様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 俺の名前はグラム。
 ストラトス家の当主だ。
 この縁はルークがつないでくれたものだ。
 感謝しているのだが、その弟が内乱に巻き込まれて帰国できない状況になっている。俺の上司でもあるエドガー軍務卿の情報によれば、どうやら無事であるらしい。俺は弟の身を心配しながらも森林警護を続けていたのだが、ザフト家の前当主とエリーゼ様並の美女姉妹?が、ストラトス家に訪れ、弟からの手紙を持ってきたのだ。美女姉妹?からのルークが俺に当てた手紙を読むと自分たちは無事であることと王宮に現在の状況が書かれた手紙を渡して欲しいと書かれていた。
 すぐさま、俺は、王宮に行くことにした。トガー様に美女姉妹を送ってもらえるようにお願いしておいた。それとファブレ伯爵領に勝手に行かれるのは危険なので俺と同伴で行くことを伝えた。



 王宮の赴き、警備員に事と次第を報告するとすぐさま通された。
 場所は防諜が行き届いていた会議室であった。
 部屋の中に入ると俺の上司のエドガー軍務卿、ルークの婚約者でもあるコリンナ様の祖父のルックナー財務卿、ルークの後見人的な立場のラングレー公爵様、そしてエリーゼ様の祖父でもあるホーエンハイム枢機卿、バウマイスター伯爵とルークの寄親のブライヒレーダー辺境伯様、東部のまとめ役のブロワ辺境伯様、近衛中隊長のワーレン様。そして、ヘルムート陛下その人が中央の座席に座っておられた。

「ストラトス準騎士爵」

「はっ」

 俺は、エドガー軍務卿に呼ばれ、直立不動の姿勢になり、返事をした。

「とりあえず席に座りたまえ」

「はい」

 俺は、ブライヒレーダー辺境伯様の隣の席に座る事になった。全員に一斉に見られ俺は生きた心地がしない。

「ファブレ伯爵からの手紙と聞いたが」

「はい。先ほどファブレ伯爵の王都別邸に届いた王宮宛の手紙でございます」

「手紙を」

「はっ」

 俺は、ワーレン様に手紙を渡した。
 ワーレン様は、陛下に恭しく手渡していた。
 陛下が、ルークの手紙を見開く。

「なるほどの」

「・・・陛下」

 陛下は、ルークの手紙をエドガー軍務卿に手渡し、エドガー軍務卿がそれを見て、次にホーエンハイム枢機卿に手渡し、次々と手紙が渡され、最後に俺もその手紙を見ることになった。

「王国軍8000名の内5000名は無事で、親善大使一行も無事だったが魔法使いはファブレ伯爵、セイ、バウマイスター伯爵、カタリーナ、エリーゼ、クリムト、ブランターク、ハクカ以外は生き残りはなしか」

「5000名の補給は急いだほうがよろしいかと」

「そうよの。アームストロング伯爵をここに」

「はっ」

 ワーレン様が出て行き、しばらくするとアームストロング伯爵とワーレン様が部屋に入りワーレン様は陛下の隣にアームストロング伯爵は俺の隣にやってきた。

「お呼びでしょうか」

 アームストロング伯爵が陛下に一礼をしてから向き直り陛下にお伺いを立てていた。

「うむ。アームストロング伯爵にはアーカート神聖帝国に孤立している5000名の王国軍のために食料の補給を大至急だ。王国軍の補給は、ストラトス準騎士爵の本邸にて行う。ストラトス準騎士爵もそれでよいか」

「はい」

 どう見ても断れない案件だ。

「承知しました。しかし陛下、連絡があったのですか?」

「ファブレ伯爵からの手紙だ。クリムトも無事だ」

「弟は無事だと思っていましたが、早速準備をします」

 アームストロング伯爵が一安心した顔を浮かべて退出した。

「ルックナー財務卿よ。5000名に渡す通貨の算出を算出が終わり次第、規定通りの額をストラトス準騎士爵の本邸で補給として渡すとしよう」

「はっ」

「魔石はともかくファブレ伯爵の合格ラインに値する優秀な鍛冶師の確保は、中央だけでは足りぬな。ブライヒレーダー辺境伯とブロワ辺境伯の両名には東部と南部の優秀な鍛冶師の確保を命じる」

「分かりました」

 ブライヒレーダー辺境伯とブロワ辺境伯は頷いた。

「後は、アーカート神聖帝国が引き起こしたわが国に対する損害賠償と王国軍の保護か。見積もりは出ておるのか」

「小型の魔導飛行船の破壊代と選帝侯による反乱が原因ですので9億2025万セント、大型の魔導飛行船の魔晶石代が7億3200万セント、大型魔導飛行船の輸送損害による代金が8064億セント、北方への通商賠償が403億2千万セント、魔法使いや貴族の死亡代が22億7414万4千セント、親善大使使節団の魔法使いの殺害代が4838億4千万セント、親善大使使節団の魔法使いの殺害未遂の代金が9676億8千万セント、親善大使使節団の監禁の代金が120億セント、開発遅延の代金が2419億2千万セントになります」

 合計 約2兆5000億セント

「後は、利子分を含めてなのですが30兆セントといったところになります」

 すげえ高額だな。

「小型の魔導飛行船と大型の魔導飛行船の件ですがいかがなさいますか」

「墜落した小型の魔導飛行船は王国が買い取り、北方貴族達には、王国が保有する小型魔導飛行船で補填する。空軍には、魔導飛行船の修理を依頼するとして、それが不可能ならば、ファブレ伯爵に小型の魔導飛行船の修理あるいは魔導飛行船の製造である」

「大型の魔導飛行船はいかがなさいますか」

「隣国にくれてやるわけには行かぬ。この件にはうってつけの人材たちに任せよう」

「次は、ミズホ伯国との外交ですが」

「ファブレ伯爵によればミズホ伯国とヘルムート王国の外交とファブレ伯爵領またはバウマイスター伯爵領で直接貿易の許可ですか」

「アーカート神聖帝国に対する賠償金を減らしてでも行うべきでしょう。交易が活性化すれば通商で取り戻せるかと思われます」

「だがまずは、賠償金の支払いを大至急行うように要求するとしよう。取立てはクリムトとファブレ伯爵の両名で行うようにするか」

「支払えますか?」

「不可能であろう。そこで支払いの延期の条件でファブレ伯爵領とミズホ伯国との直接貿易だ」

「延期はどの程度で」

「ニュルンベルクを倒してから3ヶ月後までだな」

「その頃には多少、賠償金を支払えるかと思われます」

「外交許可が出なかった場合はいかがしますか」

「親善大使一行を危険にさらした件で責めるとしよう」

「受けるでしょうか?」

「受けなかったら、北部とミズホ伯国と同盟を行う」

「同盟を結ばれれば困るでしょうね」

「王国軍人5000名の扱いはどうなさいますか?」

「親善大使一行とそれを護衛する軍人として扱うしかないのう。後は、王国と敵対したニュルンベルクの時に傭兵扱いあるいはヘルムート王国枠で参加するしかないの。それと王国軍の現状を市民に教える必要性があるの」

「ワシが市民に戦功と共に伝えましょう」

 ホーエンハイム枢機卿が請け負っていた。

「任せる。しかし・・・伝令が無駄になったの」

「・・・・・」

 その後、陛下が、イシュルバーク伯爵の本を調べるように命令を出していた。
 また、魔法無効化装置が王国のどこまでが範囲となっているのかの命令を出していた。
 それとバウマイスター伯爵の仮叙勲の話とサッカートの街の街道整備の話が出た。

「いかがなさいますか?」

「丁度、わが王領や辺境伯領にも似たようなものがいくつかあったの」

「罰としてですか?」

「それしかなかろう。正式の叙勲は、ブランタークとクリムトとファブレ伯爵がバウマイスター伯爵を説得したようじゃが、果たしてどうなるのか」

「現実味を帯びますか」

「損得ぐらいは考えておるだろうが、ニュルンベルクの対抗馬は、フィリップ公爵しかおらぬなら断るのは少々危険と考えるかもしれぬな」

 敵国からの叙勲なんてどうみても・・・・。

「中央と北部と南部の争いになりますか」

「その辺の見極めが必要になるがおそらく」

「でしょうな」



Menu

メニューサンプル1

メニューサンプル2

開くメニュー

閉じるメニュー

  • アイテム
  • アイテム
  • アイテム
【メニュー編集】

編集にはIDが必要です