様々な小説の2次小説とオリジナル小説

 リョウ兄さんの領地はまだ開発途上ではあるが、領内は活気に満ち溢れていた。
 警備隊で知り合った人達などで家臣団を形成し、パトロールや取り締まりで知っていたスラムの住民などを連れて来て農地などを耕させていたのだ。

 家屋や道などの整備も続いていて、領内の中心部では屋敷の建設も急ピッチで進んでいる。
 今はレンブラント男爵が移築した古い家で政務などを行っているのでそこに顔を出すと父とリョウ兄さんが待っていた。

「来たな」

「どのような用件で?」

「ええとだなぁ……リョウ」

「はあ……。お茶とかいらないから外に出てろ。ドアの外で盗み聞きする奴がいないようにな。お前達は、漏らしたらわかっているな?」

 リョウ兄さんは書斎から使用人達を出すと彼らに入り口で盗み聞きがないか見張っていろと命じていた。
 どうやら、とても重要な話のようだ。

「外部に漏れると大変なのですね?」

「そうだな。知る人は少ない方が良い」

 父の表情は神妙なままであり、よほど大切な話らしい。

「それで、その内容とは?」

「ルークは大貴族になった。それも広大な領地を持つ伯爵様だ」

「はあ」

「大貴族になるとだな。特に大切な事がある。わかるか?」

「円滑に領地を治める事ですか?」

「それは勿論大切だ。だが、その前に子を成して次代以降も家を存続させる必要があるわけだ」

「ハクカ達がいますけど」

 父の発言を聞き、俺は彼が側室を押し込むのではないかと思ってしまう。

「いや。誤解を与えたようだが、側室とかそういう話ではないのだ。結婚をするにあたり、無事に子を成せるようにだな……」

 どうにも父の話が要領を得ないので首を傾げていると、横で見ていたリョウ兄さんが助け舟を出す。

「簡単に言うとルークが童貞のままじゃ拙いと。そういうわけだ」

「女でも買いに行けと?」

 どう断ろうかと思案に耽ってしまう。

「さすがに伯爵様に女買いを勧められないのは私にでもわかっているぞ」

「では、本で学習しろとか?」

 そういえば、実家の書斎にはそういう本も存在していた。 
 表紙が見えないように本棚の奥に横にして隠してあったのだが、俺からすると見る気がしなかったのを覚えている。
 日本がその手の分野では最強だという事を改めて思い知らされた瞬間であった。

「いや、そういう時のための『あてがい女』である」

 何となくではあるが、言葉面で大体意味が想像できてしまう。
 要は、結婚前にそういう女性を相手にして経験値を稼げという事なのであろう。

「初めて聞く言葉ですね」

「うちは、貴族でも最下級だったからな」

 リョウ兄さんが説明してくれるが、『あてがい女』とは貴族家などの嫡男に未亡人などを宛がう慣習なのだそうだ。
 経験のある女に経験の無い男の相手をして貰う。
 ただし、その嫡男が結婚するまでに極秘裏にだ。
 完全に秘密にするのは不可能であったが、なるべくその存在を結婚する妻達などに見せないようにする。
 期間限定の妾のような物であると思われる。

「はあ、経験のある女性にですか……」

「未亡人などが多いな」

 旦那がいると面倒だし、経験の無い女をあてがっても意味が無いわけで、自然と未亡人が務める事が多くなったと思われる。

「(父は、親切で言っているんだろうな……)」

 多分、『あてがい女』がいないような貴族家の跡取りというのは、一段低く見られてしまうのであろう。
 父は俺が恥をかかないように、そういう女性を準備したのだと、その点は感謝しているのだが

「父上、お断りします」

「はぁ・・・やっぱりか」

「予想していたんですか?」

「ああ」

「俺は、これで」

 俺は、父との話を打ち切り、屋敷に戻った。

「・・・あ・・・おかえ・・・きゃ・・・るーく」

 ハクカが出迎えてくれた。
 俺はハクカを抱きしめる。
 ハクカが戸惑いながら、抱きしめ返してきた。

 6日目 俺は、スズネとハクカと王都でデートをした。
 7日目 俺は、ミュウとセイと王都でデートをした。

 5週間目
 1日目

「はい、ルーク様」

「ありがとう。スズネ」

 俺は、スズネの入れてくれたマテ茶を飲みながら会話をしていた。

「どうですか」

「ああ・・・まあ、これならあと少しで出来るかな」

 魔道具の研究である。
 基本的に領地開発とデートがない日は、魔道具の研究に勤しんでいた。

「出来ると楽が出来ますね」

「そうだな」

 俺にお茶を入れてくれる係りは、スズネ、ハクカ、セイである。アスナは、お手伝いである。ミュウ、ヴィルマは、性格的に合わないそうだ。ミュウは、毎日の剣の稽古の時に相手役だったり、タオルを差し出したりする等のことをしてくれている。

 4日目 

「集まったのか?」

「最低の人数は集まりました」

 若い船大工達が揃った。
 これでファブラブルクで魔導飛行船を造船できるわけだ。
 とはいえ、造船開始は、来年である。
 それまでは、親方から技術指導を受けてもらうようにしたのであった。

 6日目 ヴィルマとアスナと王都でデートをした。
 7日目 俺は、スズネ、ハクカ、ミュウ、アスナ、ヴィルマ、セイ、キャロルの7人を連れて王都でデートをした。



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