「『身体強化』があるじゃないか」

「私、風の系統が得意なので、機動力を上げる魔法しか習得しておりませんので」

「系統は関係ないだろうが……」

 火はパワーで、風はスピードとか、『身体強化』に系統なんて関係ない。
 ただ、カタリーナが習得できなかっただけだ。
 まあ、彼女は後方で魔法を放つ戦法を行使するので、無理に導師のような『身体強化』を使う必要はないのだが。

「ヴェンデリンさん、急いでくれないと私が川に引き込まれるのですが……」

「凄いパワーだな」

 たかがハゼとはいえ、さすがに全長ニメートルを超えているとパワーも凄いようだ。
 カタリーナが川の方に引き摺り込まれそうになり、リールからもラインが出っ放しである。
 ヴェルは急ぎ、自分に『身体強化』をかけてカタリーナから竿を受け取る。

「本当にいるとなれば、この川のボス。釣らせて貰うぜ!」

 ただし、ヴェルの釣りの腕前も素人も毛が生えた程度であった。
 魔法で強化したパワーを使って、リールを強引にゴリゴリと巻いていくだけだ。
 それでも、針が掛かった場所が良かったのか、バレる事なく獲物を引き揚げる事に成功した。

「デカっ!」

 日本どころか地球上でもあり得ない、全長二メートルを超えるハゼは実在した。
 したのだが……。

「若干グロイな……」

「そうですわね……」

 せっかくの大物が釣れたのだが、なぜかあまり感動しない。

 一日目で釣れてしまったからなのか?

 よく見ると物凄く怖い顔をしているからなのか?

 いや、普通のマハゼだって、よく見ると口がギザギザだったりして意外と怖いのだ。
 それが二メートルもあれば、怖くて当たり前か……。

「噛まれたら怪我をしそう」

 相手は、三十センチ近い魚を丸のみするような奴だ。
 口のギザギザも鋭いし、ヴィルマの言うとおりに噛まれると大怪我をするかもしれない。

「導師様、このハゼ、可愛いですね」

 ただし、フィリーネだけは少し美的感覚がズレていて、楽しそうに河原にあがったハゼを眺めているが。
 さすがは、導師がお気に入りだけの事はあった。
 色々な意味でゲテモノ好きなのだと思う。

「これ、どうする?」

「うん? 食べないのであるか?」

 導師の問いに誰も答えなかった。

「いや、実際に釣ってみて思ったんですけど……食べたくない?」

「調理も大変ではないですか?」

 シロなら切り身にすればいいわけで……ああ、この巨大ハゼも切り身に?

 してもいいと思うのだが、なぜかあまり食べる気にならない。

 やはり、見た目の問題なのであろうか?

「から揚げや天ぷらにすると美味いと思うのであるが」

「火が通り難そうですなぁ」

「「「それだ!」」」

 世話役の老人の意見に、俺、ヴェル、カタリーナ、ヴィルマが同意する。

「切り身にすればいいのである」

「それだと風情がない」

 そう、ハゼは頭を取り、背開きにして、中骨を取り、それを天ぷらにするのが美味しいのだ。
 切り身にしてしまうと何の魚を天ぷらにしたのかわからなくなってしまう。
 ヴィルマは大食いだが、実はそういう部分も大切にする女であった。

「頭と骨が固そうだから、から揚げは不可能に近い」

「これを丸揚げは難しいよな……」

 そんな特別製の鍋など、そう簡単には手に入らないであろう。
 ミズホ公爵に頼んだとしても、絶対に注文生産になるはず。
 どうにか調理しても、食べると骨がアタリそうで嫌である。

「白身なら、切り身でシロが沢山ある」

 9人で100匹以上も釣りあげ、平均サイズは八十センチほどだ。
 暫くは、塩焼きに、煮魚に、フライにと材料に困らないはず。
 だから、無理にこの巨大ハゼを食べる必要はなかった。

「ヴェンデリンさん、最初は不気味だと思ったのですが、よく顔を見ると意外と愛嬌のある顔をしていますわよ」

「そう言われるとそうだな」

 目も真丸だし、釣りあげて河原に鎮座させているのに動かないでこちらを見ている姿は可愛いかもしれない。
 段々とフィリーネに毒されている可能性もあった。

「バウマイスター伯爵様、このお魚さんは長年この川に住んでいたんですよね?」

「ある意味、この川のボスとしてこの川を見守っていたのである」

「導師様、逃がしてあげましょう」

「バウマイスター伯爵、某もフィリーネの意見に賛成である」

 普段は皆殺しが基本なのに珍しく導師が巨大ハゼを逃がそうと言う。
 このデストロイヤーに仏心を出させるなんて、実はフィリーネは凄い少女なのかもしれない。

「その存在は確認できたし、朝ごはんのおかずはシロで十分」

「ヴェンデリンさん、たまには逃がすのも悪くありませんわ」

「そうだな、逃がしてやるか」

 ヴィルマとカタリーナにも促され、運よく巨大ハゼは放流される事となった。

 こちらの会話がわかっているのか?

 針を外す時にもまったく抵抗せず、巨大ハゼは川へと戻される。

「導師様、あれ」

「おおっ!」

 導師が巨大ハゼを抱えて川に戻すと放流されたハゼを迎えるように、それよりももう一回り大きな巨大ハゼが姿を見せる。

「二匹いたのか!」

「私もこの川の管理を始めて六十年以上経ちますが、二匹いたとは知りませんでしたなぁ」

 世話役の老人も巨大ハゼが二匹いた事に驚いていた。

「ヴェンデリンさん、夫婦なのでしょうか?」

「かもしれないな」

 偶然かもしれないが、俺には大きい方のハゼが奥さんを心配して見に来たようにしか思えなかった。
 地球のハゼにはそんな習性はないが、どう考えてもそうだとしか思えなかったのだ。

「ハゼさん達、これからも仲良くね」

「この川の行く末を見守ってくださいね」

 フィリーネとカタリーナが、日の出の美しい光景の中、川の深い流心部分への向かう二匹の巨大ハゼに声をかける。
 俺達も二匹で寄り添うように泳ぐハゼを見送りながら、早朝の釣りを終えるのであった。
 この川でいつまでも、あの巨大ハゼが生きていける事を願って。

「えっ? 巨大ハゼが釣れたけど逃がした? 何かなぁ……」

 せっかくの感動話なのに、俺達がゲストハウスに戻ってエルにその話をすると彼は明らかに嘘くさいといった表情を浮かべる。

「いや、本当に釣ったんだって! 噂どおりに二メートル以上あったし!」

「うーーーん」

「何が引っかかるんだよ?」

「いやね、導師、ヴィルマ、ヴェルの三人がいて、せっかく釣れた獲物を逃がすなんて、教会の聖人のような真似をするのかなと……」

 食べられる物を獲っておきながら、それを可哀想だと逃がしてしまう。
 エルからするとヴェル達がそんな事をするわけがないと思っているようだ。

「俺が導師と一括りにされている点はあとで問うとして、フィリーネもいたんだ。情操教育に必要だったとは思わないのか?」

「ヴェルなら『食べ物を得るためには、生き物を殺さないといけないのです』とか言って、容赦なく殺すと思うけど……」

「うっ!とにかく、カタリーナだって、フィリーネだって実際現場に居合わせているんだ。巨大ハゼは釣れたんだ」

「いや、世話役の爺さんもそう言っているから疑ってはいないぜ。ただ、釈然としないだけ」

「釈然としないのは俺の方だよ!」



「それでも、楽しい釣り接待だったな」

 ハゼとシロは釣れたし、お土産も沢山貰ったり買ったり出来た。
 ハクカやセイやミカンやヴィルマも喜んでいたし、いい接待旅行であった。



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