様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 ヴェル達とカタリーナと導師による狩りの勝負が行われた結果、魔の森の近くに数箇所作られた冒険者ギルド支部には多くの冒険者達が詰め掛けるようになっていた。天地の森も同様に、数多くの冒険者が詰め掛けていた。急遽、冒険者達が泊まれる仮小屋をレンブラント男爵に依頼したのであった。測量士が天地の森の街を測量したおかげで、居住区にスムーズに仮小屋が置けた。
 それと、あの地下遺跡だが、古代魔法文明時代にあった大型アウトレットモールというのが正しいのであろう。
 その在庫を仕舞う魔蔵庫付きの大型地下倉庫が八つも見付かっていた。

「ところでこの場合、パーティ事に等分でいいよな」

「そうだな」

 全員、異存無さそうなので、簡単に分けることにした。

「まず、導師にひとつ、カタリーナに1つ、ブランタークさんに1つ、ドラゴンバスターズに1つ、漆黒の翼に1つだな。後は、この魔倉庫で活躍した導師に1つ、カタリーナに1つとエルに1つで、活躍してない俺たちは現物の売却で出た金額でいいよな」

「1つは、王国から研究用に欲しいそうである」

「それなら、2つ王国用にあげれば完璧?」

「どうであろうか?陛下に聞いてみるである。ということでヴェル少年」

 ヴェルが導師をつれて瞬間移動した。

「厄介払い?」

「現実問題、この魔倉庫の置き場に困るだろう」

「確かに」

「それなら土地を大量に持っている王国に合法的に研究用として渡せばよくない」

「まあ、そうだな」

「カタリーナは?」

「そうですわね。さすがにここまでのものは使えませんわよね」

 カタリーナも2つの処分に困るようだ。

「当分の間であれば冒険で手に入れた仮置き場にはなる」

 と話していると導師とヴェルが戻ってきて、王国が2つ受け持つことになったらしい。

「魔導ギルド」

「ああ」

 確かに、そこに渡せば丸く収まるか。

「カタリーナは?」

「いりませんわよ」

 カタリーナも処分するようだ。

「後は、エルか」

「俺がもらっても使い道が」

「だよね」

「ということは自動的にドラゴンバスターズが2つだな」

 ヴェルに全員の視線が集中する。

「俺、全部売却する」

 ドラゴンバスターズ、全員が頷いた。

「ルークは?」

「そうだな、研究材料に1つだな。終わったら分解して処分する」

「妥当な線だな」

「ブランタークさんは?」

「俺ももらっても使い道がないぜ」

 どうやら俺と導師以外、有効な使い道はないようだ。

「俺のを残して全部王国行きか?」

「さすがに全部じゃ、ないだろうぜ?」

「魔倉庫って1つで足りるなのか?」

「ひとつあれば十分だな。2つもいらん」

「一応聞くが、現物が欲しいのは導師とルーク以外は」

 俺と導師以外全員が首を横に振った。

「冒険者ギルドが把握している中で、残り5つの魔倉庫欲しい人知っているか」

「さすがにそこまでボロボロの魔倉庫を欲しがるお客はおりません。出来ましたらアームストロング様とルーク様の御二人で現物を受け持っていただきたいのです」

「上納金を払えと」

「いえ・・・そのようなことはございません」

 俺たちはギルド職員に疑惑の目を向ける。

「ギルドといたしましても処分費用がかかりますので」

 ここまでボロボロだと処分費用がかかるので合法的に二人に処分してもらおうということらしい。

「俺たち漆黒の翼と導師とセイが冒険者ギルドに渡す上納金は、今回はなしだな」

「・・・よろしいので!」

「俺は、それで構わない」

「某も構わぬである」

 魔の森における冒険者ギルドに渡す上納金は、評価額の1割である。その1割は、バウマイスター伯爵家の上納金である。上納金1割で生活できるのかという人がいるが、ギルドは魔物素材の売却で十分まかなえているそうだ。

 ちなみに天地の森における上納金は評価額の2割である。
 肝心の冒険者ギルドがいないので、こちらで相場通りの評価額にしたのだ。
 後に冒険者ギルドが来た時にすでに遅く、バウマイスター領と同じように魔物素材の売却でまかなうことになったのだ。

 導師は、王国に2つ引き渡すようだ。
 俺は、魔導エレベーターと人工人格を傷つけないように取り出した。魔導エレベーターや人工人格は、使い道があるので、魔法の袋に入れた。後は魔倉庫を素材として抽出することにした。『鋼』『ミスリル』『ステンレス』『アルミ』など各種素材を取り出した。1つの素材だけで数千トンはいった。

「すげえ、素材の山だな」

「某なら残らず焼却するである!そうである、某の代わりにルーク少年、魔倉庫を処分してもらえないだろうか」

「いいですけど」

 俺は、導師をつれ、王都に行き、魔道具ギルドや魔導ギルドが魔導エレベーターを分解していたのを尻目に早速、各種素材を抽出して、インゴッドに変える。

「終わった」

「ご苦労である。ついては王国がミスリルを欲しがっているである」

「・・・買取?」

 俺と導師は、ミスリルの素材の山を見ながら言う。

「・・・どうであるか」

 ヘルムート王国は、通貨発行権を持っているのでお金には困っていない。いざとなれば通貨を発行したり王国札を使えばいいだけである。
 俺と導師は、商務卿や財務卿のいる会議室に赴いた。

「これほどのミスリルとは思わなかった」

 7000トンのミスリルである。実の所、イシュルバーク伯爵の地下遺跡で出たミスリルの埋蔵量を超える量である。

「ミスリルは5000トンほど売りましょう」

「ミスリルを5000トンほど売るとして、現在の価格で銀貨150枚ほどだ。税金を差し引いて利子を足して2700兆
枚である。王国札の発行を行うとする」

「子孫が遊んで暮らせる金額だな」



 2週間後

 また倉庫が見付かるかもと多くの冒険者達が天地の森に殺到していた。
 ただ活気が出るのは素晴らしい事なのだが、同時に治安の悪化も懸念されるわけで、その対応のために警備隊の増設も急遽行われている。

 そこで、新規の兵士と幹部候補達が加わっていた。
 その中には、ヴィルマの

「久しぶりだな、ヴィルマ」

 知り合いの男がいた。
 軍系のようで鍛えられているようだ。

「ヴィルマ、知り合いか」

「私の兄」

「そうか」

「ヴィルマが世話になっております。ファブレ伯爵、自分はボーガン・エトル・フォン・アスガハンと申します」

「ご苦労。では、早速だけど天地の森の街に行き治安維持に努めてくれ」

「ハッ、了解しました」

 ヴィルマに聞いた所、アスガハン準男爵家の三男だそうだ。
 以上のようなやり取りの後にヴィルマの兄は、400人の警備隊を率いて現地へと向かう。
 一部の不埒者を除けば、休養を取るくらいは静かな方が良いし、そうなればまた質の良い冒険者が集まって天地の森での狩猟と採集も進む。

「悪かった」

「この程度であれば、修正は可能です」

「そうか」

「俺が保有することになった魔倉庫だ」

「ですがボロボロですな」

「経年劣化防止の魔法陣の効力が切れていたからな。研究が終わったら、分解して、再利用だな」

 経年劣化防止と魔導エレベーターと人工人格と魔晶石と魔倉庫の構造と魔倉庫の素材に関しては、こちらで研究するためでもある。

「ここに深い穴をですか?」

「あの魔蔵庫の移動を行うから」

 カタリーナがきていた。目的は、アスナであり、聞きたいことは御家再興の方法であったそうだ。アスナから御家再興の方法を聞いたカタリーナは、

「ルークさん、私と結婚してください」

 カタリーナからしても俺との間に子を作ってヴァイゲル家の当主にした方が王宮での工作が上手くいく。
 結婚とは家同士の繋がりで、本人達の相性とかは二の次であったからだ。
 とにかく、この世界で独身を貫くのは難しいわけだ。

「・・・なぜ、俺なんだ。ヴェルがいるだろう」

 俺よりヴェルの方がいいと思う。

「ルークさんは、アスナさんと結婚したとしても分与の爵位がまだあるそうですわね」

「そうだな」

 要するに自分にも可能性があるからだそうだ。

「お館様、おそらく先代ルックナー侯爵家に潰された貴族家は他にもまだあると思われます」

 ハヤテの一言で愕然とした。

「マジか」

「カグラザカ家とヴァイゲル家以外にも5つほど合ったはずですわ」

「ハァ・・・・とりあえず、ヴェルと腹を割って話し合え。その結果、駄目だったら」

「結婚してくださるの」

「スズネ、ハクカ、ミュウ、セイ、ヴィルマ、アスナ次第かな」

「6人も婚約者が」

「そういうこと」

「伯爵家としては、普通ですわね」

「・・・・・」

 標準レベルである。
 ちなみに子爵や伯爵クラスなら9人いてもおかしくないのである。
 ちなみに愛人ならその3倍囲っている貴族も割りといる。
 辺境伯なら10人程度は普通である。愛人は、数人程度であろうか。
 尚、大商人クラスになると6人程度と結婚した後、数十人の愛人が当たり前のようにいるのである。
 現在、最も多い妻の数が15人、愛人で80人を囲んでいる大商人や冒険者や公爵クラスが50人程度いるのである。
 ブライヒレーダー辺境伯は、4人の妻がいるのみである。

「それで、あなたたちは」

「私は、まだよく知らないから」

「ヒラヒラの好きにするといい」

「ヒラヒラって私ですの」

「ルーク様の邪魔になるなら許さない」

「ヴィルマさん、私の名前はカタリーナですわ」

「ヒラヒラ」

 カタリーナがガックリとしていた。

「・・・・・・・・ダメ」

「なぜですの」

「カタリーナは何を差し出せるの」

「・・・え」

 アスナは、カタリーナが何を差し出すかで決めるようだ。

「私の魔法の腕なら」

「セイがいるし、スズネや私もいる」

「私からは、特に何もないわね。でも、仲良くなれそうならいいわよ」

 カタリーナは、ヴェルのところに向かった。

「これは、諦めたのか?」

「さあ?」



「長さ1km、幅50m、深さ100mの地下ですな。魔倉庫を庭に設置なさることを考慮するならば1kmの庭面積が必要になりますな」

 こうして、ファブレ領の伯爵邸の拡大と相成った。
 伯爵邸の敷地面積は30区画使ったのである。今までは6区画だったのが今では、約5倍の敷地面積を誇るようになった。

「広くないか?」

「景観の問題がありますので、そこはご了承ください」

 俺とスズネとセイとアスナで、再度、ファブラブルクの土地の平坦化を行った。わずか2時間で完了した。



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