様々な小説の2次小説とオリジナル小説

「し・・しょ・・う」

 アティは、アルフレッドの剣を持ち、構えていた。

「これで、邪魔は入らないね」

 アルフレッドがニッコリという。

「ここは・・・それにこの魔力は・・・るーく?」

 師匠が状況を把握しようと周囲を見渡し、俺の魔力に気が付いた。

「ししょう」

「私はルークに浄化されたはず」

「ええ、その通りです。あなたと私もターラントの能力で蘇ったのですよ」

「死霊召還!」

「最もターラントは英霊召還といっておりました」

「・・・クッ・・・ルーク」

 師匠が剣をこちらに振り下ろしてきた。
 とっさに剣を右にかわすが、横なぎに振ってきた。
 おれは、後方に下がる

 ブッシュ

 俺の左腕に一条の赤い線ができた。

「『魔法障壁』が」

 どうやらあの剣は魔法障壁を紙のように切り裂くようだ。
 師匠が炎の玉をぶつけてきた。
 俺も応戦して水の玉をぶつける。
 炎と水のぶつかりは蒸気を生み、視界を塞ぐ。
 師匠が真正面から剣を振り下ろしてきた。

「ルーク、後ろに飛びなさい」

 師匠の言葉に従い、後ろに飛ぶと俺の横すれすれに土の槍が飛んできて、先ほどまで俺のいた場所にぶち当たっていた。

「ルーク、私を殺しなさい」

「ししょう」

「私は、もう死んでいるの」

 師匠に促されたが、俺は踏ん切りが付かずに師匠が飛ばしてくる土の槍や水の弾丸などを相殺する。

「・・・クッ」

 その間にヴェルが、ピンチに陥っていた。
 俺は、決意を固める。

「すみません、師匠」

 師匠が剣を振り下ろしてくる。

「ルーク、横にかわしなさい」

「・・え・・・な」

 俺は、師匠の言葉に慌てて横にかわす。

 ズドーン

 振り下ろされた剣は、縦に直径10mの亀裂を作っていた。
 剣が連続で振り下ろされていく。
 回避しきれずに身体に赤い線を作っていく。
 魔法の袋から取り出したオリハルコンの剣を師匠の剣とぶつけるのだが

「駄目です。ルーク」

「・・・グッ」

 オリハルコンの剣ごと、俺は吹き飛ばされた。
 追撃といわんばかりに圧縮された水の玉や土の槍が発射され、前後左右に俺を狙い打つ。
 俺は魔法障壁で展開して防ぐ。
 魔法障壁を貫通し、俺に赤い線を作り出す師匠の魔法。

「・・・ハァハァハァハァ・・・がハッ」

「・・・くっ」

 俺は、水の弾丸を腹にぶち当てられ吹き飛ばされた。
 オリハルコンの剣は、俺の手元から離れていた。

「(継承せよ)」

 俺は突如の声に硬直した。

「(生き延びたくば継承せよ)」

 師匠の剣が俺に振り下ろされ

 キーン

 師匠の剣と木箱から出てきた剣がぶつかり合う。
 赤い光と緑の光が火花を散らす。

「その剣は?」

 師匠が驚いている隙に緑の光を放つ剣を

「覚悟!」

 師匠の心臓の部分に突き刺さる。

「ルーク。強くなりましたね」

「師匠!」

 ほぼ同時にアルフレッドを相手にヴェルが勝利を収め、『木偶』のアルフレッドを相手にブランタークさんと導師が勝利をしていた。

「今だ! あの4人を殺せ!」

「邪魔だ!」

「引っ込んでいるのである!」

 一部敵部隊がこちらに押し寄せてくるが、それらは導師が火の蛇でブランタークさんは『ウィンドカッター』で切り裂いて虐殺していた。

 更に……。

「例えそこが戦場でも、それは無粋よ」

「大切なお話があるから侵入禁止だよ」

「近付けさせない」

 イーナは槍の投擲、ルイーゼは投石、ヴィルマは容赦の無い狙撃で敵軍の接近を防ぎ始める。

「今だ! 討ち取れ!」

 それでもまだ押し寄せる部隊があったが、それらは全て轟音と共に地面に倒れ伏していた。

「帝国の野蛮人は、人の心を解せぬのか?」

 ミズホ上級伯爵が命じた抜刀隊による攻撃で、彼らは血に染まって地面に倒れ伏す。

「ルーク。怪我をさせてごめんなさい」

「いえ。師匠の意思ではなかったのですから、構いませんよ」

「もう時間ですね」

 師匠の体から青白い光が立ち昇っていき、赤い剣だけが取り残された。

「師匠」

 俺は、赤い剣を手に持ち、魔法の袋に入れた。
 そして、緑の剣を手に持ち、風の玉を炎の玉を水の弾丸を、土の槍を

「うぎゃあ〜〜〜〜〜〜」

「これほどまでの魔力が」

 次々と反乱軍にぶつけていく。
 消費MPが軽い、それにいつも以上の威力が出る。
 やはりこの剣は、古代の魔道具だな。

「あれは」

 おれは、上空二十メートルほどまで浮かぶヴェルを発見した。
 両軍の戦いが続いている上空で、ヴェルの上空に巨大な火の玉が徐々に生成され、それを見た敵軍から魔法や矢が飛んでくる。
 ヴェルの『魔法障壁』で全てそのまま弾いていた。

 ヴェルは、後方にある反乱軍の補給所に向けて火の玉を放つ。
 着弾寸前に一人の魔法使いが『魔法障壁』を張って防いでくるが、ヴェルが『ブースト』をかけていく。
 威力が増した火の玉を補給所を守る魔法使いは懸命に『魔法障壁』で防ぎ続ける。
 応援が欲しいところであろうが、本陣の魔法使い達にはどうでも出来ない。
 なぜなら、『移動』系の魔法を封じてしまったのは自分達であったからだ。
 遂に『魔法障壁』は粉砕され、その魔法使いごと補給所は焼かれて積み上げていた物資が火炎に包まれる。
 最近では雨も少なく乾燥しているので、火の回りは相当に早いようだ。
 後方にいる反乱軍の間に、見てわかるほど動揺が広がっていた。

 後方の様子がわからない前衛部隊は変わらず攻めていたが、徐々に後方の動揺が伝染して勢いが落ちていく。
 次第に補給所の火事が草原にも広がってそれに気が付く反乱軍兵の数が増え、遂には後退命令が下されたようだ。
 補給所の鎮火に失敗した後方部隊から順に撤退していく。 
 そして、前衛部隊はそのまま殿としてこちらの追撃を防ぐ事になる。

「減らせる時に減らさないとな」

「抜刀隊準備!」

「バウマイスター伯爵、ファブレ伯爵。リッドとエルヴィンを連れていくぞ」

 テレーゼの命を受けたアルフォンス、ミズホ上級伯爵、フィリップなどは追撃を即断していた。
 なぜなら、今こちらに背中を見せて敗走している時こそ、反乱軍に打撃を与えるチャンスだからだ。

「俺も行きます」

「付き合おう」

「某も消化不良である!」

「馬を借りて急ぎましょう」

「伯爵様。あの魔道具はどうなんだ?」

「あはは。これも完成品ではないようですよ」

 アルフレッドが連続使用し、最後にヴェルも使った『移動』魔法阻害キャンセラーのペンダントは青い宝石の部分が割れて使えなくなっていた。

「これ、もらっていいか。とりあえずフェリーネの借り1つ消費してやろう」

「借りって・・・お前な」

「少女を泣かせたヴェルは俺に大きな3つの借りがあると思うがな」

「まあ、事実であるな」

 俺は、ヴェルからペンダントを受け取った。

「後、ヴェル一つだけ言っておくが」

「なんだよ」

「今は仮の叙勲だから良いが、正式の叙勲を受ける前にテレーゼに言って断っておけ」

「某もその意見には賛成である」

「なんでだ」

「そこまでヴェルの面倒を見る気はない」

「確かに面倒になるしな」

 馬を借りて追撃を行う事にする。

「ひいっ! バウマイスター伯爵!」

「ここで死ぬか。武器を捨てて降伏するかだ」

「降伏する! 命は助けてくれ!」

 俺達4人は、三百名ほどの王国軍組を連れて追撃を開始する。
 だが、殿は元々捨て駒部隊で士気も低く、加えてニュルンベルクの督戦部隊も撤退したので大半が呆気なく降伏していた。
 先に出たリッド達は、その督戦部隊を中心に斬り込みをかけているようだ。
 前方では、激しい剣撃の音が聞こえてくる。

「武器を地面に捨て、両手を頭に抱えてそのまま! 後方から捕虜を管理する部隊がすぐに来る。変心して戦いを挑んだら、容赦なく骨まで焼く」

「しません! 言う通りにします!」

「ニュルンベルク公爵にそこまで義理は無い!」
 
「アルの件で頭にきていたんだが、思った以上に楽だな」

「みんな。バウマイスター伯爵の火炎魔法で焼かれたくないのが心情なのである。降伏でも相手の戦力は殺げるのだから、このまま追撃は続行である!」

 結局夕方まで追撃を行い、俺達だけで一万人近い捕虜を得たはずである。
 ただ敵も然る物、ニュルンベルク子飼いの部隊はヴィルマの狙撃の巻き添えで480名ほど被害を出したが撤退に成功し、まだまだ戦況は安心できるような状態にはなっていなかった。

 それでも、勝ちは勝ちである。
 野戦陣地に解放軍の歓喜の声がコダマするのであった。



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