様々な小説の2次小説とオリジナル小説

「お館様・・・これを」

 ハインが来て、手紙を差し出してきた。

 差出人は・・・・・!

 驚いた。

「お館様の兄上ですよね」

「ああ・・・とりあえず読んでみることにしよう」

 手紙の中身を拝見する。
 ハインにも中身を見せる。

「これだけですか?」

「ああ」

「ヒルゼン様は、一名主で間違いはございませんよね」

「ああ・・・・一応、血の繋がりはないが祖父に当たるな」

「祖父ですか?」

「ああ・・・父上の妾の父親」

「そういうことですか・・・お受けになるので」

「ああ・・・ヒルゼンが呼び出した理由が気になる。あの男は、身分など弁えているからよほどのことでない限り俺を呼び出したりはしない・・・リッド、ファラ、セイ、ハクカ、ヴィルマ、ミュウ、キャロルを呼んできてくれ」

「分かりました」

「スズネ、アスナ・・・任せたぞ」

「はい、お留守中はお任せください」

 コクン

 俺は、ハインにも視線をやると頷いた。
 俺は、7人を連れて瞬間移動した。

「わざわざ悪いな、ルーク」

「気にしないでください」

「しかしあのヒルゼンがね」

「大人しくしていると思ったんだけどね」

「ところでルパン兄さん、人材の方は」

「足りているとはいえないが、何とかまわしているよ」

 警備隊は元々ルパン兄さんがまわしていた。
 移住者から人を増やして対応しているそうだ。

「旧来の住人と新規移住者たちの間で、たまにいざこざもあるけど、ちょっとした喧嘩ぐらいなら警備隊で何とか対応できている」

 人口が増えても、犯罪はちょっとした窃盗事件くらいしかないそうで、警備隊の規模拡大と訓練を並行しながらでも十分に対処可能だとルパン兄さんは説明する。

「文官系の人材はどうですか?」

「人数は足りているんだよ・・・」

 移住者の中には、ある程度、学があるものたちもいる。
 そういうものたちを新たに雇い入れたそうだ。
 未経験の仕事は、教育しながら徐々に覚えさせていく計画らしい。

「あの『人数は』とは?」

「そういう連中をまとめる人材が必要じゃないか。でもその能力があるのは・・・」

 今のところ、ヒルゼンしかいない。

「最近は、大人しいもので、忠実に仕事をこなしているな」

 ところがルパン兄さんの顔はさえない。

「文句なく有能なんだけどな・・・・」

 ルパン兄さんは、ヒルゼンをもてあましている様だ。

「やはり有能すぎですか?」

「ただ有能ならいいんだよ」

 策謀を考える男なので対処に困るそうだ。

「それでヒルゼンは、俺にどんな用事があると」

「表向きはルークに領内の様子を見てもらって、何かアドバイスでもあればということらしい」

「ルパン兄さんは寄子ではあるけど」

「ああ」

 俺が他家について口を出すのは、憚られるのだ。
 俺達は、屋敷からでる。
 ヒルゼンは、屋敷の前でルターを従え、恭しく頭を下げた。

「お久しぶりでございます。ファブレ伯爵様。本日はお越しいただき、光栄の極みにございます」

 ヒルゼンは一分の隙もないお辞儀と挨拶をする。ルターは、一言も発しないでお辞儀をする。

「ご案内いたしましょう」

 ヒルゼンたちが最初に案内したのは、リーグ大山脈の山脈よりにある養蜂場であった。

「ちゃんと見るのは、初めてだな」

 飛んでいるミツバチは、地球の物より倍以上大きい。
 草原には、レンゲ草が花を咲かせ、森や草原などにも飛んで色々な花の蜜を集めていた。

「増産は急がせてはおりますが、みつばちの数を増やすのが最優先ですな。規模を広げると森から熊がハチミツを狙ってきますから警戒は必要です」

 次に案内されたのは、ハチミツ酒の製造所であった。

「ハチミツ酒もハチミツの増産が達成されないと困難です」

 ヒルゼンは、少し時間がかかりそうだという。

「次に参りましょうか?」

 後は、各村落を見て回っていくが、みんな農作業に集中していた。



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